ukkaの歴史における重要なターニングポイントは？

──アルバムについてたっぷりお話しいただいたところで、これまでの歩みを少し振り返っていただければと思います。山あり谷ありの10年間の歴史の中で特に印象に残っていること、ukkaの歴史において重要なターニングポイントだったと感じる瞬間を挙げていただけますか？

村星　本当にいろんな思い出があるので1つに絞るのが難しいんですけど、私は2021年に4人体制になったときが印象に残っています。4人だけでZeppツアーを回らないといけない状況になったのですが、ちゃんと最後までツアーを完走しなきゃいけない、グループの活動をつないでいかなくちゃいけないという思いがあり、メンバー同士で話し合う機会が増えたんです。それまではほかのメンバーに頼ってしまっていた部分が多かったけど、自分もちゃんと考えて意見を持たなきゃと思うようになりましたし、その時期を4人で乗り越えたことが自信につながりました（参照：ukka、4人の力を合わせて羽ばたいたZeppツアー終幕！次回ワンマンは舞浜アンフィシアターで）。

村星りじゅ

──そのZeppツアーのあとに、新メンバーオーディションが開催されましたね。

村星　ukkaにとって初めての本格的な新メンバーオーディションでした。ワークショップを1週間やって、候補生のみんなと一緒に歌やダンス、演技を学ぶ濃い1週間過ごして、その結果、りなるりが入ってくれました。オーディションを経て新メンバーが入るのが初めてだったので、私たちもわからないことがたくさんあったし、りなるりはもっとわからないことだらけだったと思うけど、20曲分の歌とダンスを覚えなくちゃいけない状況でも2人があきらめずについてきてくれたことにすごく感謝しています。正直、4人になったときは、このままukkaという物語が終わっちゃうのかもしれないと不安になったんですよ。りなるりが入ってきてくれたことが、現在までのukkaの歴史につながっていますし、2021年は自分の中でも大きな出来事が連続していました。

茜　私が印象に残っているのは……今年1月の「ukka music and sound awards」ですね。舞浜でのりなるり加入後初ライブも、LIQUIDROOMでの7人体制お披露目ライブも思い出深いんですけど、この7人でのukkaの形が固まってきた中、豊洲PITという大きな会場を埋めるためにいろいろとがんばって。「ukka music and sound awards」はファンの方と一緒に作り上げたライブという印象が強いです。このライブの映像はアルバムの“10周年ありがとう記念豪華盤”のDVDに収録されていますので、皆さんぜひ手に取ってください。

茜空

宮沢　きれいに宣伝につなげた（笑）。

全曲披露ライブ「ALLOUT」でも10年間の感謝を

──そして、12月6日には恵比寿ザ・ガーデンホールで2部制のライブ「ukka 10th Anniversary Live vol.8『ALLOUT 3rd』」が開催されます。「ALLOUT」はオリジナル曲をすべて披露するライブで、3年前の「ALLOUT SECOND」のときも本番に臨むにあたって相当に苦労していたと思いますが、そのときから楽曲数がかなり増えていますよね。

茜　はい。69曲になりました。

葵　怖すぎる……（笑）。

葵るり

村星　第1回のときは29曲だったので、そのときと比べると40曲増えているんですよね。4月に始まった「10th Anniversary Live」のゴールとなるライブなので、10年間の感謝、そしてこれからもついてきてほしいというファンの皆さんへの思いを、パフォーマンスを通してたくさん伝えたいです。

結城　このライブが、次のukkaのターニングポイントになるはずです！

宮沢　私とこはるにとっては初めての「ALLOUT」なので、体力が持つかわからないです。未知の領域ですね。そろそろランニングを始めなきゃ……。

結城　それずっと言ってるよね（笑）。

宮沢　ホントに明日から始めます（笑）。

──ところで、同期でありながら加入当初よくケンカをしていたという宮沢さんと若菜さんですが、その後の活動を通して仲よくなったという話が前回のインタビューで出ていました（参照：ukka「T」インタビュー｜今年で結成10周年、ニューシングルで表現する“大人の街・東京”）。それから半年近くが経ちましたが、2人の仲は順調ですか？

若菜　はい！ 台湾に遠征に行ったときに2人で同じ部屋に泊まったんですけど、ベッドをくっつけて寝ました。

芹澤　すごく仲よくなったなと、近くで見ていて思います。何か2人が争っていても、じゃれ合っているんだなとわかる。

宮沢　前はライバルという感覚が強かったんですよね。今もよきライバルなんですけど、相棒というか、仲間意識が芽生えてきました。もう大ゲンカはしません！（笑）

ukka