back number5大ドームツアーをWOWOWで放送|見どころレビュー&著名人コメント (2/2)

記念すべきドーム公演を鑑賞した
永作博美、向井慧(パンサー)、LiLiCoの感想は

3月から4月にかけて行われたback number初の5大ドームツアー「in your humor tour 2023」には約38万人のファンが駆けつけた。このページでは記念すべきドーム公演を会場で鑑賞した永作博美、向井慧(パンサー)、LiLiCoの3人がライブを振り返り、back numberの魅力を語る。

永作博美

永作博美

印象深かったのは一曲目が「アイラブユー」だったこと。
どストレートなタイトルに微かに照れを感じながら聴いてみると、初めて聴く曲の中の登場人物が浮かんでは、風景となって面白いように進んでいった。僕とベンチ、猫、風に捲られる葉っぱ、そこにある道、花束、目に見えない地図。言葉にはならない会話。真っ直ぐ前を見た青年と鮮明な背景が印象的だった。それからずっと朝ドラで毎日のように聴いていたのに、当日の初ライブはまた新鮮で別物だった。「I love you」ではなく「アイラブユー」なんだなぁ、、タイトルへのこだわりが優しさに変換されて私に戻ってきた。

途中、会場の真ん中の場所へと進む時、この日出会った全てと目を合わせようとするかのような、とてもゆっくりとした動きも印象に残っています。そして、そこで静かに始まったアコースティックライブ。響き渡る音源と距離が贅沢な時間でありました。

ドームという広い空間でのパフォーマンスに、きっと思いは届くはずだからという願いを感じました。そんなお三方の想いを「届いてるよー」と会場の皆さんが各々声で発するのではなく、静かにビームで送り返している?! そんな場景も印象的でした。

ドーム公演を観たあとに実感したのは、今まで聴いていた叙情的な印象よりも、強い意志の生々しさがひしひしと来たことですね。そしてあらゆる部分にお三方の丁寧さが伝わりました。ファンの方々がそれに応えるかのように、聴き逃さないよう、意図を感じ損ねないよう、注意深く耳を、目を凝らしているのが印象的でした。その静かな熱狂具合はあまり見たことないなと思いました。

お三方の仲の良さというのかな、色んなことがあって、それぞれを知った上で今一緒にいる。時に放たれるぶっきらぼうでさりげないフォローに、信頼感を思い癒しを感じた。自分の今思っていることとそれを表現することへの純粋な戦いが素敵だと、また改めて思いました。

プロフィール

永作博美(ナガサクヒロミ)

1970年10月14日生まれ、茨城県出身。1994年にフジテレビ系ドラマ「陽のあたる場所」で女優デビュー。以降、映画、ドラマ、舞台で活躍中。映画「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」「八日目の蝉」「さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~」「朝が来る」、NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」、Amazon Prime Video「モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~」などの作品に出演し、多くの受賞歴がある。

向井慧(パンサー)

向井慧(パンサー) ©️YOSHIMOTO KOGYO CO.,LTD.

back numberの楽曲はどれも、僕らが言葉に出来ないけど抱えている想いをしっかり歌詞にしてくれている。
それだけの表現力と語彙力を持つ依与吏さんが東京ドームライブのMCで何度も「凄い」としか言えなかった事が印象に残っています。
人間の集中力が持続するのが約50分なんて言われたりしてるけど、あの日のライブの3時間、あの場所にいる全ての人の集中力が途切れる事は無かったんじゃないだろうか。一曲一曲が僕らに届き、それを受け取った気持ちがback numberに届いていた気がした。そんな奇跡みたいな3時間でした。
確かにあのライブを形容するのに「凄い」以外の言葉は無かったのかもしれないなぁと思います。

今回のドームライブのセットリストは新しいアルバム「ユーモア」の曲と昔に作った曲で構成されていた。
その混じり合い方が絶妙で、どの曲にも嘘がなく昔と今がしっかり地続きになっていた。
back numberさんを取り巻く環境が確実に変化している中で、その瞬間の感じた事、伝えたい事に狂おしいほど真摯に向き合っていないとあんな風にはならないと思う。
だからback numberは一生聴き続けられると思いました。

プロフィール

向井慧(ムカイサトシ)

1985年12月16日生まれ、愛知県出身。2008年に尾形貴弘、菅良太郎とともにお笑いトリオ・パンサーを結成。コントを主軸としたネタ作りを重ねて各メディアに出演し、お茶の間の人気を集める。2015年には「よしもと男前ランキング」で1位を獲得。その後も日本テレビ「有吉の壁」やTBS「王様のブランチ」、テレビ東京「デカ盛りハンター」など数多くの番組でも活躍し、CBCラジオ「むかいの喋り方」、TBSラジオ「パンサー向井の#ふらっと」、ニッポン放送「チャリロト presents パンサー向井のチャリで30分」といったラジオ番組でパーソナリティを務めている。

LiLiCo

LiLiCo

イヨリンのトークの中で語られた、売れる前に他のメンバーのせいにしてしまったことを申し訳なく思っているお話し。上手く歌えないのは音が良くないから、みたいなニュアンスのこと。
本来は恥ずかしいし、あまり知られたくないことかもしれないけど、隠さず自分の思っていたこととやってしまったトホホな過去を言ったのが素敵でした。
わたしはこの春「怪盗」を聴きながら一生懸命ウォーキングして、サプリの力もあって9キロ痩せました。「怪盗」は1億回連続で聴いても飽きません。アンコールまで演奏される気配がなくて、今日演奏しないのではと不安でふらふらして来ましたが、あのイントロが流れたとき、たぶん耳と鼻からピンク色の蒸気が吹き出したほど興奮しました! 毎秒が素敵だった! 毎日がback number日和!

わたしback numberのライブ、今回初めてだったので、以前と比べることは出来ませんが、ファンの上品さ、礼儀正しさと熱い眼差しに魅了され、曲の途中でもときどき観客席を見てしまったほどです。
このファンは一生、熱く厚くback numberを応援し、名曲の数々を永遠に愛するでしょうね、と感じました。わたし人生であまり諦めることをしないが、ライブ後のグッズ売り場の行列を見て流石に並ぶのを諦めました。すごいわ!

プロフィール

LiLiCo(リリコ)

1970年11月16日生まれ、スウェーデン・ストックホルム出身。1989年に芸能活動をスタートさせ、映画コメンテーターをはじめ、声優、ナレーター、俳優としてマルチに活躍している。出演番組はTBS系「王様のブランチ」やJ-WAVE「ALL GOOD FRIDAY」など。

back number

プロフィール

back number(バックナンバー)

2004年に清水依与吏(Vo, G)を中心に群馬県で結成。2007年に小島和也(B, Cho)と栗原寿(Dr)が加入し現在の編成に。2009年に発売した初のミニアルバム「逃した魚」は大手レコード店で絶賛され、全国的に話題となる。2010年にフルアルバム「あとのまつり」を発表し、美しいメロディに切ない歌詞を乗せるというスタイルを確立。2011年4月にシングル「はなびら」でメジャーデビューを果たし、その後も「高嶺の花子さん」「クリスマスソング」「ハッピーエンド」「HAPPY BIRTHDAY」「水平線」など数々のヒット曲を生み出す。2021年にはBTS「Film out」の楽曲制作とプロデュースを担当し大きな話題を呼んだ。2023年1月に7thアルバム「ユーモア」をリリース。3月から4月にかけて5大ドームツアー「in your humor tour 2023」を行った。