本日12月23日にDVD「キングオブコント2011」が発売。チャンピオンである
ロバートは2008年、同大会第1回の決勝に出場し高得点を叩き出すも最終決戦に進出できず敗退。今回2度目の決勝進出で見事優勝を掴み取った。決勝前のインタビューでは「1000万なくてもいいんで、この称号がほしい」と語るほどの意気込みを見せていた彼ら。今回は、優勝後の舞台での反応や、決勝当日を迎えるまで秋山が心を鬼にして山本と馬場に猛烈指導した様子を明かした。
DVDには彼らの雄姿はもちろんのこと、優勝をめぐって熱い戦いを繰り広げた芸人たちの真剣コントが多数収録。舞台の裏側を撮影した緊張のドキュメントも見ることができる。
12月27日(火)13時からは、池袋サンシャインシティ アルパB1F 噴水広場にて優勝賞金1000万円の授与式が開催。イベントを盛り上げるべく、人気コント番組「パワー☆プリン」(TBS)で活躍中のパンサー、ジャングルポケット、チョコレートプラネット、スパイク、横澤夏子、田中涼子も駆けつける。詳細はよしもとアール・アンド・シーのオフィシャルサイトで確認を。
ロバートインタビュー
――チャンピオンになって何が変わりましたか?
秋山:劇場に僕らを観に来てくれるお客さんもいてくれて、それで僕らもいつも以上に気合が入って、互いに力入りすぎてあまりウケないという現象が起きてます。
馬場:空回りしちゃって(笑)。
秋山:僕のキャラクターもおかしなことになって、あれからまったくウケてないです。
馬場:お客さんがKOCのネタを期待してるっていうのもあるかも。
秋山:まだ劇場ではやってなくて。なんか恥ずかしいんですよ。
山本:「あー来た来た」ってね。
秋山:そこでもしスベったら箔が下がっちゃいますし。
――観客の反応はこれまでと違いますか?
山本:いろんな地方に営業で行くんですが、中でも調布が一番違いましたね(笑)。そんなに新宿とかから離れてないのに。「チャンピオンが来てくれた~」って感じで。
馬場:僕らに興味なさそうなおじさんとかが「おめでとう」とか「見たよ」って言ってくれたりしましたね。レギュラー番組でもそういう形であまり声かけられないのに。
秋山:やっぱりコンテストとか勝負を決めるものって、普段見てない人も見てくれるんですね。
――大会当日を思い返してみていかがですか?
山本:2008年の緊張感がすごかったので、あの経験があっただけですごく楽になりました。鬼ヶ島とか初めての人たちの緊張がすごく伝わってきて。
秋山:話してても聞いてくれてない感じしたよね。「いよいよだね」みたいな話しても心ここにあらずみたいな。
山本:おおかわらくんとか、もう「誰見てるんだよ」って感じの目線で喋ってた(笑)。野田くんなんてアワアワしてましたよ。
秋山:その経験のデカさがあって、それも踏まえて今回掴めたって思いますね。
馬場:僕もそのへんはだいぶ2008年と違いましたね。前回はネタで最初に博が出て次に秋山が出て、僕が1人で出たんですけど、今回は秋山と一緒に出たので、幼なじみと一緒に出るっていう緊張感が。
秋山:大舞台で幼なじみはもう忘れろよ!
馬場:先に友達の山本っていうのが出てて。
山本:友達なのかよ!
秋山:馬場はこのネタに関して、リズム感のなさや動きのキレのなさがひどすぎて。何回言ってもわかんないんですけど、細かい動きまで徹底して指導したんですよ。足の動きとか手の置き方とか、すぐ“馬場”が出ちゃうんです。だから動画を撮って、「はい、ここ、ここ見て。ここが馬場なんだよ」って言いながら。今までは言っても直らなくて諦めてたんですけど、今回はそうはいかないと。でもだんだん身に付いてきて「動けんじゃん」ってなりましたね。
馬場:手を抜いてるわけじゃないんですけど、言われないと気づかないんですよ。声のトーンも「キーがちょっと低いんだよ」って秋山に言われたり。ミュージシャンみたいな。「このセリフのこのキー違うからすこし上げて」とか(笑)。
秋山:そう。だんだんキーも気になりはじめて。コントにもカラオケの原曲キーと一緒で一番気持ちいいキーがあるんじゃないかって思ったんですよ。山本は出だしのときに、歌いだしのキー間違えるみたいにいつもなっちゃって、そのままいくしかなくなくなることが多い。
山本:僕カラオケのときもそうですから(笑)。
秋山:だからその4分間は納得いかないキーで俺はやってるっていう。それも徹底して注意しました。
山本:でもそれわかんないから、「ちょっと言って」って。
秋山:俺がオリジナルのキーを録音して山本が覚えてくる。
山本:「えーもう芝居始まってる」「えーもう芝居始まってる」って何度も1人で練習ですよ。でも聞いてすぐやらないとわかんなくなるから、本番前もわかんなくなりました。
秋山:結局こいつ本番ではアドレナリン出ちゃったのか、キー3つくらい高くやりましたからね。
山本:もう音痴なんだよ。たぶん高音、中音、低音くらいしか僕の中にはないけど、秋山は10くらいあるから「7のキーで」って言われて、中音出して間違える。
秋山:いやほんと勉強になりました。僕もニュアンスでしか伝えられなくて。
山本:マイケル・ジャクソンの「THIS IS IT」観て、マイケルがピアニストにニュアンスでいろいろ伝えようとしてて、ピアニストが「そこはちゃんと言葉で説明もらわないと」ってやりとりしてるのが、「まさに俺らのことだ!」って思いましたね。本人はわかってるけど伝わってなくて、その感覚「わかる!」って(笑)。「細かさが足りない」って言われても「細かさってなんだよ。言葉で説明してくれよ」ってなりましたもん。
秋山:それでいうと、俺がマイケル・ジャクソンってことになる(笑)。
――ご両親の反応はいかがでしたか?
秋山:かあちゃんなんて、じいちゃんばあちゃんの遺骨を抱きかかえて見てるって言ってたからな。
馬場:うちのばあちゃんもじいちゃんの位牌と。
山本:(笑)。全然笑っていないんだろうな。
秋山:全然笑ってないよ。かあちゃんネタのこと一切わかってない。
馬場:うまく芝居ができてるかどうかだよね。
山本:お遊戯会みたい(笑)。
秋山:日本で一番笑ってないですよ。そういうコンテストじゃないんですけど。
馬場:僕も「じいちゃんが見ててくれたね」って言われましたが、絶対笑ってないなと。
秋山:かあちゃんの亡くなった弟のすみよさんっているんですけど、電話で「あんたが優勝した瞬間私叫んだよ。『すみよー! すみよー! 竜次やったよー、すみよー!』って」
山本・馬場:爆笑
秋山:なんでまずすみよさんが出てくるんだと。でも実家帰ったときそのセリフが聞きたくなってまた話を振ったりしましたね(笑)。
――最後に読者にメッセージをお願いします。
山本:最近コントをテレビで見てもらう機会がなかったんですけど、ルミネとか劇場でずっとやってきた成果を見てほしいです。
馬場:忍者のコントで秋山が笑いとったときの、僕の「あ、伝わってる」って表情ですね。ケータイをいじる芝居をしながら完全に笑ってました。それを見てほしいです。
秋山:史上最多の出場者による総合格闘技だと僕も思ってます。お笑いですけど、これは闘いだと思ってみてもらいたいです。
キングオブコント2011 DVD発売記念 賞金1000万円授与式&握手会
日時:2011年12月27日(火)13:00 ~
会場:池袋サンシャインシティ アルパB1F 噴水広場
出演者:ロバート(KOC 2011優勝) / 2700(KOC 2011準優勝)/ パンサー(KOC 2011準決勝進出)/ ジャングルポケット(KOC 2011準決勝進出)/ チョコレートプラネット / スパイク / 横澤夏子 / 田中涼子
問合せ:よしもとアール・アンド・シー 0120-600-316(平日のみ11:00 ~ 18:00)
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