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藤江れいな、吉田豪、コトブキツカサが80年代アイドル映画を熱く語る

藤江れいな(AKB48)×吉田豪×コトブキツカサ 鼎談

映画が制作されるまでの話を聞いてより観たくなった

──今回はコトブキさんと豪さんに出演していただいた1月放送の「80年代アイドル映画」の延長戦という形で、収録では語り切れなかった話題について話していきたいと思います。

左から、吉田豪、コトブキツカサ、藤江れいな(AKB48)。

吉田豪 藤江さん、この番組で80年代の邦画の話を聞いてみてどうですか?

藤江れいな うーん、最初この番組が始まる前は、自分には少し難しいんじゃないかなって思ってました。

コトブキツカサ 硬く考えてた?

藤江 はい。でも皆さんの話が面白くて、本当に「私もこれを観たい!」と思う作品に出会える番組です。この番組を通じて日本映画の良さをたくさん知ってもらえるんじゃないかなって思います。

──今回の番組では、豪さんは映画「ザ・オーディション」をプレゼンしました。ほかのプレゼン作品と比べてかなりマニアックだったと思うのですが、かなり盛り上がってましたね(笑)。

吉田 まさかセイントフォーの「ザ・オーディション」の話でAKBの人に反応してもらえるとは思ってなかったですよ。

藤江 あはははは(笑)。

吉田 ぶっちゃけ僕、映画は全然詳しくないんですよ。映画知識はゼロに等しいから映画の話をして勝てるわけないんで、セイントフォーの裏話をしに来ただけなんですよ。

コトブキ だって番組前半でもうやり切ったみたいな感じなんですもん。後半戦があるのにあんまりしゃべんなかったし。

吉田 セイントフォーがいかにすごく大変かつ過酷なグループだったかっていうのと、それを踏まえて観ると面白い作品ですよって話しかする気がなかったので。

──藤江さん、セイントフォーの「ザ・オーディション」に相当興味を持ったみたいですが。

藤江 持ちました! 番組で映画が制作されるまでのいろんなお話を聞いて、より観たくなったし。

コトブキ 興味惹かれるよね。

藤江 惹かれますね。比べるのは申し訳ないですけど、AKBはセイントフォーさんみたいなグループじゃなくてよかったと思います(笑)。

80年代のアイドルがみんなそうだったわけじゃないですよ?

吉田 セイントフォーと比べてAKBは良心的ですよ。だって、事務所がメンバーから大金を取ったりしないですもん(笑)。

藤江コトブキ ええっ!?

吉田 事務所に入る時点で登録料を30、40万円取られるという。

藤江 そんなことがあるんですか?

吉田 で、給料が3万円だったんですけど、それもずっと未払いで。

藤江コトブキ えーっ!?

吉田 辞めるときに1人だけ取り返したって言ってました。けど、末期の追加メンバーだった岩男潤子さんは知らない間に両親がさらに大金を払わされてたみたいです。

コトブキ いやいや、80年代のアイドルがみんなそうだったわけじゃないですよ?

藤江 はい(笑)。

吉田豪

吉田 セイントフォーはだいぶひどい例ですね。そもそも40億円で売り出されたセイントフォーが主演で「ザ・オーディション」という映画なんだから、オーディションを勝ち抜いた女の子たちの夢が叶うドラマになるはずなのに、実際には全く逆の内容で。それがまた現実と微妙にリンクしていく感じが面白いんです。

藤江 怖い……。

吉田 芸能界の汚さを描いてる映画だったはずが、実はその事務所自体が汚かったといういい落とし穴があって(笑)。オーディションというか、「あなたもスターになれる」っていうダイレクトメールを無作為にものすごい数送って、そこに応募してきたメンバーがセイントフォーになったんです。で、その人たちを使ってオーディションの映画を作ることによって、みんなもセイントフォーの妹分にならないかって誘い文句でダイレクトメールを送って、さらにお金をたっぷり集めるためだけの映画だったんですよね。ところが「ザ・オーディション」は、出資を募るはずの映画なのに、どネガティブな内容(笑)。芸能界の大手事務所の圧力と、賞レースでの金銭の動きが描かれているんですよ(笑)。

藤江 やっぱり怖い(笑)。

吉田 完全に何かが間違ってる(笑)。

コトブキ そんなのばっかりじゃないからね。あくまで一例だから。

藤江 でも怖いですよね、そういう一例があるっていう時点で。

新感覚映画トークバラエティ「THE☆BEST」
放送日時 毎月第1金曜日24:00から放送
放送局 BS255ch「日本映画専門チャンネル」
※毎月初回放送はBS255chにて無料で視聴可能
MC 松尾貴史 / 藤江れいな(AKB48)
番組内容 映画をこよなく愛する猛者たちが、誰もが知っている日本映画の監督、俳優、ジャンルなど、自分だけのオススメポイントを熱くプレゼンテーション。独断と偏見、そして愛情に満ちた批評、論評などによって、そのテーマにおける番組独自の"BEST"を決定するトークバラエティ番組。
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