昨年2018年よりAmazon Prime Videoで配信されていた「永野が震える夜」は、事故物件専門家・大島てる、グラビアアイドル兼怪談師・山口綾子、アイドル界の闇を知るプロインタビュアー・吉田豪とったゲストたちがMCの永野を怖がらせるような話を披露する番組。
同番組で永野はテンション抑えめで聞き手に徹しており、“ラッセンネタ”のイメージを強く持つ視聴者の目には新鮮に映るかもしれない。これについて本人は「ラッセンに飽きてきちゃったんでしょうね(笑)。もう嫌だったんですよ。『ハイテンションでやっちゃってください!』『元気ないっすねー!?』みたいなことを言われるのが」とコメント。さらに「ゲストさんが強烈だったし、こちらが無理にテンションを上げなくても、思わずリアクションしちゃうような面白い話ばかりでした。ほぼ素の反応ですね」と自然体で収録に臨んだことを明かし、「無理矢理に無茶やっても嫌な思い出しかなかったんですよ。生放送で俳優をビンタして警察呼ばれたり……」と遠い目をする。
永野がMCとして心掛けたのは、とにかくどんな話をされても信じることだそうで、「オカルトやスピリチュアルの人をイジる番組も多いですけど、それはしたくなかったので、話に全乗っかりしてます。『UFOはいない』と断言するとそこで終わっちゃうけど、いったん信じてみると世界が広がると思うんです」と語る。また「気持ちよくしゃべってもらうことに徹しているので、歌舞伎町のホストみたいになってました。ゲストの人たちも『そんなの嘘だろ!』って冷たくあしらわれてきた人たちばかりだったんでしょうね。こっちが意外にも真剣に話を聞くから『お前は信じてくれるんだ!』みたいに目を輝かせちゃって(笑)。こっちもその笑顔がうれしくて、お互いにスッキリ。怖い番組なのにデトックス効果がありました」と収録を振り返った。
個性豊かなゲストたちを永野は「アベンジャーズ」と表現する。その理由を「本家と同様、特殊能力を持ってしまった悲しみを感じるから。UFOを呼べるおじいちゃんとかも出てくださったんですけど、時折見せる横顔が切ないんですよ。『UFOを呼べる』という生き方は常人にはわからない悲しみがあるんでしょうね」と説明して取材陣の笑いを誘う。また同じ芸人のチャンス大城については「同い年としてずっとライブハウスで共演しながら『面白いけど絶対売れない』って言われ続けてきた仲間。そんな人と共演できたことが感慨深い。彼のエピソードトークは芸人界で1位、2位を争う人だと思ってます」と語った。
自然体でいられる冠番組が放送されるほかにも、自分がやりたかったネタ「関係者席にクワバタオハラを見つけた歌手」が各所で絶賛されたり、原作を担当した映画「MANRIKI」の公開が控えていたりする現在の状況は、永野にとって「今までで一番楽しい」とのこと。“ラッセン”や“イワシになった人”ばかり求められていた時代については「あそこまでセルアウトした人間はいないんじゃないですか?」「子供たちを騙してる感覚がしてつらかった」「デパートの屋上での営業で、イワシになったまま飛び降りようと思ったことがあります」と苦笑いで振り返り、「『永野が震える夜』みたいな素の自分を出せる番組をやらせてもらえて本当にありがたい。『どうせまた大暴れするんでしょ?』と思ってる人にこそぜひ観てもらいたい。ビックリすると思います」と番組をPRした。
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