ライブを経験したことで「自分じゃないといけない」と思えた

──1stアルバムをリリースした2年前と現在を比べてみて、VALSHEさんの中で一番変わった部分はどこだと思いますか？

自分に対する自信でしょうね。音楽制作については、以前から自信を持っていたんです。サウンドプロデューサーと一緒に楽曲を作り、イラストレーターと一緒にビジュアルを作っていって。そうやって周りの人たちと協力して制作を進めていくたびに、確信が持てるようになったというか。ただ、自分に対しては自信がない人間だったんですよね。先ほども言いましたけど、「別に自分じゃなくても」という思いがあったというか。でも、この2年間でもっと強い気持ちを持てるまでに至ったんです。ライブを経験したことで「自分じゃないといけない」と思えたし、未来に対する期待、希望もさらに大きくなって。それはきっと、周りの人たちの表情がそう思わせてくれたんだと思います。

──「V.D.」を中心としたライブも楽しみですね。

そうですね。今から「どんなライブにしようかな」って楽しみでしょうがないです（笑）。前回のライブは1stアルバムの物語を表現するためのものだったんですが、コンセプトが変われば当然構成も変わるでしょうし。実際にどういうライブになるかはまだわからないですけどね。自分の中でイメージしているものはあるけど、演出を担当してくださる方、ダンサー、音周りの皆さんの意見によって、想像もしてなかった形になることもあると思うので。

「これが噂のロケ弁か！」

──実写のビジュアルに移行してからしばらく経ちますが、撮影などにも慣れてきました？

めちゃくちゃ楽しいですね！ 写真を撮られてるときは何も考えてないんですけど（笑）、撮影の現場って人がたくさんいるじゃないですか。「誰に話しかけようかな」って考えてるだけで、楽しくなってきて。あと、長丁場の現場にはお弁当があるんです。「これが噂のロケ弁か！」って。

──そこでテンションが上がっちゃうんですね（笑）。ツアーに出たりしたら、毎日食べられますよ。

そうですよね！ やっぱり、ご当地のおいしいものなのかな？

──（笑）。「V.D.」がリリースされると、VALSHEさんのリアルな姿が伝わっていくことになると思います。それを踏まえて、今後の展開はどんなふうに考えているんですか？

構想はたくさんあるんです。それは「お楽しみに」っていう感じなんですけど（笑）、実写になったことで、できることはどんどん増えていくと思いますね。声優や演技のレッスンも続けているので、そういうところでも活動できたらいいなって。声や身体を使って表現することにすごく魅力を感じています。