来月3月14日(金)、東京・ヨシモト∞ホールにて、今年2014年最初の漫才ライブ「今年の
2012年に解散騒動、2013年に2度にわたる改名宣言を繰り広げる中、着実に漫才の実力を上げ、とうとう「THE MANZAI 2013」で念願の決勝進出を果たしたレイザーラモン。今年の一発目に彼らが考えたのは、元旦放送番組でよしもとの人気芸人50人の中から「本当の芸人運No.1」に選ばれたHGのモノマネキャラ・メンディーと、「R-1ぐらんぷり2014」決勝進出を決めたRGのモノマネキャラ・ジョブズがコンビを組むという異色の漫才だ。
気になるそのネタについて、「THE MANZAI 2013」のあと、ニコニコ動画「なぜレイザーラモンは0票だったのか」で2人は試行錯誤。認定漫才師らのネタパターンを4つにわけ、そのパターンを模倣してみるという提案も。また、ライブ「レイザーラモンはザ・漫才 うけ太・わろ太に改名や!~これで漫才に本気だとわかってもらえるでしょうか~」を行う際には、すでに漫才協会入りを口にしていたこともあり、新ネタへのヒントを求めて、2人は東洋館へ向かった。
ジョブズとメンディーの恰好で館内に入った2人だが、出てきたのはジャグラー。「あれ?」という顔をしながらも、ジャグリングの魅力にひきつけられると、2人は「おお!」と大喜びで普通にジャグラーに拍手を送っていた。続いて出てきたのは落語家・橘家圓太郎。またも顔を見合わせた2人だったが、こちらも落語に聞き入ってしまった。さすがに「おかしい」と感じ、一旦館内から出た2人。実は彼らが入ったのは、同じ館内で出入り口が隣接している浅草演芸ホールだった。
「浅草演芸ホールと間違えがち」という東洋館あるあるが生まれたところで、今度は本当に東洋館へ。2人が芸人だと気付いたスタッフたちから「お金はいいです」と言われるも、「勉強に来たんで払います」と押し問答になり、折衷案として前売料金を払うことになり、互いに礼を言い合う温かい場面も。舞台では若手芸人たちによるあいうえお作文コーナーが行われており、年配の客が多いせいかよしもとライブのコーナーとは一味違う丁寧な仕切りに2人は注目。続いて、左利き、一風・千風、青空麒麟児、ホンキートンク、チャンス青木、ナンセンス、山口君と竹田君、青空球児・好児らを終始爆笑しながら見学した。
ライブを観終えた2人に話を聞いたところ、館内の爆笑とは打って変わって呆然とした顔で、まず80歳と73歳のコンビ・ナンセンスについて、「衝撃。ネタを忘れたのかそうでないのか、絶妙にわからないボケ」「どっちが年上かって振っておいて最後までどっちかわからん流れ……」「ななめ前からお客さんにケツ向けてツッコむスタイルって」とビックリ。さらに大トリを飾った球児・好児について「2人でマイク持って出てきたから営業のMCかと思った」「センターマイクがないのに、ちゃんとしゃべくり漫才で」と、殿堂中の殿堂である漫才協会の師匠陣が、必ずしも定番スタイルではないことをしばらく飲み込めない様子だった。
「ナイツさんがよく言うチャンス青木師匠も、生で観るとたたずまいがもう面白い」「紙切りの青空麒麟児師匠が、切る切るって言って切らないのはあるあるに通じるものがあった」「若手も鍛えられてた」と、すっかり魅了された2人。「真剣に漫才を始めてまだ2年弱で面白いわけないわ」と自らを振り返った。
また漫才中に服を脱ぐというスタイルを破天荒ととられることが多い彼らだが、芸歴を重ねた師匠陣それぞれの無双状態を見て、「俺らまだまだ真面目だった」と、既成概念にとらわれていたことを反省。改めて「漫才協会に入れてもらいたい。期間限定でもいい」と口にした。
さらに、この日はおまけの奇跡も起きていたことが後に判明。彼らが見た落語家・橘家圓太郎は八代目だが、初代の本名は出淵長蔵といい、昨年11月放送の「100秒博士アカデミー」(TBS・MBS系)で、RG(本名・出渕誠)の先祖と判明した“落語の神様”初代・三遊亭圓朝(本名・出淵次郎吉)の父親だ。これを知った2人は、「運命を感じる」と仰天。「あのとき唯一見た落語とジャグリング……。漫才に取り入れるべきなのか」と頭を悩ませていた。
来月のライブに向けては、この経験を生かして新ネタを作るというレイザーラモン。果たしてどのような漫才を見せるのか。毎回一筋縄ではいかないレイザーラモンによる「THE MANZAI 2014」への道をぜひ生で観てみよう。詳しくはヨシモト∞ホールオフィシャルサイトにて。
今年のレイザーラモンはジョブズとメンディーとマンザイや!
日時:2014年3月14日(金) 21:15開場 21:30開演 22:30終演予定
会場:東京・ヨシモト∞ホール
料金:前売1500円 当日1800円
出演者:レイザーラモン
チケット:チケットぴあ Pコード597-726
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“彼らが見た落語家・橘家圓太郎は八代目だが、初代の本名は出淵長蔵といい、(略)RGの先祖と判明した“落語の神様”初代・三遊亭圓朝(本名・出淵次郎吉)の父親だ。”お笑いナタリー - 漫才協会入りを希望、レイザーラモンが東洋館で衝撃体験 http://t.co/i3l03rlfGZ