ナタリー PowerPush - SWANKY DANK
刺激的コラボ実現 盟友ボーカリスト対談
KOJI(SWANKY DANK)
Hiro(MY FIRST STORY)
BONEDSツアーはかなり刺激になった
──KOJIさんはBONEDSツアーどうでした?
KOJI いやーすごかったですね。他の3バンドのことを観てて「ああ、こういうことをすればいいんだな」っていうのもすごくわかったし。始まる前も成長すると思ったけど、それ以上に成長できたツアーだったなってすごく思いましたね。
──具体的にはどういうところが?
KOJI コミュニケーションの取り方とかです。ライブやバンドに対する考え方も影響を受けました。
──先ほどHiroさんが「1回ごとによくなっていた」と言っていましたけど、毎回意識されていたんですか?
KOJI そうですね。みんなそうだと思うんですけど、同じ4バンドで9カ所一緒に回るっていうのはほとんどないことなので「負けたくない」って気持ちで、いろいろ考えながらやっていった結果ですかね。
──4バンドの仲もずいぶん深まったんじゃないですか?
KOJI 関係はすごく濃くなりましたね。
Hiro 僕は正直、個人的にカッコいいなって思ったバンド以外興味がないんですけど、今回BONEDSをBLUE ENCOUNTとAIR SWELLとSWANKY DANKと俺らっていう4組でやりますってなったときから「来たな」って思って。本当にカッコいいと思ってた3バンドだったんで、自分自身を奮い立たせてもらいましたね。KOJIも言った通り、同じ4バンドで1つのアルバムを作って、ずっと同じメンツで回るってなかなかないじゃないですか。なので、その日の出順とか場所とか自分たちのお客さんがいないとか、いろんな場面をシミュレーションしたりして、かなり刺激になりました。
シャワーを浴びるHiroの部屋へ
──今回のコラボ曲「Sink Like a Stone feat. Hiro from MY FIRST STORY」はどのような経緯で実現したんですか?
KOJI BONEDSツアーの中で1回だけ俺らの曲でヒロキ(Hiro)が歌ったことがあったんです。そのときに、何か一緒にやってみたいってすごく思って。でメンバーに相談したあと、ツアー中にホテルのヒロキの部屋に……。
Hiro どこだっけ、あれ? 大阪か。
KOJI リハ終わって一旦帰って、シャワー浴びてるときにコンコンって行って……。
Hiro スタッフとごはん食べに行って、ホテル戻ったらKOJIから急に真面目なトーンで「ちょっと話があるからあとで部屋行っていい?」って言われて。「え、なに? 急にどうしたの?」みたいな(笑)。むしろちょっと怖くて。
KOJI あはははは(笑)。
Hiro 「なに? 電話で言えないことなの?」って聞いたら「部屋でちゃんと話したいんだよね」って言われて、「お、お、おう……」みたいな(笑)。
KOJI で、部屋で曲に対する俺の思いとか曲の構想とかを話して。そしたら「面白いじゃん」って言ってくれて。
──伝えたコンセプトはどんなものだったんですか?
KOJI 実際に曲にも入ってますけど、ドアを開ける「ガチャッ」とかの効果音を入れたくて、俺らにしかできない新しいことをやりたいっていう話をさせてもらいました。
Hiro そういうことをやってるバンドを僕は知らないし、斬新だなって思いました。バンドにはエンタテインメント性って必ず必要だし、効果音っていうエッセンスを曲の中に入れて表現するっていうのは単純にすごいカッコいいねって。今のSWANKY DANKよりもさらに進化して、ネクストステージに行けるんじゃない?みたいな話もして。それに自分を選んでくれたのもすごいうれしかったし、協力できることはなんでもしたいって思ったので、速攻「いいよ」って返事をしました。
KOJI 濡れた髪の毛でね(笑)。
自分の中でのフィーチャリング像が完璧に出てる
──そして実際に曲ができて。Hiroさんはあの曲を受け取ったときにどう思いました?
Hiro 「この曲、高いなー」と。
KOJI あはははは(笑)。
Hiro とりあえず話をもらったときに「(キー)どのくらいなの?」って言われて「まあ高めでいいんじゃない?」くらいに言ったら本当に高かった。俺らの曲よりも全然高いキーで、俺の地声のギリギリのラインです。彼が仮歌を裏声で歌ってたんですけど、それさえもちょっと出てないくらいだったのに、俺に地声で歌わせようとしてきて。
KOJI はは(笑)。でもすげーエモい部分出たもんね。
Hiro うん。めっちゃカッコいい。ずっと聴いてる。よかったね。
KOJI すごくよかった。
──この曲、途中までHiroさんが出てこないですよね。それはどうしてですか?
KOJI 自分の中でのフィーチャリング像っていうのが、この曲に完璧に出てて。俺の中ではフィーチャリングゲストが頭からいるってカッコいいものではないんですよね。
Hiro なんか最初から出てくるのってくどいよね。
KOJI そうそうそう。出るんだったらケツのDパートからダンって出てきて、インパクト残して終わるみたいなのが俺は好きですね。
- SWANKY DANK ニューシングル「Circles」/ 2014年6月4日発売 / 1728円 / Glamorous Factory / GMRF-1003
- [CD] 1728円 / GMRF-1003
-
収録曲
- misery
- Sink Like a Stone feat. Hiro from MY FIRST STORY
- DESTRUCTION
- Gentleman of Fortune
- FROM ME
- One Sided
- MY FIRST STORY ニューシングル「Black Rail」/ 2014年7月16日発売 / 1296円 / INTACT RECORDS / INRC-0009
- [CD] 1296円 / INRC-0009
-
収録曲
- Black Rail
- FAKE
- Love Letter
-
SWANKY DANK(スワンキーダンク)
2007年にYUICHI(Vo, G)とKOJI(Vo, B)の兄弟を中心に結成したロックバンド。2009年3月に1stフルアルバム「SWANKY DANK」をリリースし、同年7月に発売したシングル「FOR YOU」が映画「MW」の挿入歌となる。その後2012年8月にSHUNが正式ドラマーとして加入しさらに精力的な活動を行う。2013年11月に、AIR SWELL、BLUE ENCONT、MY FIRST STORYと共にスプリットアルバム「BONEDS」をリリース。4バンドで回った全国ツアーを大成功に収める。2014年2月にKO-TA(G)が正式加入し、同年6月にミニアルバム「Circles」をリリース。
-
MY FIRST STORY(マイファーストストーリー)
2011年夏にHiro(Vo)、Sho(G)、Teru(G)、Nob(B)、Masack(Dr)の5人で結成されたロックバンド。2012年4月にリリースされた1stアルバム「MY FIRST STORY」は2万枚以上を売り上げ、オリコン週間ランキング初登場16位、インディーズチャートでは堂々の1位を記録する。同年6月には初の自主企画「HIGHEST LIFE PARTY VOL.1」を東京・WWWで開催。新人ながらも数々の夏フェスや大型イベントに出演し、注目を集める。2013年2月には早くも2ndアルバム「THE STORY IS MY LIFE」を発表。その後、ALL TIME LOWのジャパンツアーでのサポートアクトや「PUNKSPRING 2013」への出演、 初のCLUB QUATTROツアー全会場即日ソールドアウトと着実にステップアップを重ねる。同年7月に初のシングル「最終回STORY」をリリース。8月にはナノの2ndライブ「Color my world.」にHiro、Shoがゲスト出演(Hiroは全公演、Shoは大阪公演のみ)。そしてMY FIRST STORYをフィーチャーしたナノのニューシングル「SAVIOR OF SONG」が10月にリリースされる。11月にはSWANKY DANK、AIR SWELL、BLUE ENCOUNTとのスプリットアルバム「BONEDS」を発売。
- MY FIRST STORY&ナノpresents HIGHEST LIFE PARTY Vol.4&UNITED WE ROCK ON.
- 2014年6月14日(土)東京都 日比谷野外大音楽堂