ナタリー PowerPush - THE☆BEST

藤江れいな、吉田豪、コトブキツカサが80年代アイドル映画を熱く語る

「すかんぴんウォーク」はすごいトラウマになってる

──ここに番組で紹介した以外の80年代アイドル映画をいくつか紹介した資料がありますが、藤江さんはこの中に知ってるアイドル、知ってる映画ってありますか?

コトブキツカサ

藤江 マッチさんは知ってます。

コトブキ 近藤真彦さんね。その上にある風見しんごさんはスルーするんだ。

藤江 わかります、わかります!(笑) あと東山(紀之)さんも。

コトブキ 少年隊は3人並んでるから。東山さんだけじゃなくてね。

藤江 あ、すいません(笑)。

コトブキ このへんは豪さん詳しいんじゃないですか?

吉田 いや、ほぼ観てないですよ、僕。もちろん全部知ってますけど、このリストの中でちゃんと映画館で観たのは吉川晃司の「すかんぴんウォーク」ぐらい。「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」の併映だったんでやむなく観ざるを得なかったんですけど、すごいトラウマになってます。大傑作の「ビューティフル・ドリーマー」の次に「すかんぴんウォーク」を観たら、これもまた芸能界の汚いダークな部分を描いた作品で。

藤江 そうなんですか。

吉田 そう。当時はそんなんばっかりです。なんでアイドルにそんな役をやらせるんだっていう(笑)。ひどいですよ、夢を抱いてこの世界に入ってきたばかりの人たちに、芸能界の嫌な部分を見せる(笑)。

コトブキ あ、これは知ってるでしょ、「スケバン刑事」。

藤江れいな(AKB48)

藤江 知ってます。ヨーヨーをシャッってするやつですね。

吉田 80年代の映画は南野陽子さんでしたけど、あやや(松浦亜弥)のリメイク版もありましたからね。

藤江 あ、ありましたね。

コトブキ 南野陽子さんは「はいからさんが通る」もありましたね。阿部寛さんの役者デビュー作なんですよ。

吉田 あ、「テラ戦士ΨBOY(テラせんしサイボーイ)」だ。これは僕、ちょっとしたネタ持ってますよ、菊池桃子の。「テラ戦士ΨBOY」は超能力映画なんですけど、なんでこんなにスピリチュアルな内容かというと、当時の事務所の社長さんが雑誌「ムー」とかそっち側の世界が大好きな人で、そういうのをやらせたかったらしいんですよ。だから、菊池桃子の組んだバンド名もラ・ムーになったという(笑)。

藤江さんが興味あるんだったら観てみるか

コトブキ こうやって資料を見ていくと知ってる人たちがいっぱい出てたでしょ?

藤江 はい。

──でも今回紹介した「ザ・オーディション」って、実はDVD化されてないんですよね。

吉田 地上波で「ザ・オーディション」が流れる機会はまずないですし。

──今じゃ考えられないでしょうね、内容から言って。

吉田 絶望的だと思います。

──でも2012年に「ザ・オーディション」の話題でこれだけ盛り上がるとは思いませんでした(笑)。

吉田 「THE☆BEST」と、このインタビューで瞬間的に話題になり(笑)。

コトブキ しかもこの映画を取っ掛かりに、視聴者の方々がほかの80年代アイドル映画も観てみようかということになるかもしれない。藤江れいなちゃんが出ているから「THE☆BEST」を観たっていうファンの人が、「ザ・オーディション」やほかの80年代アイドル映画を観るかもしれないですし。

吉田 藤江さんが興味あるんだったら「ザ・オーディション」を観てみるかと思って、いざ観たら芸能界ギザコワスって(笑)。

藤江 あはははは!(笑)

吉田 あくまで昭和の出来事ですからね! AKBは平和! たぶん!

コトブキ れいなちゃん、ぐぐたす(Google+)とかブログはやってる?

藤江 やってます。

コトブキ そういうところで紹介するのはいいじゃないですか。出演した番組とか。

吉田 「私、『ザ・オーディション』にすごく興味があるんです!」っていうステマを始めて(笑)。

コトブキ 冗談ですよ! 本当に書かなくていいですからね!

藤江 いやあ、逆に書いてみたいかも(笑)。

吉田 「芸能界の汚い部分をたっぷり描いてるらしいんですよー♪ ワクワクしますね☆」って(笑)。

コトブキ 言うわけないでしょ! マジで! 死ぬほど炎上するわ!

藤江 そうですよね(笑)。

吉田 「私AKBでよかったーって思いました」って、そういうフォローが入れば大丈夫。

コトブキ フォローになってませんって(笑)。

左から、吉田豪、藤江れいな(AKB48)、コトブキツカサ。
新感覚映画トークバラエティ「THE☆BEST」
放送日時 毎月第1金曜日24:00から放送
放送局 BS255ch「日本映画専門チャンネル」
※毎月初回放送はBS255chにて無料で視聴可能
MC 松尾貴史 / 藤江れいな(AKB48)
番組内容 映画をこよなく愛する猛者たちが、誰もが知っている日本映画の監督、俳優、ジャンルなど、自分だけのオススメポイントを熱くプレゼンテーション。独断と偏見、そして愛情に満ちた批評、論評などによって、そのテーマにおける番組独自の"BEST"を決定するトークバラエティ番組。
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