「SUNNY TRAIN REVUE」ゴールデンボンバー(鬼龍院翔)×超特急(リョウガ、ユーキ、ユースケ)|“魂削ってふざける”男たちの共鳴

爪跡を残すこと

──フェスについてのお話も伺えればと思うのですが、2組は通常のライブとフェスのステージとで変えている意識や演出などはありますか?

鬼龍院 やっぱり日焼け止めを……日焼け止めをちゃんと塗るということだけを一番に考えて。

超特急 あはははは!(笑)

ユーキ 意表すぎます!

リョウガ これ、最初に答えられたら僕ら何も言えないぞ(笑)。

──超特急はいかがでしょうか?(笑)

ユーキ

ユーキ 僕らは超シンプルなんですけど、その日一番のインパクトを与えられるように、爪跡を残すことを意識しています。

鬼龍院 おお。

ユーキ どのフェスでも「『こいつらヤバいな』って思わせたら勝ち」って思ってます。

鬼龍院 まったく同じことを考えている方がいるなんて。僕も本当に、その精神でずっとバンドやってきたんですよ。例えば、ヴィジュアル系バンドのイベントって5、6組のバンドが出る対バンばかりなんです。そういうライブで僕がずっと心に決めていたのは「よくても悪くても、とにかく一番印象に残ることをする」っていうことだけ。「よい印象ランキング2位」じゃイヤで、それだったら「悪い印象ランキング1位」がいい、とにかく一番記憶に刻まれるならなんでもいいって。だから今ユーキさんが言ったことって、実は僕もずっと思って実践してきたこと。同じことを考えてたんですね。

ユースケ 光栄です。

ユーキ ありがとうございます。

会議の時間のほうが長いかもしれない

──2組とも、出演されるイベントごとに違った内容の演出で違ったインパクトの残し方をされているなという印象があるのですが、各イベントごとに準備は入念に?

鬼龍院 します、します。ウチはメンバーとマネージャーで会議するのよ。そこで曲や演出を決めていくんだけど、超特急さんはどうやってるの?

ユーキ 僕らはまずどのライブも僕が演出として「これがやりたい」と曲などを決めさせてもらって、そこからメンバーみんなで話し合って内容を組み立てていきます。

鬼龍院 やっぱり、企画構成会議みたいなものはあるんだ。

ユーキ そこはまず初めにやりますね。

リョウガ

リョウガ 僕ら以外の出演者さんとか、細かいところまで全部チェックします。例えばバキバキでカッコいいグループが多かったら、僕らはそういった方に被らないような曲調の曲を選んだり、ファン層も……男性が多いのか女性が多いのかを考えたり。

鬼龍院 その作業、けっこう大変じゃない?

ユーキ リハーサルより会議の時間のほうが長いかもしれないです。

鬼龍院 そうか、そのあとさらにリハがあるんだ。うちはリハなしでやるから。

ユースケ えええ! リハなしですか!

鬼龍院 うちはエアーバンドだから、音楽面は僕がトチらなければ最低限なんとかなるんで。あと、対バン相手やイベントの趣旨をしっかり調べておくことはホントに大事だと僕も思います。調べたら面白いことができるし、逆に調べないでいると触れちゃいけないことに触れてしまうこともあるかもしれないので、知っておくことってすごく大事なんですよ。対バン相手の活動休止が決まっている、とかナイーブな事情を抱えていたら、のんきなことは言えないですし。

ユーキ すごく学びになります。

鬼龍院 デリケートな時期の方とかもいるかもしれないから。気を付けたほうがいいよ。

ユースケ 重みを感じる!

鬼龍院 まあでも、そのへんってエンタテイナーと言っていいのか、芸人気質なのか。ミュージシャンという枠組みの中では本来必要のないことなんですけどね。僕らなんかはミュージシャンとは言えないような人間なので、演出のほうに力を注いでいなければ社会に顔向けできないから(笑)。

超特急 いやいやいやいや。

鬼龍院 だから、超特急は歌もダンスもポテンシャルがすごく高いのに演出のほうまでしっかり力を注いでいるのが本当に素晴らしいなって、尊敬せざるを得ないんですよ。パフォーマンスがちゃんとできる人は、本来やらなくていいことなんですから。

なんでそんなに一丸となれるの?

──ちなみに、フェスのステージでお客さんの心をつかむ“必勝パターン”みたいなものはありますか?

鬼龍院 やっぱり、開催日の近々で捕まった人のネタとかやるとウケますね。

超特急 あはははは!(笑)

ユーキ 絶対できないよー!(笑)

鬼龍院 「そこイジるんだ!?」っていうところプラス、「イジるの早いな!?」と思わせるネタを入れるのがけっこう鉄板ですね。鮮度鮮度。そこで言うと、氣志團さんはめちゃくちゃ早いですよ。

超特急 ああー。

鬼龍院 先輩なのに失礼な言い方になりますけど、氣志團さんって、守るものがないのか!ってくらい、けっこう踏み込んでいく。僕だったら「やめとこう」と思うところにも突っ込んで行くんですよね。

ユーキ 仕掛けていますねえ。

鬼龍院 怖いですよ、本当に。でもそういうネタは大きな力を発揮しますね。

リョウガ 攻撃力が高すぎる。もう何を言っても負けちゃいますけど(笑)、僕らだったら一緒に出ているアーティストさんのファンの名称をMCで言って一緒に盛り上がってもらうとか、そういうところを意識していますね。

ユーキ あとはファッションイベントでランウェイを走ってみたり、めちゃくちゃなメイクアップをしてみたり、ギリギリのラインで常識を破りに行きます。

リョウガ 「これ、次呼ばれるかな? どうかな?」っていうところをね。

──そういったパフォーマンスをしているときって、やっぱりお客さんを引き付けている感覚があります?

ユーキ ドン引きされているかどっちかですよ(笑)。

ユースケ でもそういうときの僕らの気持ちとしては「自分たちのパフォーマンスを見ろ!」っていう感じですね。

鬼龍院 なんでそんなに一丸となれるの?

超特急 あはははは!(笑)

ユースケ 超特急というグループを知ってもらいたいじゃないですか! 「僕たちはこうなんだぞ!」って。

鬼龍院 一番やる気ないのは誰?

ユーキ いないハズです!(笑)

リョウガ みんな必死ですからね。

ユースケ どんなに汚い顔でもカメラにアピールしに行きます。

鬼龍院 偉いなあ。

──そう思うと、超特急は本当に自分たちのパフォーマンスへ向けるテンションの高さが6人とも同じですよね。

鬼龍院 そこにバラつきがあるとホントダメなんですよ。まずお客さんが「このグループ一丸となってないな」って気付きますしね。1つになってるグループって、それが勢いになるからほかのお客さんも気持ちが巻き込まれていっちゃうんですよね。

「ホントはイヤだと思っているんじゃないか」って思われるのもイヤじゃないですか

──フェスのステージにおいての“鉄板曲”の位置付けについてもそれぞれにお聞きしたいのですが。お客さんが期待している人気曲はセットリストの中に必ず入れよう、となりますか?

左から鬼龍院翔、リョウガ、ユーキ。

鬼龍院 ウチはもう「女々しくて」頼みでずっとやってきていますから。だからフェスでは僕、最初に言いますもん。「『女々しくて』は最後にやりますから、あと25分間お待ちください」って。

超特急 あはははは!(笑)

鬼龍院 なぜかと言うとね、「『女々しくて』をやるのがホントはイヤだと思っているんじゃないか」って思われるのもイヤじゃないですか。腫れ物に触るような邪推をされても困るし。やってる本人がそう言ってたら、カラっと笑える。せっかくヒットした曲があるから何も考えずに皆さんにノってほしいですし。みんなが軽い気持ちで楽しめる空間にしようとは心がけていますね。

ユーキ 僕たちにも鉄板曲はあるけれど、ヒットした曲というわけではなくて。だから、「この曲にずっと頼っててもな」って考える時期があったんです。

ユースケ 「バッタマン」っていう曲で、僕が変顔をしてお客さんにアピールするんですけど、やり続けるうちに心が折れかけてしまって。

鬼龍院 そうなんだ。

ユースケ 変顔をすることに違和感を感じて「なんで僕はこれをずっとやってるんだろう?」って思ってしまって。でもその悩みは乗り越えました。「ほかのアーティストと戦えるのはユースケの変顔しかない」って、メンバーが励ましてくれて。

鬼龍院 ほかのアーティストにはないもんね。オリジナリティだもんなあ。

ユーキ 「『女々しくて』やりたくない!」みたいな時期ってありました?

鬼龍院 いや、全然!

超特急 ああー。

鬼龍院 「女々しくて」がヒットして1年後くらいは「そろそろ次のヒット曲を作らないとな」とか思ってたけど、「やりたくない」と思ったことは一度もないですね。あと、ヒットして3、4年経ってくると「女々しくて」ばっかり歌わされているっていうことが逆にウケるようになってきたんですよ(笑)。その境地ってすごいよね。

ユースケ そういう意味で言うと、ヒット曲ってうらやましいです。

ユーキ そうだね。

ユースケ 欲しいです、ヒット曲。超特急に欲しいです!

ユーキ 急にお願いしだした!(笑)

鬼龍院 いや、僕も欲しいわ!(笑)

ユースケ でも本当に、やり続けるって大切なことなんだなって思います。みんなが盛り上がれる曲が1曲でもあれば、それだけでも強みになりますし。自分たちはゴールデンボンバーさんのライブから、やり続けることの大切さを学んだんです。ただ僕はまだまだ自信がないので! もっと自信が持てる何かがあればいいなと思っているんですけど……でもそれって、待ってるだけじゃダメですよね。

鬼龍院 自信があるかと言われるとそうとも言えないんですよ、僕って卑怯だから。と言うのは、僕らバンドの世界でずっとやってきているけど、「バンドサウンドで負けてもインパクトでは絶対に勝つ」っていう、誰も勝負していないポイントでいつも1位を獲得してきたんです。で、そこでまたずるいのが「お客さんは、実はバンドサウンドだけを聴きにライブに来ているわけではない」っていうことを僕は分析していたんです。ライブの中でのサウンド以外の情報量って、実はすごく多いから。僕はサウンドを2番目3番目に置いて、演出面での見えるインパクトっていうところに比重を置いて動員を増やしてきたんです。だから自信がある部分って言うと、僕の姑息さ、卑怯さみたいな……。

リョウガ いや、画期的です。

鬼龍院 そういうところになっちゃうんですよね。

──でも、それもまた誰も持たない個性と言いますか。

リョウガ 1つの革命ですよね。実際に大成功しているわけだし。

STV創立60周年記念 TOKACHI presents SUNNY TRAIN REVUE 2018~テレビがフェスつくっちゃいました!
  • 2018年7月28日(土) 北海道 いわみざわ公園野外音楽堂キタオン
    OPEN / 11:00 START / 13:00

    出演者 氣志團 / GRANRODEO / けやき坂46 / ゴールデンボンバー / C&K / 超特急 / DJダイノジ / ベリーグッドマン / BOYS AND MEN / こぶしたかし(レイザーラモンRG)
    WELCOME ACT:BRIAN SHINSEKAI / sachi.
ゴールデンボンバー
ゴールデンボンバー
鬼龍院翔(Vo-karu)、喜矢武豊(Gita-)、歌広場淳(Be-su)、樽美酒研二(Doramu)からなるヴィジュアル系エアーバンド。2004年に鬼龍院翔と喜矢武豊を中心に結成される。ライブでは鬼龍院翔以外は楽器を弾かず、踊ったり寸劇を演じたりするなど、さまざまなパフォーマンスを行うのが定番となっている。エアーバンドというコンセプトや、麗しいビジュアルと笑撃的な歌詞のギャップで注目を集め、カラオケの連続首位獲得週数歴代1位を獲得した大ヒット曲「女々しくて」や、シングル・アルバム共にオリコン初登場1位を獲得するなどインディーズ史上初の記録も持つ。「NHK紅白歌合戦」にも4度出場。2014年8月には“音楽だけを売ること”に特化し、特典なし、1形態、真っ白いジャケット、税込み500円というシングル「ローラの傷だらけ」を発表した。2015年6月に約3年半ぶりのアルバム「ノーミュージック・ノーウエポン」をリリース。その後も「水商売をやめてくれないか」「#CDが売れないこんな世の中じゃ」といったシングル発売を重ねる。2018年1月には、3枚目のオリジナルアルバム「キラーチューンしかねえよ」を発表。7月17、18日には埼玉・さいたまスーパーアリーナにて全国ツアー「ゴールデンボンバー全国ツアー2018『ロボヒップ』」のファイナル公演を実施する。
超特急(チョウトッキュウ)
超特急
6人組の“メインダンサー&バックボーカルグループ”。カイ(2号車 / メインダンサー / 神秘担当)、リョウガ(3号車 / メインダンサー / ガリガリ担当)、タクヤ(4号車 / メインダンサー / 筋肉担当)、ユーキ(5号車 / メインダンサー / ドジっ子担当)、ユースケ(6号車 / メインダンサー / 元気担当)、タカシ(7号車 / バックボーカル / 末っ子担当)で構成されている。2012年6月に1stシングル「TRAIN」でCDデビュー。2014年3月には6thシングル「ikki!!!!!i!!」を発売し、ホールツアーを実施する。同年12月に1stフルアルバム「RING」を発表。2015年6月にはデビュー3周年記念の9thシングル「スターダスト LOVE TRAIN / バッタマン」をリリースし、インドネシア・ジャカルタでのライブイベントに出演して海外“開通”を果たす。さらに12月23、24日には東京・国立代々木競技場第一体育館でのワンマンライブを成功させた。2016年10月に2ndアルバム「Dramatic Seven」をリリース。2017年4月にはデビュー5周年を記念したシングル「超ネバギバDANCE」を発売し、同作で自身初のオリコン週間シングルランキング1位を獲得した。同年12月から2018年1月にかけ東名阪アリーナツアー「BULLET TRAIN ARENA TOUR 2017-2018 the end for beginning」を開催し、その後超特急は6人の新体制に。4月には新体制初のシングル「a kind of love」を、8月8日にシングル「Jesus」を発表する。12月には埼玉・さいたまスーパーアリーナでの初ワンマンを含む東西アリーナツアー「BULLET TRAIN Arena Tour 2018 GOLDEN EPOCH」の開催が控えている。
超特急「Jesus」
2018年8月8日発売 / SDR
超特急「Jesus」通常盤

[CD]
1200円 / ZXRC-1156

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収録曲
  1. Jesus
  2. up to you
  3. Fashion