これはニューヨークの2人が子供の頃から芸人として活躍する現在までをそれぞれ振り返る自伝エッセイ。養成所時代や順調な芸人人生のスタート、そして挫折、賞レースでの戦い、相方との共通点、売れる転機となった出来事、そしてこれからのことが書かれている。
コンビ別々で行ったインタビューをもとに、2人が加筆修正。まず最初にインタビューをざっくりとまとめた原稿を読み返すと「あまりにも面白くなさすぎて、そこから8、9割書き直しました」と嶋佐。体調不良の中、寝転がりながらインタビューに臨んだこともあり、「頭回ってなくて、何言ってるかわかんない状態で答えてた」と当初の文章が面白くなかった理由を明かす。
屋敷は「感情に言葉をつける作業でした。思っていたことの輪郭をしっかりしていく作業」と執筆していくときの感覚を語り、「整理されていて、こんな気持ちやったなと思い出した。ADをやめるって言ったときのことも鮮明に思い出しましたね。書いているときより、できあがったものを読んでいるときのほうがちょっとだけ泣きそうになりました」と自分にとっても人生を振り返られる本になったようだ。
お互いが何を語っているかは知らないまま本ができあがった。しかし印象に残っている出来事はコンビで一致していて、嶋佐は「びっくりしました。ほぼほぼ書いている部分が一緒(笑)。同じ話を違う言い回しで言ってるだけ。逆に面白かったです」と笑う。屋敷はまだ読んでいないといい、「今『バトル・ロワイアル』にハマってて、(自著に)まだ手を付けてません。自分の出ている番組を見る以上の恥ずかしさがあるのかも」と照れくささもあり、保留している。
激動の人生を送ってきた芸人たちとは一線を画す、“平和”な自伝。
嶋佐は東京ダイナマイト・ハチミツ二郎やチャンス大城の自伝本と比較しながら、「家系ラーメンとおかゆくらい違う」とさっぱり感を強調。「めっちゃすぐ読み切れます。僕の人生を書いた本なのに、とんでもない速さで読み終えることができました。あっという間に。今から大人になる人には、こんなしょっぱい学生が運がいいと成功するんだって思ってもらえると思う」と語った。
なお同書にはテレビに出始めたタイミングが同じで、自然体でいられる存在だという
ニューヨーク書籍「今更のはじめまして」収録内容
第一章:激変する環境
第二章:子供の頃
第三章:学生時代(AD時代)
第四章:NSC時代
第五章:順調な芸人人生のスタート
第六章:挫折
第七章:YouTubeとM-1グランプリとキングオブコント
第八章:相方のこと
第九章:結婚
第十章:これからの
特別企画:
嶋佐 和也 KAZUYA SHIMASA(ニューヨーク NEWYORK) @Shimasahead
#今更のはじめまして 発売記念お渡し会させていただきました!有難うございました! https://t.co/2765q863L8