引っかかる曲がなければ、いくらでも待とう
──デビュー曲となる「New World」は、去年の7月頃から制作がスタートしていたそうですね。
Seina そうなんですよ。じっくり時間をかけて作らせていただきました。
Yuta 自分たちのこだわりの強さはわかっていたつもりだったんですけど、今回楽曲を作らせていただくにあたって、「ここまでこだわりが強かったのか!」と自分たちでもちょっとびっくりしちゃいましたけどね(笑)。「普通こんなとこ気にならないでしょ」ってところまで気になっちゃって。
Seina スタッフの皆さんにはたくさん迷惑をおかけしました(笑)。
Yuta 流れとしては、最初に僕らのイメージをお伝えしたうえで、サンプルの楽曲を60曲くらい集めていただいたんですけど、ビビッとくるものに出会えなかったんです。
──60曲の中に、イメージに合ったものがなかったと。
Seina そうなんです。
Yuta で、そこからもう1回、曲を集めていただいた中から1曲を選ぶことができて。そこでまた気に入ったものがなかったら、デビューが1年くらいあとになってたかもしれないです(笑)。
Seina 自分たちに引っかかる曲がなければ、いくらでも待つという気持ちもあったもんね。いい曲と出会えてよかったです(笑)。
──「この曲で行こう!」という決め手はどこにあったんですか?
Seina 全体的に海外ドラマのオープニングっぽい雰囲気があったところと、1回聴いただけで耳に残るいいメロディですね。パッと聴いた瞬間、「やっぱこれじゃない?」となりました。
Yuta そこからアレンジをしていただいて、より僕らのイメージに近付けていってもらいました。アレンジ面でもいろいろこだわらせていただいて、結果的に2回くらいやり直していただいたんですよ。トラックダウンの段階で、またちょっと気になるところが出てきちゃったので、「すいません、こことここを変更してほしいんですけど」みたいな。トラックダウンの予定を1回バラしていただいたりもしましたね。
Seina 家で音源を聴いていたときに、2人とも同じところに違和感を感じてしまったので、それを次の日にお伝えさせていただいて。そこでもたくさんご迷惑をおかけしました(笑)。
──ちなみにお二人の間で意見が食い違うことはあまりないですか?
Yuta 基本的にはないですね。「これいいよね」というのも、「ここはちょっと違うよね」というのも感じ方が一緒なんですよ。そういう部分での食い違いは一切ないよね。
Seina ないね。普段から一緒に音楽を聴いたりしているので、好き嫌いの感覚も同じになってきているんでしょうね。
恋の始まりを描いた歌詞
──歌詞には、NissyさんやRYUJI IMAICHIさんなどの楽曲に関わられているHIROMIさんとともに、お二人の名前もクレジットされていますね。
Yuta イチから自分たちだけで作詞をするのはまだ難しかったので、まずはHIROMIさんに大枠を書いていただいて。そこに自分たちならではのフレーズをいろいろ盛り込ませていただきました。サビ頭の「始まるよ」という部分も、最初は別の言葉だったんですよ。でも、Seinaのアイデアで変えさせていただいたんです。
Seina お互い好き同士の2人の恋が始まるときの気持ちを歌った曲にしたかったので、そこは絶対「始まるよ」がよかったんです。細かい部分の感情なんかは、私たちが実際に出会った頃に感じていたことをそのまま書いたりもしていますね。
Yuta Dメロなんかは特にそうだよね。
──Dメロでは、男性が「教えて Do you love me?」と告白して、女性が「Yes I love you」と答えるというやりとりが描かれていますね。
Yuta 曲の中でSeinaは「ドキドキしちゃってる My heart」と歌ってますけど、実際僕が告白したときもドキドキしてたみたいで、5時間くらい返事くれなかったんですよ(笑)。
Seina 好きではあったんだけど、「どうしよう? OKしてもいいのかな?」って葛藤があったんですよね(笑)。その経験を歌詞には反映させました。
──じゃ実際もYutaさんからの告白に、「Yes」と答えたんですかね?
Seina あはははは。
Yuta 実際はかなり照れながら、もうちょっと曖昧な返事でしたけどね(笑)。
──「Whole New World」や「Princess」など、ディズニー好きなお二人らしい言葉選びも印象的でした。
Seina はい。そういう要素は絶対に入れたいなと思っていて。「Fairy tale」とかもそうですけど、ちょっとキラキラした言葉をちりばめていますね。
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切磋琢磨し合える関係