田所あずさ「RIVALS」 PR

田所あずさ|自分自身と向き合った10thシングル

田所あずさが11月27日に10thシングル「RIVALS」をリリースする。

シングルの表題曲は自身も声優として参加しているテレビアニメ「神田川JET GIRLS」のエンディング主題歌。主人公の前に立ちはだかるライバルの視点で書かれた、爽快なアッパーチューンとなっている。カップリングには田所にとって自身のことを教えてもらった大切な曲だという「スペクトラム ブルー」、そして初となるQ-MHzによる提供曲「Courageous-Clap」が収録されている。音楽ナタリーでは田所に、どのように3曲に向き合っていったのか話を聞いた。

取材・文 / 倉嶌孝彦 撮影 / 塚原孝顕 手書き文字 / 田所あずさ

主人公に立ちふさがる「RIVALS」

──テレビアニメ「神田川JET GIRLS」を拝見しましたが、最初にアニメを観たとき紫集院かぐやの声が田所さんだって気付きませんでした。

え、うれしい!

──紫集院かぐやは今まで田所さんが演じていたキャラクターのイメージと離れている印象があります。

自分でもかぐやさんのようなお嬢様の役ができるのか不安はあったんですけど、アニメの制作スタッフさんがかぐや役でいろんな演じ方のリクエストをしてくれたんです。主人公たちのライバルキャラを任せてもらえるようになったことが素直にうれしくて。でも同時にプレッシャーも感じました。「気付かなかった」と言ってもらえるのは、作品世界に入り込むことができたからだと思うので、すごくうれしいですね。

──田所さんが歌唱しているアニメのエンディング主題歌「RIVALS」は、それこそ主人公の前に立ちふさがるライバルの視点で描かれた楽曲ですよね。

田所あずさ

作詞を手がけてくださった安藤(紗々)さんの視点が本当に素敵で、アニメのエンディング主題歌で主人公の視点に立たない曲を成立させてしまうところに感動しました。ライバルの視点であっても、アニメのエンディングで流れることに全然違和感がなくて、1本の芯が通った強いライバルの「負けないぞ」という思いを歌うことができて、個人的にすごくグッときました。

──「神田川JET GIRLS」というアニメはジェットレースという競技がテーマになっていて、スポ根要素が散りばめられています。以前のインタビューで田所さんはかつてテニスをやっていたとお話していたので、スポ根的な経験もしてきたわけですよね?

部活でテニスをやっていたときは、本気で取り組んでいたので「神田川JET GIRLS」には感情移入できるところがたくさんあって。それに個人的にはスポ根の作品がすごく好きなんです。しかも主人公たちがすんなり勝っていく話ではなくて、負けるところからスタートして、いろんな人たちと戦って実力を付けていく話が大好きなんですよ。だから「神田川JET GIRLS」は本当に好きなストーリーだし、まさか自分が最初に立ちふさがるライバル役を演じられるなんて光栄でした。このアニメに携わることができてとてもうれしいです。

──「RIVALS」に関して言えば、紫集院かぐやとしてリンクする部分と、田所あずさとしてリンクする部分の両方があるわけですよね。

はい。

──曲を歌うとき、どちらの気持ちを強く出している、みたいな意識はあるんでしょうか?

うーん。そう言われてみると、どっちに寄せようといったことはあまり考えていないのかもしれないです。もちろん歌詞の中にかぐやさんを感じる部分はあるんですけど、歌っているときは田所あずさ自身の気持ちを大事にしていたような気がしています。いやでも、かぐやさんのことを意識してないわけではなくて……。

──なんだか難しい質問をしてしまいましたね。

いえいえ(笑)。「RIVALS」という曲自体に田所あずさとして共感できたこともあって、自分の中に自然と入ってきたんです。変に悩んだりせず曲に向き合えていたから、改めて言葉にするのが難しいのかなと思いました。

田所あずさ

夢を叶えてもらえた

──「RIVALS」はすでにミュージックビデオが公開されています。学校のプールで撮影するのが田所さんの憧れだったと伺いました。

田所あずさ

学生時代にMVをよく観ていて、水しぶきを上げながら学校のプールでバンドシーンを撮るというのがずっと夢だったんです。単純に学校というシチュエーションも大好きですし。今回の「神田川JET GIRLS」は水がすごく印象的な作品なので、「学校のプールでMV撮影をしたいです!」と提案してみたら……。

──通ったんですね。

そうなんです。これまでのMVはだいたいどういう作品になるかお任せしていたものが多かったんですけど、今回はまだ映像をどうするか何も決まっていない状態の打ち合わせから関わらせてもらいました。そこで自分の憧れのシチュエーションを話したら、その夢を叶えていただけることになりました。ただ撮影はけっこう大変でしたね。水をナメてました(笑)。

──どう大変だったんですか?

プールに薄く水を張っているんですけど、それだけでも水の抵抗ってけっこうすごいんですよね。多少足踏みをするだけでも、いつもの倍疲れる感じ。次の日、使ったことのない筋肉がメチャクチャ痛くなっていたんですよ(笑)。バンドメンバーみんなそうだったみたいで、「なんかお尻痛くない?」みたいな話をしていました。でも撮影中は本当に楽しかったんですよ!

──MVでは皆さんが水をかけ合って遊んでいるシーンもありますよね。

撮影の最後に楽器を置いて、みんなで水をかけ合いました(笑)。全身びっちょびちょになりましたけど、それがすごく楽しくて。バンドの皆さんも「遅れてきた青春だ」と言っていました。