「台本を開くのが楽しみ」千鳥が語る「チャンスの時間」 2月で配信300回

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千鳥がMCを務めるバラエティ「チャンスの時間」(ABEMA)が2月で配信300回を迎える。2018年4月にスタートした「チャンスの時間」は当初、「ホストって本当に女性の扱いが上手いの?」「ヤンキーって我慢強いっていうけど、どこまで我慢強いの?」「アイドルを守れるもっとも強いオタクは、どのアイドルのオタク?」といった気になる疑問について予想し、バトルを行って検証する番組だった。次第に予想や視聴者投票の要素はなくなり、純粋なお笑い番組に。活躍の機会を求めている芸人や女性タレントたちが体当たりで挑み、新しい笑いを生み出す場となっている。

千鳥

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「チャンスの時間」キービジュアル

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お笑いナタリーでは千鳥にインタビューを実施し、番組が長く続く理由、面白さの秘訣を聞いた。

千鳥 インタビュー

──番組が長く愛されている理由はなんだと思いますか?

ノブ:「チャンスの時間」は毎回企画が面白いです。僕も収録のときに台本を開くのが楽しみで。こんなバカバカしいことを大人が会議でよく考えたなあって思います(笑)。それに、スタッフさんが面白い若手をちゃんと見に行ってくれているんでしょうね。いつも外れがないです。

大悟:本当に企画が面白いし、オンエアも毎回面白いから、出ている芸人も「ちゃんと面白いことをしないと“バレる”番組」だと思ってがんばってくれているんだと思います。

──お二人は企画に携わっていないんですか?

大悟:いや、全任せです。逆に、なんも言ってこんからびっくりします。急に(TKO)木下さんとか(アンジャッシュ)渡部さんとかが来て、「重いな……」っていう(笑)。

──活動休止していた芸人さんの復帰作になることも多いです。

ノブ:木下さんが最初にこの番組に来たときのこと、覚えてます。なんか妖怪みたいでした(笑)。ああいう人たちって何かをまとうんですよね。すごいオーラでした。めちゃくちゃ緊張しましたもん。渡部さんのときも、部屋の扉を開けたら渡部さんがいるという状態で、「羊たちの沈黙」のレクター博士みたいでした。しびれましたね。ウケたらいいんやろうけど、スベったら死ぬかもしれないなと思って、考えたら怖くなりました。今思うとすごいことしていますよね。

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──手応えを感じた企画は?

スタッフ:「ノブの好感度を下げておこう」(スキャンダルを起こしたときにどん底に落ちることがないよう、今の内にノブの好感度を下げておこうという企画)とか。

ノブ:いいんですよ、あれは(笑)。まったくやってほしくないです。性格悪いんですよ、スタッフが全員! はつらつとした人が1人もいない。じっとりとして、キラキラしたものが嫌いで、俺のインスタに毎日張りついてちょっとでもキラキラしているところを見つけようものなら足を引っ張ってやろうっていう。それしか考えてない人たちですから。僕は、「女性の本音ラブソング」がだいぶ笑いました。芸人からも「めちゃくちゃ面白いですね」と言われ出しましたね。「お尻を剥いてほしい」という言葉が聞けたのは驚きました。ものすごいねちっこい部分までさらけ出してくれたのはうれしかったですね。

レジェンド野呂佳代の「本音ラブソング」

大悟:スタジオでいろいろやるのも当然面白いんですけど、僕らがVTRを観る企画も面白いです。スタッフがバランスを見ているんでしょうね。3本とも全部しんどい企画やと途中でダレるから、1本、2本はVにして、1本くらいはキツいのやらせてもええか、とギリギリを攻めてくるのが上手(笑)。「愛王決定戦」(愛が枯渇した現代社会で生きる人々の悩みに対し、回答者たちが愛の力で解消していく企画)とか、けっこうやる側は大変やと思うんですよ。テレビでやって、おもしろスタジオにするのは空気的に難しいかなと思うけど、ここだからこそあの返しで面白くなるんやろうなと思います。

──この番組での活躍をバネに人気者になっていく芸人さんもいます。特に印象的なのは?

ノブ:やっぱりルシファー吉岡じゃないですか? 毎回すごいなと思います。どの企画でも、ちゃんと企画に乗っかりながら、反則を使わず、全部2塁打、3塁打、ホームランを打っている感じ。なんであんなハゲてるんやろうって、悔しいっす!

──ハゲていなければ?

ノブ:ハゲてなければ、余裕で売れてまよ。「ラヴィット!」もしてますよ。

──ハゲなばっかりに。

ノブ:本当に神様は……。いやでも、だからこそ面白くなったっていうのもあるでしょうけどね。好きですね。

大悟:またハゲになりますけど、「チャンスの時間」で一番背中を押してきたのは、きしたかの。まだまったく売れてない頃のきしたかのを何度も出すって本当にすごいですよ。でもえらいもんで、高野は「チャンスの時間」の癖がついてしまっていて、「チャンスの時間」の笑かし方をテレビでもするから、あいつらまだ売れきってない(笑)。

──「チャンスの時間」の今後に期待することはありますか?

ノブ:今まで通り、毎回楽しく、スタッフさんが楽しみながらふざけたような企画をやり続けられる番組であってほしいなと思ってます。(博多)大吉先生も毎週見てくれているらしくて、飲み屋で真剣に「絶対に『チャンスの時間』はテレ朝と組んで地上波でやるべきだ」と言われたことがあるんです。「あの頃の『ガキの使い』みたいに、それを見た若い人たちが芸人を目指すような番組に絶対なるから」と。確かにそれはいいなと思ったんですけど、そうするとやっぱり「尻をむく」とかが言えなくなるんですよね(笑)。だから、このままの状態で、このチームでやれたらと思います。

大悟:よく芸人から「見ました」と言われるんですよ。芸人が面白いと思う番組になっているのはうれしいですね。本当に「チャンスの時間」と言っているだけあって、木下さんとか渡部さんとか、1回何かをやった人に“チャンスを”という番組ならば、ワシになんかあったときはしてくれるんやろうな?というのは言っておきたいです(笑)。ワシとノブになんかあったときも頼むぞ、と思います。

千鳥

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──「チャンスの時間」で復帰したい?

ノブ:それはそうですよ! 逆に、そんなんしてくれなかったらシャトー(ABEMAのスタジオがあるシャトーアメーバ)の前に座り込みますよ(笑)。ただ、悔しいことに(インパルス)堤下だけ救えなかったんですよ。それが300回の唯一の心残りです。

大悟:顔が変わらんまま帰っていったなあ。

ノブ:それが課題です、僕らの(笑)。

ABEMA「チャンスの時間」

毎週日曜 23:00~24:00

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©AbemaTV,Inc.

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今井太郎 @tar02

インタビュー記事で見たことない質問「ハゲていなければ?」 https://t.co/uaAsLM2bMa

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