このドラマは麻生和子著「父 吉田茂」(新潮文庫刊)を原案に、混乱を極めた激動の時代に戦後日本の復興へ命を懸けて邁進する吉田茂と周囲の人物たちの奮闘を、娘・和子の視線から描くヒューマンドラマ。鶴瓶はテレビ東京のドラマで初の主演を務め、参謀・白洲次郎役でテレビ東京のドラマ初出演となる
鶴瓶は「カメラマンが見せてきた写真を見て『吉田茂は確かにこんな感じやね』と話していたら『これ鶴瓶さんですよ』って言われて、自分でも(あまりにそっくりで)『えーーー!』ってなって。ヨメさんにも吉田茂さんが降りてきたんじゃないかって言われました。(自分自身も)演じれば演じるほど吉田茂を理解していきました」と撮影を回想。また演説のシーンについて「(吉田茂の)過程や苦労を踏まえた上で、この“独立”という言葉を見たときに自然と涙が出た。普段泣かないので演技で泣くのも珍しいんですが、その中で自然と涙が出てしまうというのは自分でも不思議でした」と語り、生田も「人のお芝居を見てここまで心震えたことがあっただろうかっていうくらい、感動して衝撃でした。吉田茂と重なる部分があったし、鶴瓶さんの芝居を見て、撮影現場なんで、どの部署も静かにしてなきゃいけない場面なんですけど、みんなが必死に嗚咽を堪えながら、それぞれの仕事をしているという。瞬間に空気が変わる感じを目の当たりにして、これはちょっと生涯忘れないだろうなというシーンでした」と振り返っている。
笑福亭鶴瓶 コメント
吉田茂を演じてみて「吉田茂をやる」と決まったときから声がガラガラ声になってきました(笑)。カメラマンが見せてきた写真を見て「吉田茂は確かにこんな感じやね」と話していたら、「これ鶴瓶さんですよ」って言われて、自分でも(あまりにそっくりで)「えーーー!」ってなって。ヨメさんにも吉田茂さんが降りてきたんじゃないかって言われました。(自分自身も)演じれば演じるほど吉田茂を理解していきました。吉田茂は年を取ると権力にしがみつくようになっていくんですけど、それによって晩年を汚すという部分が、人間味があってさらに面白いなと。人間の業を思わせてくれるのがとてもいいですね。
撮影で苦労したこと台本を頂いたときはどうしようかなと思って。英語は丸覚えでどうにかなったんですけど、大変だったのは標準語。全部覚えてきてんねんけど、1カ所違うと言われたら、どうすればいいのかわからなくなってしまったりして。だから(生田)斗真がおってほんまによかったですよ。監督も秋田の人ですからね、何か直されても不本意なんですけど、斗真に言ってもらったら聞けるんです(笑)。あと収録で大変だったのは眼鏡。鼻眼鏡だからしゃべっているときに落ちそうになるんですよ。こんなに鼻先に気を使って、アシカの気持ちがわかりました(笑)。
豪華キャストとの共演について今作品は共演者もすごく豪華で、ゴールデンで主役やるような方々に囲まれて、キャスティングもがんばってもらったなと思います。ただ今回は政治の話も出てきますし、長いセリフが多かった。さらにイントネーションと何重苦でしたし、周りに迷惑を掛けないようにがんばりました。すごく印象に残っているのは、講和条約を締結して演説の下読みをするシーン。本当に「日本は独立するんだ」って気持ちになって声を出して泣きました。(吉田茂の)そこまでの過程や苦労を踏まえた上で、この“独立”という言葉を見たときに自然と涙が出た。しかもこのシーンでは斗真も涙目だったんです。「あ、泣いてるな」って思いながら読み始めたら、こちらも号泣したっていう。普段泣かないので演技で泣くのも珍しいんですが、その中で自然と涙が出てしまうというのは自分でも不思議でした。
視聴者へメッセージ「A-Studio」(TBS)では人の人生を掘り起こすんですけど、今度は人の人生を自分が演じるっていう……そして演じてみると、その人の人生がすごく面白いんですよね。あんな偉大で日本の土台を作った人ですから、“歴史”というより“事実”として見て頂きたいと思います。
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- テレビ東京開局55周年特別企画 スペシャルドラマ「アメリカに負けなかった男~バカヤロー総理 吉田茂~」
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鶴瓶が吉田茂を演じる「自然と涙出た」、白洲次郎役・生田斗真も「生涯忘れない」(コメントあり) https://t.co/6esUkZ6B85