このコラムは、イラストを得意とする芸人や趣味で絵を描いている芸人たちが、どのように現在の画風へと辿り着いたのかを探る連載。第4回は、かつてマンガ家を目指していたこともあったという
Q1.どのようにして現在の画風に辿り着きましたか?
幼い頃はよく、大好きだった漫画の絵を真似したりして描いていました。でも小学生の頃のある日、自由帳に遊びで描いていた漫画をいとこのお兄ちゃんに「ドラゴンボールだね」と言われて、それが何故かとても嫌で、何か悔しくて、その日から他の誰かが創り出したものを意識することに、極端に反発したいという気持ちが芽生えました。それからはずっと、正解を設けず! 出来るだけ自由に! と、そんなことをあえて意識して描いていた気がします。それさえ意識していれば、何も意識せずにいられました。
Q2.影響を受けた、および好きなアーティストやマンガ家は?
漫画家の
Q3.イラストを描くときのこだわりはなんですか?
こだわりというか、気をつけていることは、“真面目に考え過ぎないこと”です。例えば、白い紙に黒いペンで、丸でも四角でも三角でもないような歪な形を描いたとして、そこに目や鼻や口を描けば“何かしらの生き物”の絵は完成する訳で、それくらい自由なものだと思っています。他の誰かの理屈には合っていなくても絵は成立するし、自分が自分の手で勝手に描いている以上、“それがそうでなくてはいけない”というルールは、自分の中だけにあればいいのだと思って描いています。いつも使っている道具は、百均で売っている硬筆の筆ペンで、紙はA4のどこにでもあるコピー用紙です。
Q4.今まで描いたイラストの中で特にお気に入りの1枚と、その理由を教えてください。
これは僕が大学生だった頃、学祭パンフレットの表紙用に何かイラストを描いて欲しいと頼まれて描いた絵です。人と人が絶えず繋がっている様子を描いた絵なのですが、結果的に何かの“模様”のようにも見えて、楽しい絵になったと思っています。お気に入りです。ちなみに、普段あまり色を使わないのですが「カラーで!」と頼まれたのでカラーになっています。
ぴろ
1986年5月4日生まれ、愛知県出身。2013年5月に相方の清水誠とQを結成。解散を経て2015年5月に再結成し、コンビ名をキュウに改めた。2018年4月に初単独公演「キュウの新ことわざ辞典」を開催。同年9月よりタイタンに所属している。「M-1グランプリ」では2020年と2021年の2年連続で準決勝に進出した。YouTubeチャンネル「キュウ お笑いオフィシャルチャンネル」、オンラインサロン「キュウの実験的サロン『研Q室』」を展開中。
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