うたパス「2018 Mnet Asian Music Awards」特集|“テモリ”のトレンディエンジェル斎藤さんが語るG-DRAGON、そしてK-POP

アジア最大級の音楽授賞式「Mnet Asian Music Awards」(通称:MAMA)が12月10日の韓国・東大門デザインプラザを皮切りに、12日に埼玉・さいたまスーパーアリーナ、14日に香港・AsiaWorld-Expoでそれぞれ開催される。

すでに各賞のノミネートが発表され、世界中のファンたちはそれぞれの推しアーティストに投票した。今回音楽ナタリーではK-POP好き芸人として知られるトレンディエンジェルの斎藤司に、お気に入りのアーティストや「MAMA」について話を聞いた。また斎藤が選曲したK-POPのプレイリストも紹介している。

取材・文 / 宮崎敬太 撮影 / 映美

K-POP好きというか、ジヨン好き

斎藤司(トレンディエンジェル)

──トレンディエンジェルは「K-POP」というネタを作っていますね。

僕はその時々でハマってることをネタにするタイプなので、東方神起とかBIGBANGとかいろんなバージョンがあります。でも僕がK-POPにものすごく詳しいかと言われると、実は全然そんなことはなくて。確かに好きでよく聴いてるけど、僕はK-POP好きというより、むしろジヨン(G-DRAGON)好き。いつもBIGBANGを聴いてるし、ジヨンに陶酔してます。

──BIGBANGを好きになったのはいつ頃から?

「FANTASTIC BABY」のミュージックビデオが公開されたぐらい(2012年3月)に、周りの人たちが「BIGBANGがいいぞ」と騒いでいて興味を持ちました。そしたらあるとき友達が「HARU HARU」のMVを観せてくれたんです。ドラマ仕立てになっていて、友情と愛の悲しいストーリーが曲の雰囲気にもぴったりだった。これを観て完全にハマってしまいました。そこから自分でいろいろ調べたら、ジヨンがいかにすごい人かということがわかってきて。

──G-DRAGONさんは音楽に限らず、ファッションを含めアジア全体でものすごい存在感を示している人ですよね。

本当にそう思います。しかもあんなにすごいのに歳下っていうのも恐ろしいですよね。作詞作曲はもちろん、プロデュースも自分でやっていて、若くしてものすごいカリスマ性を持ってる。昭和の銀幕スターみたいな感じというか、圧倒的な憧れの対象なんですよ。周りにいい女がいて、カッコいい車に乗って、カッコいい服を着こなして。僕もジヨンが着てた服はだいたい買ってます(笑)。

──BIGBANGと共演したことはあるんですか?

斎藤司(トレンディエンジェル)

テレビ番組で1回だけ。本当に緊張して女の子みたいになっちゃいました。自分があんなにわけのわからない状態になったのは、本当に初めてですね。たぶん明石家さんまさんと初めてお会いしたときより緊張したと思う。共演してからスンちゃん(V.I)と仲良くなって、コンサートにも呼んでもらいました。K-POPのコンサートってクライマックスにサイン入りボールを投げるんですけど、スンちゃんが僕に気付いてボールを投げてくれて。でも彼は肩が弱いから、僕のところまで届きませんでした(笑)。

──いいエピソードですね(笑)。

スンちゃんは人懐っこくて話しやすいんですよ。だからコンサートのあとに、思い切って「ジヨンに会わせてよ」ってお願いしてみたんです。そしたら「いいよ、ちょっとこの部屋で待ってて」って言ってくれて。本当にドキドキしながら待ってたんです。ちょっとしたら、スンちゃん1人が笑顔で部屋に戻ってきて、僕と2ショット写真を撮って「じゃあね!」って。もちろんスンちゃんと写真が撮れるのもうれしいですけどね(笑)。

──G-DRAGONさんへの道のりは遠いですね。

本当ですよ。しかもジヨンは今年兵役に行ってしまった。だから個人的にジヨンの影響を感じるZICOとかを聴いてます。バンタン(BTS[防弾少年団])もそういう流れで曲を聴き出して、カッコいいなと思い大好きになりました。

実際に話したときのギャップにやられたBTS

斎藤司(トレンディエンジェル)

──斎藤さんがG-DRAGONの面影をBTSに感じる気持ちはすごく理解できます。

バンタンはダンスや歌のエネルギーがすごいと思う。僕は番組で共演したこともあるから、実際に話したときの雰囲気とのギャップがあって余計やられちゃったんです。実際の彼らは日本語をちゃんと勉強していて、人懐こくて少しやんちゃな普通の青年でしたね。「仕事だから感じよくしてるんだろう」とか言う人もいますけど、それだけではないと実際に会って感じたんですよね。

──韓国の人はすごくフランクで情に厚いですよね。

そうそう。僕がバンタンと会ったのは、彼らがビルボードチャートで1位を取る直前くらいのタイミングで、すでに大スターだったんだけど、カメラが回ってないところでも全然嫌味がないし、番組も本当に楽しんで参加してくれてたんです。しかも次に日本に来たときには僕らのラジオにも出演してくれて。

──BTSではどの曲が好きですか?

「DNA」ですね。最初に聴いたのは「Blood Sweat & Tears」だったんですけど、「DNA」のほうがジヨンっぽいので(笑)。音楽のことは全然詳しくないけど、バンタンの曲って洋楽のテイストが入ってるじゃないですか。僕自身が最近海外の音楽も聴くようになったので、余計にスッと入ってきましたね。単純に流してるだけでいい気分になれるというか。

──BTSは11月に東京ドームで単独コンサートも開催しました。

もちろん行きました。バンタンの一挙手一投足に“キャー”の連続で、すごく幸せな空間でしたね。会場にはこんなに素敵な空間が広がっていて、ちゃんと音楽があって、すごくいいなあと感じました。