uijin|みんなと夢を叶えるのがアイドルだから

uijinが5月4日に東京・LIQUIDROOMでワンマンライブ「dreaming」を行う。

ありぃ、ひとちび、やよい、りんの4人からなるアイドルグループ・uijinは、“neo tokyo”をコンセプトに掲げ、2016年12月3日にデビュー。デビュー1年目から3大アイドルフェスに出演するなど着実に成長し、2018年には東京・TSUTAYA O-WESTや渋谷CLUB QUATTRO、大阪・梅田CLUB QUATTROでのワンマンライブをソールドアウトさせた。今年3月21日にはLIQUIDROOMでのワンマンライブ「dream for a living」に挑戦するが、惜しくも完売とはならず。そのリベンジマッチとして再びLIQUIDROOMで行われるのが次回のワンマンライブ「dreaming」だ。

音楽ナタリーではuijinの始まりの場所である東京・Shibuya Milkywayでメンバー4人にインタビュー。グループのこれまでを振り返ってもらいつつ、リベンジワンマンに込める思いやそれぞれが叶えたい夢を語ってもらった。

取材・文 / 三浦良純 撮影 / 稲垣謙一

上京した4人が作り上げる架空の都市“neo tokyo”

──uijinはそもそもどうやって結成されたんですか?

ありぃ みんな知り合いだったわけではなく、たまたま集まった4人なんです。オーディションとかもなくて。

やよい メンバー別々に声をかけていただいて。

ひとちび タイミングよくそろったよね。声を掛けられた時期も全員バラバラで、それまでしていたこともみんな違って。

りん 何かをしたくて上京した4人がたまたま1つのグループに集まってできたのがuijinです。

インタビュー中のuijin。

──uijinは「neo tokyo」という言葉をグループのコンセプトに掲げていますが、具体的にはどういうグループだと思いますか?

ありぃ 都会みたいに常に変化していくグループかなと。楽曲もジャンルが偏っていないので、その日のセットリストでライブの印象がガラッと変わることもあるし、変化を続けていくグループです。

やよい 「neo tokyo」って言ってるけど、実は東京出身のメンバーはいないんです。本州出身の人すらいなくて。それが今っぽくて面白いかなあって(笑)。

ありぃ 夢を追って上京してきた4人が偶然出会って、ライブという形で1つの集合体になる。その場所、その瞬間が「neo tokyo」なんです。僕たちと僕たちを観てくれているお客さんが一緒にならないと現れない架空の都市です。

感情と熱量をぶつけ合うライブ

──uijinの特徴としてすぐに思いつくのはエネルギッシュなライブパフォーマンスだと思うんですが、いかがですか?

ありぃ そうですね。客観的に見てもエモーショナルだと思うし、ステージとフロアの熱量がすごいと思うことが何度もあって。フロアと一体になってライブを作っていく感じです。

ひとちび 私はアイドルを全然知らずにステージに立ったんですけど、衝撃を受けましたね。こんなに熱量があるんだって。

やよい

──デビュー当時から今と同じくらい熱かったんですか?

やよい やり方としてはあまり変わってないよね。常に前のめり。

りん ライブのときのファンの方たちの熱量には絶対応えようと思ってるから、私たちもステージではいつも全力になってしまいますね。そうするとファンの方がもっとすごい熱量で返してくる。そういうライブを重ねていくことで、今の私たちのライブができあがったのかなと思います。

やよい ライブ以外では、uijinはメンバーが作詞しているのも特徴だよね。

──基本はありぃさんとやよいさんで作詞されているんですよね。

やよい ですね。でも、結成して1年目のときに誕生日を迎えるメンバーが作詞した楽曲を「生誕音源」としてリリースしていたので、実は全員作詞したことがあるんです。

りん 「生誕音源」は今年の生誕イベントからまたリリースされていて、2月発売の「sweet / jackpot」の収録曲はひとちゃんが作詞しています。

ありぃ 先日配信した新曲「howling」は初めて4人全員で作詞しました。「生誕音源」という形で作詞をさせていただいた経験があったからこそ、全員で1つの曲に歌詞をつけることができたのかなと思いますし、自分たちで作詞できることがグループの特徴かなと思います。

──自分たちで作詞していることで、より感情を込めて歌うことができる面もあるかもしれないですね。

やよい それは間違いなくありますね。

ありぃ みんながどんな気持ちで書いたのか全部を知ることはできないけど、ほかのメンバーが書いた歌詞でも心に刺さる部分があって。より感情を込めてライブができていると思います。

ひとちび これは私だけじゃないと思うんですけど、メンバーが書いている歌詞だからこそ、いつも完成した歌詞が送られてくるのが楽しみで。どんな思いで書いたのかなって想像したりして、できるだけ同じ気持ちで歌えたらいいなって思います。

──ほかにuijinはここが強いという部分はありますか?

りん メンバーそれぞれ個性が強いです。やよいは歌がめちゃうまいし、ひとちびはラップがうまいし、ありぃはMCが上手だし。私は特にないけど……。

ありぃひとちびやよい ダンスがうまい!

りん ありがとう(笑)。まあバランスがいいグループということで。

ありぃ あとは衣装ですかね。衣装のコンセプトもデザインもコロコロ変わるんですけど全部おしゃれ。最初の衣装からずっと同じデザイナーさんに作っていただいていて。それぞれに何が似合うとか全部わかってくださったうえで、衣装を作ってくれているので僕たちも毎回衣装が楽しみです。

ひとちび いろんなアイドルさんの衣装を見ていても、uijinの衣装っておしゃれだなって思えるんです。私たちカッコいいぞと。

りん THERE THERE THERESさんと今年の1月にコラボした際は、コラボのための衣装を作っていただいたりして。衣装をどんどん作ってもらえるのは私たち自身もうれしいし、お客さんも喜んでくれているのかなって思います。

初めての挫折

──今日はShibuya Milkywayでインタビューさせていただいているんですが、ここはuijinにとってかなり思い入れがあるライブハウスなんですね。

りん 初めてワンマンライブをした場所ですし、活動初期はかなり出演させていただいていたライブハウスです。

やよい お世話になってるよね。

ひとちび お披露目前の練習でも使わせてもらっていて。

りん 一昨年は7日間連続ライブをさせていただいたし、去年は5日間連続でライブさせていただきました。会場のスタッフの方も優しくて、とても思い入れがある場所です。

ありぃ 初めてここでワンマンさせていただいたときの音響さん、照明さんには今でもワンマンや大事なライブのときには必ず入っていただいてるんです。uijinのことをとてもよくわかってくださってる方たちなので。

──そうなんですね。デビューからここまで順調に拡大してきたように見えますが、実感としてはいかがですか?

ありぃ

ありぃ 途中までは順調だったと思うんですけど……Shibuya Milkywayでの最初のワンマン(2017年3月13日開催)はソールドアウトしたし、お披露目の会場だったshibuya eggmanでの2ndワンマン(2017年7月5日開催)もソールドアウトして。11月に大阪・心斎橋VARONで開催したワンマンも完売させることができたんですけど、2018年1月の渋谷WOMBのワンマンライブで初めてソールドアウトしないということがあって……。これは僕たちの中では壁というか、挫折に近いものだったのかなと思います。

──それほどの出来事だったんですね。

ありぃ ソールドアウトがすべてじゃないし、ライブ自体は楽しかったんですけど、みんなと一緒につかみ取った機会を最高な状態にできなかったのが悔しくて……。もう次は失敗できないというプレッシャーを感じるようになりました。

りん そんなときに私は3月から入院しちゃって(参照:uijin (@uijin_official) | Twitter)。1カ月くらい3人でライブを行うしかない時期がありました。

ありぃ もちろん、りんちゃんはすごく不安だったろうし、お互い大変でした。心配なことが積み重なった時期だったんですけど、りんちゃんが無事に戻ってきて迎えた5月のTSUTAYA O-WESTでのワンマンライブはまたソールドアウトさせることができて。ここでやっと1月の渋谷WOMBから次に進んでいいんだって気持ちになりましたね。でも、夏にまた転ぶという……。

次のページ »
不完全燃焼の2018年夏