中学生の悩み

──以前、エビ中のLINE LIVEの番組に吉澤さんが電話でゲスト出演した際、メンバーの悩み相談に乗っていましたよね。今日は面と向かって、何か聞いてみたいことはありませんか？ 自分のお悩みでもいいですし、吉澤さんの曲や吉澤さん本人に対する疑問質問でも。

安本　LINE LIVEのときは「ニキビができたときはどうしたらいい？」っていう質問に、吉澤さんが「黒く塗ってホクロにすればいい」って答えてくれたんですよ。それを聞いた瞬間に「早く会いたい！」って思いました（笑）。

真山　私も（笑）。

安本　まず私から質問いいですか？ 実は今、何を思って歌っていいのかすごく悩んでいて。今までは、優しさを持つことを大事にしたり、ファンの方に向けての思いを大事に歌ってきたんですけど、いろんな曲を歌っているうちに「ちょっとクールな感じで」とか、それまで考えていなかった表現に挑戦することが増えてきて、そのたびにけっこう迷いが出てきちゃうんですよ。

吉澤　私はすごくブレブレで、曲によって歌唱法までまったく違ったりするんです。曲ごとの主人公になりきって演じたくて、ライブでも1曲1曲違う主人公が出てくるみたいな。だから、全部を通して何かを伝えたいと考えたことはなくて。だから、どんな思いを乗せるのかは曲によって違っててもいいと思います。

安本　そっかあ。ありがとうございます。

──ニキビ問題とは打って変わって、まっとうなアドバイスですね。

吉澤　あはは（笑）。

小林　嘉代子さんは素敵なお声ですけど、喉のケアはどんなことをしているんですか？

吉澤　ほとんどしてなくて。

小林　えー！（素っ頓狂に大きな声で）

真山　すみません、こういう子なんです（笑）。

吉澤　喉は強いほうだと思うんですけど、レコーディングやライブのときは周りの人に「なるべく優しくしてください」って言います。気持ちで声ってだいぶ変わるじゃないですか。

エビ中　あー！ わかる！

吉澤　ちょっと怒られたりすると声が縮こまっちゃうし。声はナマモノなので、まずは環境から。

──何か怒るようなことがあっても、ライブのあとにしてくれと。

吉澤　はい。根回しして。

小林　すごい！

安本　どんどん悩みが解消されていく！ そっか、そうすれば。

真山　しょっちゅう怒られるようなことばっかりしてるから、うちらがそう言ってもダメだよ（笑）。

「面皰」は何歳まで？

真山　「面皰」を歌わせてもらってから、いろんな人に「お前はもうニキビという歳じゃなくなってきた」って言われるんですよ。まだ19歳なのに。吉澤さんの中で、ニキビは何歳までですか？

吉澤　そう、私もいろいろ調べていて「ニキビって少女のものだったのか」って初めて知ったんです。「大人になったらそれは“吹き出物”と言う」って書かれてあって。

真山　そう！ 大人になったらニキビは「吹き出物」に変わっちゃうんですよ。

吉澤　だから「自分で歌わなくてよかった」って。

真山　えーっ！（笑）

安本　お薬に「大人ニキビ」って書いてあるのもあるよ。

吉澤　あー、確かに。実際、何歳までがニキビで、何歳からが吹き出物なんだろう。

安本　吹き出物って言うと、老廃物が出ている感じがしない？ ニキビだと「思春期だから仕方ない」みたいな。

小林　でも私のお母さんもニキビだって言い張ってるよ（笑）。

真山　じゃあ小林家のお母さんの年齢がニキビの境界線なんだ（笑）。

吉澤　毎年更新される（笑）。

アイドルとは「愛されるプロ」のこと

──では逆に吉澤さんからエビ中に聞いてみたいことはありますか？

吉澤　いっぱいあるんですけど……どれにしようかなあ。なんでも聞いていいんですか？

エビ中　はい！

吉澤　アイドルってなんのプロなのかなあと考えると、歌だとかダンスとかあるけど、何より「愛されるプロ」なのかなと思うんです。エビ中の皆さんはアイドルをお仕事にされるうえで、何を一番大事にしていますか？

真山　アイドルとしては私たちはちょっと特殊かもしれないですけど（笑）、人として大事にしているのは、身近な支えてくれる方……一番身近なところだと両親、それにメンバーやスタッフ、ファンの皆様への感謝は絶対に忘れちゃいけないなというのは、常に念頭に置いて生活しています。

小林　さすが姉さん。

──アイドルとしてスイッチがオンになる瞬間、普段の自分とアイドルの自分を切り替える瞬間はあるんですか？

安本　うーん。今でもアイドルってなんなのかわかんないんですよ。

真山　アイドルって……わかんないんですよ。私たち自身も私たちが何者なのかわからなくて。「アイドル」という肩書きはあるけど、ドラマにも映画にもバラエティにも出られるし、なんにでもなれる存在だから。それに、歌って踊るのがアイドルの仕事だけど、歌って踊るパフォーマーさんがすべてアイドルというわけではない。わかんないんです。だから今「愛されるプロ」というお話を聞いて、なるほどなって思いました。私の中で1つ答えが生まれた。

安本　うん。うれしい答えだよね。

吉澤　わあー！