このメンバーでいるとどんなことでも楽しめる
──5月10日に1stシングル「ドンギバッッ!!~ぼくらだけのさいきょうのじゅもん~」がリリースされました。とな恋のメジャーデビューをRPGの世界での冒険になぞらえた、ユーモアあふれる楽曲です。この曲を聴いたときはどんな印象を持ちましたか?
瀬渕 ワクワクしました。
杉崎 最初は小さい敵と戦って、最後には大きなボスを倒すというストーリーが音楽で表されていて面白いなと思いました。
一ノ瀬 最初の自己紹介にも入れたのですが、1人ひとり役職もあるんです。そういうのも面白いですよね。ちなみに“勇者”とか“魔法使い”とかいろいろな役職があるのに、僕の“遊び人”が最初に決まったらしいです(笑)。別に遊び人じゃないのに!
瀬渕 えっ、遊び人じゃないの!?(笑)
一ノ瀬 やめてよ(笑)。違います。でも役職を聞いたとき、「だろうな」とは思いました(笑)。この曲の世界での遊び人って、どこかかわいくて、クッション的な役割なのかなと思っていて。僕自身、グループの中ではそういう存在でいたいなと思っていたので。
──MVやライブパフォーマンスでの見どころは?
一ノ瀬 僕は「困った時はやっぱ僕のLv.99スマイル!」というパートを歌っていて。ライブでは将星とぶっち(瀬渕)を押しのけて前に出るんですけど、本気で突き飛ばしているのでそこに注目してほしいです(笑)。
──杉崎さんは“勇者”ですが、この役職を聞いたときはいかがでしたか?
杉崎 うれしかったです。勇者以外は嫌だったので。
一ノ瀬 勇者が廉さんというのは、みんな一致でしたね。
──勇者として、どういう気持ちでパフォーマンスしていますか?
杉崎 僕は「終われない 終わらせない 僕らが始めた冒険だ!」というパートを歌っているんですが、グループとしてもこの曲からリリースイベントをやらせてもらって、衣装をいただいたので、ここからスタートという気持ちを重ねて歌っています。あと……「今日のボスは明日の友」という歌詞がすごく好きで。
瀬渕 自分の歌割りじゃないのに、これ、いつも言うんです。
杉崎 だって、めっちゃよくない? 今日まで敵だったのに、友達になっちゃうんだよ? ここの歌詞はいいなあって、聞くたびに思います。
──岩原さんの役職は“踊り子”ですね。
瀬渕 伶音は一番ダンスがうまいからね。
岩原 ダンスは5年くらいやっていて、グループの中でもダンスの面では飛び抜けたいと思っているので、「踊り子で」と言われたときは納得でした。ただ、踊り子って魔法が使えるわけでもなく、戦えるわけでもないから、冒険の中で何ができるんだろう?というのは思っていて……。
南 踊り子はダンスでメンバーを回復させたり、みんなを鼓舞したりするんだよ。
杉崎 そうなんだ。
──そんな踊り子としてパフォーマンスする「ドンギバッッ!!~ぼくらだけのさいきょうのじゅもん~」の中で、好きなフレーズはありますか?
岩原 「次の場所 どこ行こうか 僕らなら楽しめる!」という僕が歌っているところですね。本当にこのメンバーでいると、どんなことでも楽しめるので、「わかるなあ」と思いながら、楽しい気持ちで歌っています。
──瀬渕さんは“魔法使い”です。
瀬渕 はい、僕、魔法かけるの得意なんで!
杉崎 ……何を言ってるの?
瀬渕 みんな気付いてないでしょ? 僕、みんなに魔法かけてるんで。みんな僕のこと大好きでしょ?
一同 (黙る)
瀬渕 まだ修行不足でしたね(笑)。でも僕、魔法使いでうれしかったです。
岩原 「君恋」に伏線があるよね?
瀬渕 そうなんだよね。「君恋」で「手をつないだら魔法をかけるよ」という歌詞を歌っているんです。そのときから魔法をかけているんですよ。その成果が認められて、今回魔法使いになれたのかなって。
Zeppをセーブポイントに
──特に好きなフレーズやパフォーマンスはありますか?
瀬渕 落ちサビの「気づけば大切な仲間や思い出が手の中にいっぱいで」というところ。この曲は僕らの1stシングルのリリースになぞらえた曲で、これから先の決意を歌っているんですけど、このフレーズを歌っているときはこれまでのことを思い出すんです。とな恋が始まってから今日までの楽しかったことやつらかったことを思い出して、いつも歌いながらエモくなります。
杉崎 ライブでたまに泣いてるよね。
瀬渕 いや、そこまでは……。あ、でもここ「泣きます」って言ったほうがいいか。「泣きますね」と書いておいてください!(笑) まあ、実際は泣かないけど、グッとくることは確かです。
──南さんは先ほどからキャラクターの説明などをしてくださっていて、ゲームがお好きなのかなと思いましたが、実際はどうですか?
南 はい、かなり好きです。家に帰ったらだいたいゲームをやっていますね。それこそRPGもよくやっていましたし。
──では今回の楽曲のコンセプトがRPGなのはうれしかったのでは?
岩原 話を聞いたときめっちゃ興奮してたよね!
南 うん。最初はトラックだけを聴いたのですが、「あのゲーム音楽のオマージュなんだろうな」という音がいっぱいあったので、めちゃめちゃテンション上がりました。
──そんな南さんに与えられた役職は“盗賊”です。盗賊として意識したことはありますか?
早乙女 衣装のアクセサリーが増えましたよね。
南 ああ、確かにアクセサリーは……。
瀬渕 盗んだ?
南 違うわ!(笑) でも確かにアクセサリーを増やしたことも含めて、見た目はちょっといつもよりも盗賊っぽくなったような気がしますね。
──パフォーマンスやフレーズで好きなところは?
南 ラスサビの「ノーダメ カンスト 夢のまた夢だけど」がめちゃめちゃ好きです。ゲームで、ノーダメージのままプレイしたり、カンストさせたりするのってめちゃめちゃ難しいんですよ。同じように、「僕たちも理想のゴールにはまだ遠いんだけど、一歩ずつ近付いているんだよ」という気持ちが、ゲームの世界で表現されていてすごくいいなと思います。
──黒木さんは“賢者”です。
黒木 最初、賢者と言われたときはあんまりピンとこなかったんです。剣士みたいなものかなとか。でも調べてみたら「魔法使い」と出てきて。サポート役みたいな役職なのかなと思ったので、メンバーを支えるような気持ちでパフォーマンスしています。
──黒木さんも、グループ内でそういう役割ですか?
南 人に気を遣う一面は持っていると思います。
黒木 そうですね。グループがどう見られているか、客観的な目でいつも意識しているかも。あとはライブのモチベを上げるとか、雰囲気作りは大事にしています。
瀬渕 将星はライブ前に「よし、気合い入れていこう!」とか言ってくれるんですけど、実はだいたい自分に言い聞かせているんですよ。
南 最初はみんな「優しいな」と思ってたんですけど、だんだん「これ自分に言い聞かせてるわ」と気付いて(笑)。
早乙女 将星さん自身が元気ないときに「元気出していこ!」って言うんです(笑)。それはそれで和むんですけどね。
──そんな賢者の黒木さん、好きなフレーズはありますか?
黒木 僕の歌割りじゃないんですけど、最後の「目指すステージは手を伸ばす先に待ってるんだ」。歌詞はゲームの中の話ですけど、これって日常にも当てはまるなと思って。何かに挑戦していると、くじけそうになるときもあると思うんですけど、最後まであきらめないことで次につながる。僕はそう思っているので、この歌詞がすごく響きました。ゲームをやらない人にも刺さるんじゃないかな。
──早乙女さんは“魔物使い”です。
早乙女 僕も魔物使いという役職をあんまり想像できていないんですけど、配属された当時、ぬいぐるみを集めていたのでうれしかったです。
南 配属(笑)。魔物使い部署にね!
早乙女 うん。魔物使いって、ぬいぐるみに囲まれている感じのイメージで。
──魔物使いはどういうものだと思ってパフォーマンスしていますか
早乙女 ……野生みがある感じ?(笑) でも僕はかわいい魔物しか使わないと思います、小鳥とか。
──かわいい動物が好き?
早乙女 はい。昔は犬を飼っていましたし、友達の家に遊びに行ったらその家のペットに懐かれたり、散歩している犬が近寄ってきたり。実際の僕も動物とは仲よくできているのかなと思います。
──好きなフレーズや注目してほしいポイントはあります?
早乙女 (杉崎を見ながら)あんまり好きな人はいないと思うんですけど……「今日のボスは明日の友」というフレーズですね。魔物が友達になっているという意味で、僕の役職にもぴったりだなって。しかも僕は歌ってるんで。
杉崎 すみません(笑)。
早乙女 まあ、歌ってるのは僕1人じゃないんですけど(笑)。このフレーズは僕も好きですね。
──この楽曲はゲームの主人公が冒険しながらゴールを目指していく様が歌われていますが、とな恋として目指しているゴールはどこなのでしょうか?
瀬渕 まずはZeppですね。各地のZeppでライブができるようになりたい。
杉崎 もちろん、Zeppでライブができたからといって終わりではないですが。
南 “セーブポイント”として、「まずはZeppのステージに立つ」を目標に掲げています。
──そのために、今現在戦っている敵やそびえている壁はありますか?
南 オリコンです。
杉崎 何かで日本一を取りたくて。まずはオリコンでデイリー1位を獲りたいです。
瀬渕 この記事が出る頃には「ドンギバッッ!!~ぼくらだけのさいきょうのじゅもん~」で1位を取っているかもしれません。
早乙女 楽しみにしていてください!
──楽しみにしています。
黒木 最後に1ついいですか? 人生を変えたいなら、とな恋のライブを観るしかないです!!
一同 よく言った!
プロフィール
隣のアイツに恋してる!(トナリノアイツニコイシテル)
2019年10月に結成されたメンズアイドルグループで、キャッチフレーズは「気付いたら恋しちゃってる系アイドル」。青色担当の杉崎廉、黄色担当の南千菜、緑色担当の早乙女るい、紫色担当の岩原伶音、桃色担当の一ノ瀬百、白色担当の黒木将星、赤色担当の瀬渕優の7人からなる。2022年5月に1stシングル「ドンギバッッ!! ~ぼくらだけのさいきょうのじゅもん~」をリリースした。