THE YELLOW MONKEY特集|2019年アリーナツアーを支えた若手クリエイターが語る“日本一の現場”の真実 (3/3)

THE YELLOW MONKEYメジャーデビュー30周年記念
クリエイターコメント

※ニコニコ生放送「THE YELLOW MONKEYデビュー30周年記念 ニコ生が燃えている! 30時間BURN!BURN!BURN!生放送」コメント映像より抜粋

有泉伸一郎(カメラマン)

最初にTHE YELLOW MONKEYの皆さんとご一緒させていただいたのは「天道虫」のミュージックビデオの撮影時、一緒にアーティスト写真も撮るということで台湾に行きました。すべてが思い出ですけど、メンバーの皆さんの1つひとつの行動がカッコよすぎて、写真を撮っているときもMVの撮影中も常にドキドキさせられました。

僕は大学のときに「JAM」でTHE YELLOW MONKEYを知り、それ以来人生の中にTHE YELLOW MONKEYの楽曲が常にいます。そんな方とお仕事させていただいたことは本当に大きな財産です。またご一緒できるように精進していきます。そしてコロナ禍のライブの中で吉井さんが言っていた「また40周年、50周年は東京ドームで」という言葉通り、40周年、50周年と続けてほしいと思います。

田辺秀伸(映像ディレクター)

僕がお世話になった「天道虫」のミュージックビデオは麻雀がテーマのドラマ「天 天和通りの快男児」の主題歌で、「せっかくなら麻雀を題材に、日本の雀荘で撮るよりも一歩踏み込んだヒリヒリした世界観のある場所で撮ろう」ということで台湾で撮影しました。2日前までロケ地も決まっておらず、前日ぐらいから美術を仕込んでかなりドタバタだった記憶があります。演奏シーンのディレクションはほとんどしておらず、自由に思うようにやっていただいたんですが、余計な演出を入れるよりもご本人の中から出てくる動きが一番カッコいいんだなと思いました。

デビュー30周年おめでとうございます。今年41歳の僕が小学5年生のときから活躍されているということで頭が上がりません。またぜひどこかのタイミングでご一緒できたらと思います。

「30th Anniversary『9999+1』–GRATEFUL SPOONFUL EDITION–」ブックレットより、吉井和哉(Vo)。(撮影:横山マサト)

「30th Anniversary『9999+1』–GRATEFUL SPOONFUL EDITION–」ブックレットより、吉井和哉(Vo)。(撮影:横山マサト)

「30th Anniversary『9999+1』–GRATEFUL SPOONFUL EDITION–」ブックレットより、菊地英昭(G)。(撮影:横山マサト)

「30th Anniversary『9999+1』–GRATEFUL SPOONFUL EDITION–」ブックレットより、菊地英昭(G)。(撮影:横山マサト)

二村毅(スタイリスト)

初めてご一緒したのは「8」というアルバムが出たときで、およそ22年前になります。その後は吉井さんのソロ活動を経て、再集結からもお付き合いさせていただいています。最初の頃は「いわゆるヴィジュアル系とは一線を画すところにあるバンドだな」ということを、お仕事をしながら感じていきました。THE YELLOW MONKEYならではの、類を見ないような衣装の世界観というものが皆さんにある中、そこに近付けるためにはやはり唯一無二のものを考えないといけないので毎回切磋琢磨するんですが、すごく勉強になる部分があり、それがお仕事をご一緒させていただく喜びにもなっています。

メジャーデビュー30周年おめでとうございます。これからもいい音楽を作り続けて僕らをワクワクさせてください。

Maciej Kucia(AVGVST)(フォトグラファー)

The first shooting I did for THE YELLOW MONKEY was right after their reunion, 2016, I think. I remember when we shot their image and when we were waiting at the Shibuya Crossing for the announcement of their reunion. Everyone was very excited about this. Since then, we continue doing quite strong visuals.

初めてTHE YELLOW MONKEYを撮影したのは2016年だったと思います。撮影した写真が渋谷の交差点に掲げられてバンドの再集結が告知されて、みんなが非常に興奮していました。それ以降も僕は彼らとインパクトのあるビジュアルを作り出してきています。

What's impressive about the band is that there's really not that many bands, especially after 30 years working together, who seem to have fun together. Every time I shoot them, it's always fun, they have fun between each other. I don't feel they are bored or that even they get used to doing it. There is not many bands like them who would be so easy-going and very happy to cooperate all the time, so I have so much fun to work with them.

THE YELLOW MONKEYは30年間も活動しているバンドにもかかわらず、全員が一緒に楽しく活動しているところが印象的です。どの撮影も全員が楽しみながら取り組んでいて、彼らが退屈することも惰性的になることもない。毎回とても柔軟に仕事してくれるので、僕自身も楽しく仕事をさせてもらっています。

30 years working together with the vibe that the members have, it's amazing. And I congratulate the band on that. And I just hope it's going to continue to grow with even more fun and exciting projects.

30年間というのはかなり長い年月だけれども、その間一緒に活動してこられた彼らの持つヴァイブは素晴らしい。僕はそれを褒め称えたいです。これからもバンドが成長し続けて、さらに楽しくてエキサイティングなプロジェクトを手がけることを願っています。

「30th Anniversary『9999+1』–GRATEFUL SPOONFUL EDITION–」ブックレットより、廣瀬洋一(B)。(撮影:横山マサト)

「30th Anniversary『9999+1』–GRATEFUL SPOONFUL EDITION–」ブックレットより、廣瀬洋一(B)。(撮影:横山マサト)

「30th Anniversary『9999+1』–GRATEFUL SPOONFUL EDITION–」ブックレットより、菊地英二(Dr)。(撮影:横山マサト)

「30th Anniversary『9999+1』–GRATEFUL SPOONFUL EDITION–」ブックレットより、菊地英二(Dr)。(撮影:横山マサト)

Rocket & Wink(アート・ディレクター・グループ)

When we got the offer to work on the album "9999", we watched some live footage where the band was playing in front of very big crowds. It was great! So, knowing that there is a lot of band history, that a lot of eyes would look at our work was kind of a challenge but we gladly accepted it. The theme of "THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2019 – GRATEFUL SPOONFUL – Complete Box" artwork was this idea of playing card games together, that was compiled into a colourful box. Everything about the artwork says "Time to play!".

「9999」のアートワークのオファーを受けたとき、大勢の観客の前で演奏している彼らのライブ映像を観ました。素晴らしい内容でした! バンドの長い活動歴を考えると、僕たちの力量が試される注目度の高いプロジェクトになることはわかっていましたが、喜んで引き受けました。「THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2019 -GRATEFUL SPOONFUL- Complete Box」のアートワークはトランプゲームをテーマにするというアイデアをカラフルなボックスにまとめて、どこを取っても「さあ、楽しもう!」と訴えかけるデザインになったと思います。

Congratulation to you on your remarkable anniversary and to many more years of Rock'n'Roll! Since only our visit to Japan during the lockdown was a virtual tour via Map and Street View, we hope to be able to see your sensational live show someday, for real, free and fantastic!

30周年おめでとうございます。これからもずっとロックンロールし続けてください。ロックダウン中は2人で日本へのバーチャルツアーを楽しんでいました。いつかバンドのセンセーショナルで開放感あふれるファンタスティックなショーを生で観ることを夢見ています。

「30th Anniversary『9999+1』–GRATEFUL SPOONFUL EDITION–」ブックレットより。(撮影:横山マサト)

「30th Anniversary『9999+1』–GRATEFUL SPOONFUL EDITION–」ブックレットより。(撮影:横山マサト)

プロフィール

THE YELLOW MONKEY(イエローモンキー)

1989年に吉井和哉(Vo)、菊地英昭(G)、廣瀬洋一(B)、菊地英二(Dr)の現メンバーで活動開始。ハードロックとグラムロック、歌謡曲を融合させた独自の音楽性で人気を集める。1995年1月にリリースされたシングル「Love Communication」 がスマッシュヒットを記録し、その名を一気に広めた。「JAM」「楽園」「LOVE LOVE SHOW」「BURN」といったヒットソングを次々と送り出すも、2001年1月の東京ドーム公演「メカラ ウロコ・8」を最後に活動休止状態に。そして2004年7月に解散を発表した。解散後のメンバーはそれぞれソロで活躍していたが、2016年1月に再集結を発表。5月よりアリーナツアー「THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016」を開催した。2019年4月に19年ぶりのアルバム「9999」を発表し、全国アリーナツアー「THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2019 -GRATEFUL SPOONFUL-」を開催。2019年末にスタートした結成30周年記念の東名阪ドームツアーは新型コロナウイルス感染拡大の影響により途中で中止を余儀なくされたものの、2020年11月に東京・東京ドーム公演のリベンジ開催を果たしている。

2022年6月30日更新