このコラムは、イラストを得意とする芸人や趣味で絵を描いている芸人たちが、どのように現在の画風へと辿り着いたのかを探る連載。第5回は「プリンちゃん」「コグチワニ」「お参りコアラ」「耳かきゾウ」「アライグマアライグマ」といったポップでかわいいオリジナルキャラクターのイラストをInstagramで発表し、グッズのデザインなども手がけている
Q1.どのようにして現在の画風に辿り着きましたか?
幼い頃から描いたり作ったりが好きで、高校進学時には美術工芸科のある学校を選び、そこで本格的に美術を学びました。その頃は美大受験が目標だったこともあり、「テーマがあるべきだ」とか「周りより上手じゃないといけない」という思いに勝手に縛られがちだったのですが、卒業後は趣味でネタ帳に落書きしたりしていく中で、肩の力を抜いて絵を描くことを楽しめるようになりました。それ以降は今描いているような気楽なイラストをよく描いています。
Q2.影響を受けた、および好きなアーティストやマンガ家は?
高校時代にはジュリアン・ビーバー(歩道チョークアーティスト)に心を掴まれました。絵が上手いだけでなくアイディアで見る人を笑顔にさせるスタイルが素敵でした。
Q3.イラストを描くときのこだわりはなんですか?
あまりないのですが苦手なことをしないことでしょうか。色付けが得意ではないので避けていたり、複雑だったり精密な絵も苦手なのであまり挑戦しません。でもデジタルで手直ししやすいこともあってか最近は色付きのイラストも増えています。無理せず楽しめるように描いていたいです。
Q4.今まで描いたイラストの中で特にお気に入りの1枚と、その理由を教えてください。
節分の時期にインスタグラムにアップするために描いたイラストです。時期に合わせたイラストをたまに描くのですが、節分ということで豆まきされる「いい男の鬼」を描きました。ちゃんといい男の表情に見えることと、間抜けな雰囲気が気に入っています。イラストを見返すともっと描くのが大変だったものや、お気に入りのシリーズなどもあったのですが、なぜか目についてしまい選びたくなった1枚です。
秋山寛貴(アキヤマヒロキ)
1991年9月20日生まれ、岡山県出身。ワタナベコメディスクール(WCS)の同期だった菊田竜大、岡部大とハナコを結成。2018年に「ワタナベお笑いNo.1決定戦」「第9回お笑いハーベスト大賞」「キングオブコント2018」で優勝。「ワタナベお笑いNo.1決定戦」では翌2019年にも優勝し、2連覇を果たした。Instagramでイラストを発表しており、プリンちゃんやコグチワニといったオリジナルキャラクターも人気を博している。
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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
秋山「「テーマがあるべきだ」とか「周りより上手じゃないといけない」という思いに勝手に縛られがちだったのですが、卒業後は趣味でネタ帳に落書きしたりしていく中で、肩の力を抜いて絵を描くことを楽しめるようになりました」/ハナコ秋山が描くイラストのルーツは? https://t.co/PkVc3KZ71A