ゴルフとお酒の場で親交を深めた

──まずは、THE 野党“結成”、おめでとうございます！ このメンバーはどうやって集まったんですか？

新藤晴一　まずは最初に僕とSHOCKくんが出会ったんだよね。

SHOCK EYE　そうですね。「ミュージックステーション」で何度か同じ回に出演させてもらってて、そのときは挨拶程度に言葉を交わしたりしてて。最初は晴一さんがゴルフをやってるということで、「じゃあ今度ぜひ一緒に回りましょう」っていう社交辞令的なところからでしたね（笑）。

新藤　で、その後に「Mステ」のスペシャルだっけ？ 幕張メッセでまたゴルフの話をしたんですよ。

SHOCK EYE　それが約2年前ですね。「まだやってます？」みたいな感じで、「じゃあ口約束だけで終わるのもイヤだから本当に行きましょう」って。そしたら晴一さんがその後すぐ誘ってくれて、ゴルフだけじゃなく、お酒も飲みに行くようになり……。

新藤　ゴルフという共通の趣味、プラスお酒の場で親交を深めていった感じですね（笑）。

──ポルノグラフィティと湘南乃風は、音楽スタイルもライフスタイルもまったく異なる2組のように見えるのですが、お互いの第一印象はどうだったんですか？

新藤　SHOCKくんはですね……たぶんたくさんの人と同じで、えーっと、どう言えばいいんだ？（笑）

SHOCK EYE　まぁ、とっつきににくいですよね（笑）。

新藤　なかなか「よう！」って話しかけられるタイプではなかったんですけど、話したらすごく信頼のおける人で。湘南乃風のほかのメンバーもそうだったんですけど、熱いし、信頼できそうだなっていう印象でした。

SHOCK EYE　僕もやっぱり自分たちとは異なるジャンルっていう先入観はあって。でも話してみたら同じ空気感を持ってたし、ゆっくりしたテンポ感というか、そのへんのリズムがすごく合ったんです。だから自然と連絡を取り合うようになりましたね。

必殺技は酔っぱらって帰ること

──新藤さんと篤志さんはポルノグラフィティのアルバム「∠TRIGGER」の制作を通じて出会われたんですよね。篤志さんがアレンジャーとして参加していて。

新藤　そうですね。

SHOCK EYE　僕は晴一くんから「すごい才能のある子と最近出会ったから、この3人なら面白いことができるかも」って言われて篤志くんを紹介されたんです。ちょうどその頃、晴一くんは僕にも「せっかくお互い音楽をやってるし、何かやってみたいね」って言ってくれてたんですよ。

篤志　で、僕は晴一くんから、あるとき突然「ちょっと来て」って言われて。

SHOCK EYE　スカウトっすね（笑）。

新藤　それで、SHOCKくんも呼んで、3人で下北沢の焼肉屋に行きました。

篤志　僕はそのときSHOCKさんと初対面だったんですが、晴一くんが1時間くらいしたら酔っぱらって先に帰ったんですよ（笑）。初対面の2人を残して。

SHOCK EYE　それ、結構やりますよね。必殺技？

新藤　あはははは（笑）。

SHOCK EYE　でも意外に、1人で先に帰っちゃうのがイイ効果を出すんですよ。本人は天然でやってるのかもしれないですけど、僕は前にもそうやって仲良くなった人がいるんです。

篤志　あと僕はSHOCKさんと初めてしゃべったとき、すごく熱く語る感じにちょっとビックリして（笑）。

──それは音楽の話や、3人のユニットの展望について？

篤志　いや、そうじゃなく、単純にくだらない話ですよ。「彼女いるの？」から始まり、「おまえは結婚から逃げてるだけだ！」とか（笑）。いきなり、すごいグイグイくる感じで。

新藤　SHOCKくん、早いわ～！（笑） 俺が帰るの早けりゃ、ツッコむのも早いね。

SHOCK EYE　たまに距離のつめ方を間違えるんですよ（笑）。

──お話を聞いていると、なんだか運命の糸がするすると3人を引き合わせたという感じがしますね。

新藤　ゴルフのときはまぁ、メンツが必要だったからね（笑）。でも結果的にはそういうことなのかな。僕から言わせると、篤志くんと出会って、SHOCKくんとも知り合いだしっていうところで、ピースがそこできちっと揃ったんですよ。単純に「2人と出会ったから、じゃあやってみよう」という感じで。運命的といえば運命的ですが、必然という感じもしますね。

──新藤さんは、ポルノグラフィティ以外で何か活動をしたいという構想がもともとあったわけではなかったんですか？

新藤　全然なかったですね。自分がソロ名義で何かするってなると、小説を書いたり、そういう方向だろうなと思っていたので。だから、THE 野党はまったく計画的なものではなかったんです。でもちょうど「∠TRIGGER」の制作が終わるくらいの時期だったから、自分の中の制作モードは高くなっていて。それも含めてピースが揃ったなという感じでしたね。