昨日3月30日、既報の通り東京・両国国技館にて
5年前の2009年冬、1人の吉本スタッフの思いつきから始まった今回の企画ライブ。2014年3月30日にジュニアが40歳の誕生日を迎えるにあたって、2009年3月31日から限定1000枚の「35歳券」、限定1500枚の「36歳券」と毎年、各年齢券が販売されてきた。会場未定、詳細未定の状態が4年半続いていたが、昨年2013年に両国国技館での開催を公式発表。「千原ジュニア×□」と題して豪華ゲストが多数コラボするエンタメ色満載のバースデーライブとなることがアナウンスされた。
最終的にこの日集まった来場者は8000人。熱気に満ちた会場の照明が落ち、オープニングでライブ紹介のVTRが流れると、いよいよ本編がスタートする。まずは「千原ジュニア×ケント・モリ」で、5年前に最初にゲストの1人としてオファーしたというダンサーのケント・モリが登場。ジュニアはケントやバックダンサーたちとともに、ベルトコンベアの力を利用してムーンウォークふうに歩いたり、おなじみの“タコダンス”で会場を沸かせた。
「千原ジュニア×宮藤官九郎」ではジュニアが宮藤官九郎書き下ろしの1人コントを披露する。ジュニアが演じたのは、両国国技館地下にある焼き鳥工場の女性従業員。逃げ出したニワトリに向かって話しかけていくうちに徐々にその人物像があらわになり、会場は笑いに包まれた。
「千原ジュニア×
続いては「千原ジュニア×
最初のサイコロの目は「松本」。松本は「すべらない話」の番組本編では自主規制してしゃべらなかった話として、ドキュメンタリータッチで描かれた不思議なアダルトDVDの話を披露する。このほかジュニアはホステスが全員50オーバーの韓国パブで起きた事件と、その直後にかかってきた元カノからの数年ぶりの電話を対比させて話すという複合技を展開。松本のとんちを「一休さん」のようにアニメ化したほうがいいとジュニアが提案したり、「こんな機会やから聞くけど」と松本がジュニアの性癖について問いただす場面もあった。
「千原ジュニア×春風亭小朝」では、ジュニアが小朝プロデュースによる落語「人面瘡(じんめんそう)」をお披露目。きれいにオチが決まると、会場は「おお!」という小さなどよめきが起こり、その直後に盛大な拍手が長い間送られた。
休憩を挟み、後半はプリンセス天功とのイリュージョンで幕が開ける。
続いては「千原ジュニア×
せっかくの機会ということで、ジュニアはさんまに対してあらためてお礼。バイク事故から復帰してさんまのところに挨拶に行った際、「退院祝いに何が欲しい?」と聞かれジョークで「レギュラー(番組)です」と答えたら、後日実際にさんまの深夜番組にレギュラー出演することが決まったのだという。これに対してさんまは「ええ話みたいになってるけど、ただ実力で選んだだけ」とはぐらかし、「バイク事故に遭ってよかった。優しくなった」と語った。
ここからはジュニアの質問にさんまが答える形で、すさまじいスピードでフリートークが展開していく。さんまは37歳で8億円の借金をかかえていた頃、「自殺するかしゃべるかしか選択肢が残ってなかった」と語り、声が出なくなる夢をよく見ていたという。「夢の中で声が出なくなるとパントマイムで笑わせていた」と続けると観客も爆笑。さらにブラックデビル誕生秘話や、ビートたけしの心遣いで「オレたちひょうきん族」のギャラが上がった話などが次々に繰り広げられると、会場も固唾をのんでそのエピソードに聞き入った。
あまりの忙しさで風呂の排水溝から「お疲れ様でした」という声が聞こえ、真顔で「お疲れ様でした」と返してしまったときにこの世界をやめようと思ったというさんま。5年に1度くらいは疲れと飽きの波がやってくることを明かし、「現場に行くのイヤやなって思うときもある」と話すと、ジュニアも「全然そんなイメージなかった」と驚いていた。
また、以前ジュニアが「さんまのまんま」にゲスト出演した際、いつ引退するかという質問に対して「60歳くらいかな」と答えてから「60歳引退説」が流れ出したとさんま。「せえへんって言ってるのに。やめなきゃいけないゾーンにハメたな。限界まで行くだけのことや」とジュニアに愚痴をこぼしつつも、「60歳になったらいったん考えようっていうのは事実」と本心を覗かせた。これに対して、タモリさんはまだまだ元気だとジュニア。さんまは「タモリさんやたけしさん、所ジョージさんとは芸風が違う。あの人たちは剣道でいうと懐が深い。じーっと待ってポンって決める。俺、バーッやもん」と竹刀を思いっきり振り回すジェスチャーで会場を笑わせた。
ジュニアとさんまだけで30分以上話していると、たまらずケンドーコバヤシが「この構成、正気ですか!」と乱入。「コース料理であとから薄口出てくることないでしょ!」と、さんまのサプライズ演出により自身の出番がなくなってしまったことを抗議する。
やがて3人がステージから去り、興奮冷めやらぬ中クレーンに乗ってクールに姿を現したのはスティーブ・ジョブズに扮した
このほか幕間のVTRでは、蜷川実花や清水崇とのコラボや、クールポコ、スギちゃん、テツandトモ、コウメ太夫に扮してネタを披露する様子も。久保ミツロウ、うすた京介、森田まさのり、さくらももこらによるジュニアの似顔絵イラストなどが紹介されると、笑いやどよめきが起こった。
最後は「千原ジュニア×
すべての演目が終わると、エンドトークで「いろんな方々に力を貸していただいて、楽しいライブをすることができました。今日は来てくださってありがとうございました。今後とも“千原兄弟”をよろしくお願いします」と頭を下げたジュニア。ホフディランの「スマイル」が流れる中、颯爽とステージを去ると観客も惜しみない拍手を送り続けた。
なお、このライブの模様は4月19日(土)21時よりWOWOWにてロングバージョンで放送される。詳しくはWOWOWオフィシャルサイトで確認を。
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- 千原ジュニア40歳誕生日LIVE in 両国国技館 【ロングバージョン】 豪華ゲスト多数 千原ジュニア×???|ステージ|WOWOWオンライン
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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
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