悩んだ分だけ得るものはあった
──今作ではハヤトさんが7曲、コウタロウさんが3曲、それぞれ歌詞を書いてますよね。振り分けってどうしているんですか?
永田 作曲時に「この曲はハヤトかな、この曲はコウちゃんかな」って僕がなんとなくイメージしてるんです。どっちかが「書きたい」と言った場合は任せてみて、上がってきたものが違うなと思ったらそう伝えるし。コウちゃんのほうが行間を意識した、隙間のある歌詞を書くよね。だから、アンニュイというかフワッとさせたいときはコウちゃんに頼んで、言葉をストレートに届けたいメロディのときはハヤトに頼みます。
コウタロウ 歌うのは僕じゃないから、その役割はしっかり意識してますね。解釈の余地があるほうがハヤトも歌いやすいだろうし。
──でも、やっぱりシンクロしてくる部分もありますよね。ハヤトさんの歌詞に影響されて、コウタロウさんが歌詞を書いている部分もあるのかなと感じました。
永田 そうなんですよ。使うワードが被るときがある。
コウタロウ そこはまったく寄せようとしてないんですけどね。
──「寄り道」で「煙」が出てきたり、「ドラマ」と「Wake Up!」のどっちでも「花束」って言葉を歌ってたり。
ササキ ヤバい! 謎ですよね、狙ってないのに。前作の「ウェザー」あたりからそういうモードだなあ。お互いに寄り添ってるみたい(笑)。
──バンドの指針みたいなものは「ターミナル」でかなり固まった感じがしますね。
ササキ また新しい試みができたし、悩んだ分だけ得るものはあったと思ってて。「ターミナル」を経て先に向かう意志がすごく強い。今はもうワクワクしてますね。
永田 今の僕らが外に向かうエネルギーを最大限に出せたアルバムになりました!
ミヤシタ 語弊があるかもしれないけど、もっと自分勝手になっていきそうです。やりたいことがどんどん出てきてるので。
ササキ 自分たちが好きなもの、楽しいと思えるものを追求する。その姿勢に改めて気付かされたことが今回の制作での一番の収穫だよ。
永田 メジャー進出するけど、媚びずに。なおかつメジャーで通用する、ポップで強度のある音楽に挑戦していきたいですね。時代に迎合はせず、かと言って時代を無視はせず、自分たちのやりたいことはやるっていう。
ササキ The Floorはポップであることやエンタテインメント性も大切にしてるけど、迎合はしたくないですね。信念を強く持ちたい。
コウタロウ フェス向けのキャッチーさとかだけじゃない、普遍的な楽曲をちゃんと作っていけたらなと思います。
- The Floor「ターミナル」
- 2018年2月7日発売 / Victor Entertainment
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初回限定盤 [CD+DVD]
3500円 / VIZL-1307 -
通常盤 [CD]
2500円 / VICL-64925
- CD収録曲
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- 18
- ドラマ
- イージーエンターテイメント
- 煙
- POOL
- Wake Up!
- Flower
- レイニー
- 寄り道
- ファンファーレ
- 初回限定盤DVD収録内容
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1stワンマンライブ「天井知らずワンマンツアー」@下北沢SHELTER 2017.07.07
- 灯台
- Wannabe
- Toward Word World
- アザーサイド
- SING!!
- Cheers With You
- ウィークエンド
- DRIVE
- 君とマフラー
- さよなら、また明日ね
- ハイ&ロー
- はたらく兵隊さん
- パノラマ
- Teens
- ラブソング
- リップサービス
- ノンフィクション
- 内緒話
- 夢がさめたら
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「18」Music Video
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- The Floor Presents「In Train Tour」
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- 2018年3月9日(金)北海道 Sound Lab mole
- 2018年3月20日(火)大阪府 Music Club JANUS
- 2018年3月23日(金)東京都 WWW
- The Floor(フロア)
- 2012年10月に結成された北海道札幌市在住のギターロックバンド。メンバーはササキハヤト(Vo, G)、永田涼司(G, Cho)、ミヤシタヨウジ(B, Cho)、コウタロウ(Dr, Cho)の4人。札幌を中心にライブ活動を展開し、2016年5月に初の全国流通作品となるミニアルバム「ライトアップ」を発表する。同年8月に一般公募枠「RISING☆STAR」の1組に選出されロックフェス「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2016 in EZO」に初出演する。12月に4曲入りCD「Re Kids」を、2017年6月に2ndミニアルバム「ウェザー」を発表。2018年2月にビクターエンタテインメントよりメジャー1stアルバム「ターミナル」をリリースする。