「ZIMA MUSIC FIGHTERS meets ライブナタリー」はっとり(マカロニえんぴつ)×高橋海(LUCKY TAPES)対談|HOTとCOOL、それぞれのスタイル貫くツーマン

新曲やカバーも披露?

──今回は雰囲気の異なる組み合わせだと思いますが、普段は似た雰囲気のバンドと競演することが多いですか?

はっとり そうですね。そのほうがお客さんも来やすい……って、じゃあこのイベントは来にくいのかな(笑)。

高橋 意外性が逆に面白かったりもしたり!?

左からはっとり(マカロニえんぴつ)、高橋海(LUCKY TAPES)。

──ちなみに、普段は対バン相手に合わせてセットリストを組んでいますか?

はっとり 意識はしますけど、逆に合わせないですね。合わせちゃうとなじんじゃうから、どうやったら目立つか考えます。

高橋 一緒かも。このツーマンライブでも、いつも通りのLUCKY TAPESを観てもらいたい。ただいつもと違う点として、今日もこれからレコーディングするニューアルバム「dressing」(10月3日発売)の中から何曲か初披露したいと思っています。

はっとり じゃあ僕らもこの日に向けてシティ感のある曲を作ろうかな……。

高橋 よかったらサポートの“ラッキーホーンズ”も貸すので言ってください(笑)。

はっとり (笑)。カバーとかもやりたいんですけどね。

──やはり熱い感じのアレンジで?

はっとり(マカロニえんぴつ)

はっとり あー、やっぱそうしなきゃ面白くないですよね。そのまんまカバーしてモテようとしてました(笑)。

──楽しみにしています。今回のライブ会場は名古屋ですが、お二人は名古屋に何か思い入れはありますか?

高橋 音楽の話じゃないんですが、名古屋でライブをするときに毎回行く中華料理屋さんがあって。そこはランチがとにかく安くて、1品プラス10円でもう1品同じ大きさのものがついてくる。

はっとり その10円はなんなんでしょうね(笑)。

高橋 (笑)。安いのに量が多くておいしいんですよね。会場のCLUB UPSETはツアーでよく使っているので、なじみのあるライブハウスです。

はっとり 楽屋がいい。

高橋 畳があってね。外にちょっとした庭もある。

はっとり CLUB UPSETはマカロニえんぴつが名古屋で最初にライブした会場なので、思い入れはかなりありますね。名古屋のお客さんって最初はおとなしいけど、ノってくると手を挙げてすごく盛り上がってくれる。自分と似てシャイな部分が好きです。

酒好きのはっとりとまったく飲めない高橋

──今回はZIMAのイベントなので、ZIMAにちなんだお話も聞かせてください。ZIMAは全国の夏フェス会場で販売されているのですが、夏フェスの思い出はありますか?

はっとり この前初めて「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」に出たんですよ。この夏一番のイベントだった。

高橋 どこのステージ?

はっとり WING TENT。新人だし、初出演だし、裏はマキシマム ザ ホルモンだし、前3列くらいしかお客さんいなくても、悔しさをバネにしてがんばろうと思ってたんです。でもステージに出てみたら後ろのほうまで人がいて、「バンド続けてきてよかったな」と思いましたね。

高橋 僕が一番思い出に残ってるのは、2年前の「FUJI ROCK FESTIVAL」です。やはり音楽を仕事にしている人からしたら聖地のような場所だし、同じ日に大好きなアーティストもたくさんいたりして。最近だと先日、初出演した「RISING SUN ROCK FESTIVAL」も最高でしたね。ロケーションや人はもちろん、食がとにかく素晴らしかった。バックヤードにジンギスカンとか、ルタオのチーズケーキがあったり(笑)。

──普段のライブとフェスだと、パフォーマンスも変わりますか?

高橋 持ち時間が少ないから、そこでどう見せられるかを考えますね。

はっとり 自分たちのいい流れはわかってるので、普段とガラッと変えることはないです。「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」でも慣れてるセットリストにしました。ただ、僕のワガママで奥田民生さんのことを歌った「あこがれ」という曲をひさしぶりに歌わせてもらいました。同じステージではないけど、同じイベントに出てるのがうれしくて。フェスならではの勝負曲をやることはありますね。

──フェスでZIMAなどのお酒はよく飲まれますか?

高橋海(LUCKY TAPES)

高橋 実はお酒はまったく飲めないんですよ。サポートメンバーも含めて、LUCKY TAPESの自分以外のメンバーはお酒が好きで、それこそライブ前後やライブ中に飲んで、気持ちいい感じで演奏してますね。僕は普段お酒を飲まないので、ZIMAについて「青い」くらいの印象しかないんですけど(笑)、ちょっと飲んでみますね……(ZIMAを一口飲む)。あっ、飲みやすいかも。

はっとり 僕はお酒というか、酔っ払うのが好きです。度数が強めのお酒を飲むこと多いんですけど、ZIMAは健全なイメージがあります。ビンなのがいいですね。ライブを観ながら飲みたいお酒だと思います。

──マカロニえんぴつでお酒に合う曲はありますか?

はっとり マカロニえんぴつには「チューハイ少女」という曲や、ライブハウスで払うドリンク代を題材にした「ワンドリンク別」という曲があります。それと最新アルバム「CHOSYOKU」の収録曲「クールな女」は「欲しくなるまで酔って」という歌詞があるし、僕らなりのシティでアダルトな雰囲気の楽曲なのでZIMAにも合うんじゃないかな。

──LUCKY TAPESには「Cigarette & Alcohol」というタイトルのアルバムもあって、どの曲もお酒に合いそうですし、それこそ観客を酔わせるようなサウンドのイメージがあります。お酒に合うことを意識して作っていますか?

高橋 結果的にそうなってる感じですね。「Cigarette & Alcohol」も曲を作ったあとでタバコとお酒に合う作品だなと思ってタイトルをつけました。ニューアルバムにも収録される「Gravity」は夜遅くにチルアウトするイメージの曲なのでお酒に合いそうです。

──最後に、当日会場に足を運ぶお客さんに向けてメッセージをいただけますか?

高橋 マカロニえんぴつファンの方にとっては、LUCKY TAPESの音楽は触れたことのない音楽かもしれないし、もしかしたら退屈と感じられてしまうかもしれないけど、ゆったりしたムードを心地いいと思ってくれたらいいな。こんな音楽もあるよってのを伝えたい。

はっとり 僕らのファンは音楽の深いところまでしっかり聴いてくれる人たちだから、LUCKY TAPESの音楽に絶対ハマるし、空気を読んで楽しんでくれると思います。一見、異種格闘技のように見えるけど、お互い洋楽が好きだし、実はマッチする組み合わせなのかもしれない。LUCKY TAPESファンの方は、無理せず好きなようにマカロニえんぴつを観てくれたら大丈夫です。僕は「そんなもんか、名古屋!」って煽ったりすると思いますが(笑)、気にしないでね。

左からはっとり(マカロニえんぴつ)、高橋海(LUCKY TAPES)。
ZIMA MUSIC FIGHTERS meets ライブナタリー
  • 2018年9月16日(日) 北海道 DUCE SAPPORO
    出演者 King Gnu / フレンズ
  • 2018年9月25日(火) 愛知県 CLUB UPSET
    出演者 マカロニえんぴつ / LUCKY TAPES
  • 2018年9月28日(金) 福岡県 DRUM SON
    出演者 パノラマパナマタウン / 向井太一
  • 2018年10月5日(金) 大阪府 LIVE HOUSE Pangea
    出演者 SHE IS SUMMER / Czecho No Republic
  • 2018年10月18日(木) 東京都 LIQUIDROOM
    出演者 SHE IS SUMMER / 向井太一 / 佐藤千亜妃(きのこ帝国)