ライブ「世界芸人名作名鑑」が2月12日に東京・関交協ハーモニックホールにて開催され、
「世界芸人名作名鑑」は他ジャンルへ挑戦するもよし、鉄板ネタを磨くもよし、芸人たちが「今やりたいこと」をステージ上で実践できるK-PROの新ライブ。芸歴を重ね、新ネタを披露する機会が少なくなりつつあると感じていた鬼ヶ島が声を上げてスタートすることになった。
幕があがると、ライブの発起人ともいえる鬼ヶ島は「画期的ですね」と期待に胸を弾ませながら出演者を紹介。ところが新宿カウボーイかねきよの「忙しい合間と雑巾をぬって来た」というジョークをきっかけに不穏な空気が流れ出す。記念すべき1発目にしてこの残念なオープニングに、どきどきキャンプ岸は「露骨なブッキングミスをするな!」と一言。MCの鬼ヶ島おおかわらが「後半は熱い話をしますので!」とこのあとの見どころを強調し、ネタコーナーへ。
トップバッターの三拍子は時事漫才を、続くどきどきキャンプはコンビの秘密に迫る漫才を披露。オジンオズボーンの漫才では篠宮が高松の葬式を想像して「ティキミチ!」と溢れる思いを吐露する。幽霊兼通訳となった高松の横で篠宮の独演は12分33秒続いた。鬼ヶ島はアイアム野田演じる幼女と、和田演じる父、おおかわら演じる母の物語を描いた新作コントを展開。オープニングで「ポールダンスをやります」と適当な発言をしていた新宿カウボーイはいつものボケ満載な漫才でしっかり観客の笑いを誘った。
後半のトークコーナーには作家兼書記として、元マキシマムパーパーサムの長澤が登場。かねきよを前にして久々の「ハゲとるやないか!」で沸かせる一幕も。芸人たちはメンバーを固定にするかどうか議論し合い、「このメンバーでやりたい」「(今回出演できなかった)かもめんたるとマシンガンズはキープ」「ゲストMCを呼びたい」といった意見でなんとなく一致する。また「今後どういう活動をしていきたいか」といったテーマでトークを繰り広げ、終盤には「何歳まで芸人をやるのか?」というお題に。それぞれが口にする現実的な発言でしんみりした空気が漂いはじめる中、16歳で芸人を始めた篠宮は「死ぬまでに決まってるやろ!」と宣言。「116歳で芸歴100年目って言いたい」という言葉に会場は一気に前向きなムードに包まれた。
次回に向けて、三拍子の「観客からお題をもらう即興スーパー漫才」や野田の1人芝居など、いくつかの「やりたいこと」も発表されている。芸人たちが鮮度と熱を持って展開する「世界芸人名作名鑑」に足を運んでみよう。
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