“砂糖と塩”みたいな正反対の歌声
──そして、SEANさんが加入してから初めての新曲「愛してる...君を」が配信リリースされます。
一同 はい!
──これまでStefaが発表してきたのはエモーショナルなバラードが多かったですが、「愛してる...君を」はポップで温かみのあるナンバーです。新生Stefaを打ち出すような、グループにとって新鮮な1曲になっていますね。
EISU そうなんですよ。僕の声質はバラード向きだと言われていたし、これまではゆったりとしたラブソングが多かったんです。
──切実な歌声での表現が多かったですよね。
EISU はい。切ないラブソングが多かったです。でも「愛してる...君を」は遠距離恋愛を描いたアップテンポなラブソングということで、遠くにいて寂しいと思う気持ちもありながら、この恋を楽しく乗り切るような感じで歌っています。この曲を聴いて、恋愛、仕事とかで悩んでいる人にちょっとでも前に進もうという気持ちになっていただけたらうれしいですね。
──繊細で柔らかなEISUさんの歌声に対して、SEANさんの歌声はストレートで芯があって。正反対の2人の歌声が合わさることによって、こういったポジティブなメッセージをまっすぐに届けるような楽曲が生まれたのは、Stefaのさらなる可能性を感じますね。
EISU 僕とSEANの声質は全然違うんですよ。
SEAN 砂糖と塩みたいな感じだよね(笑)。僕はStefaのこれまでの曲をライブで歌うときは、自分の歌声を生かすというより楽曲に合わせたアプローチを考えていたんです。でも、「愛してる...君を」では自分の歌声の個性を生かしながら伝えることができる。僕が入った新生Stefaのために用意してくれた曲だと思いましたし、自分をStefaに迎え入れてくれているような曲だなと感じています。歌っていて、すごくうれしくなる曲ですね。
EISU SEANが入ったことによって、今後Stefaはどんどん変わっていくと思うんですよ。自分の歌い方もSEANにインスパイアされて変わっていく部分があると思います。多分SEANも僕の歌い方を聞いて変わっていく部分もあるだろうし。お互いの個性を残しつつ、いいところを吸収し合って、もっといいものを作っていきたいです。
SEAN 自分がStefaの新しい風になれたらいいなと思います。
パワーアップしたダンス
──パフォーマーの皆さんは、ライブでこの曲をどのように表現していくんでしょうか?
TAKATO アップテンポの曲なので、もちろん踊り方もこれまでのバラードとは違うものになっています。バラードは力強くゆっくり踊っているんですけど、今回はアップテンポなのではっちゃけるようなイメージで新しいダンスに挑戦していますね。サビでぴょんぴょん跳ねたり、拳を斜め上に突き出したり。
YU-GA 個人的にはバラードよりアップテンポな楽曲のほうが踊りやすいです。ダンスに感情を入れやすいというか。
──さきほどYU-GAさんは小さい頃からロックダンスをやっていたとおっしゃっていました。TOMOYAさんはポップダンスが得意で、TAKATOさんは?
TAKATO ヒップホップです。
──アップテンポの楽曲だと、3人のダンスがより生かされそうですね。
EISU 今までも3人それぞれのダンスは映えてたんですけど、今回さらにパワーアップしている感じがしますね。
TAKATO 僕が気に入っているのは、「『ごめん』あの時 声にしたら」という歌詞のところで5人全員でお客さんに向かって指を差す振り付けがあるんですけど、僕は指を差すだけじゃなくて「愛してる」っていう手話を取り入れているんです。
──自分でアレンジを加えているんですね。
TAKATO 観ている人が楽曲に入り込めるようなダンスとか、お客さんも一緒にできるようなわかりやすい振り付けを加えるのが好きです。
YU-GA 僕はソロのダンスパートに特に力を入れています。ソロパートではSEANくんとよく目が合うんですけど、2人で演技をしていたり……。
SEAN アイコンタクトをとりながら、僕が歌って、YU-GAがダンスで表現して、2人で掛け合いながらアドリブでパフォーマンスしている部分があるんです。そういう掛け合いも新しいStefaの魅力なんじゃないかな。
──Stefaの中でも、ターニングポイントとなるような重要な曲ができあがりましたね。
EISU はい。SEANを迎えたという意味でも大切な曲だし、僕たちの代表曲にしていきたいと思います。
全国で有名になれるようにがんばりたい
──SEANさんが加わって表現の幅が増えたことで、Stefaはより強力なグループになっていきそうですね。
SEAN はい。僕たちはこれから上がるしかないんで。上に、上に。
──CDデビュー1周年を迎えて、具体的にはこれからどういったグループになっていきたいですか?
TAKATO 全国を回れるようなチームになりたいですね。ライブをして、観てる人を笑顔にしたり、夢を持たせられるようなグループになりたい。
YU-GA 全国で有名になれるようにがんばって、パフォーマンスで人を笑顔にして、幸せになってもらえるように努力したい。日本だけじゃなくて、外国の方にも愛されるようなグループになっていきたいです。
EISU 今もライブはたくさんやらせてもらっているんですけど、もっともっと5人で毎日音楽に溺れて、「また次ライブだ!」って忙しくなるくらい5人でパフォーマンスしていきたいです。それでいずれはキャパの大きい会場でライブをして、そこで一体感のある空間を作りたいというのが自分の目標ですね。
──Stefaはこの1年、鹿児島を中心にかなり多くのライブをこなされていますよね。
TOMOYA はい。ライブは練習してきたことが発揮できる場であり、唯一ファンの方々と直接コミュニケーションが取れる場なので、大切にしています。
EISU お客さんを見ると自分たちも元気をもらえるんです。SEANが入ったばかりなのに、もうSEANのことも覚えてくださっているファンの方もたくさんいて。ファンの皆さんのおかげでいつも楽しくライブをできています。
SEAN EISUがさっき言ったように、僕もお客さんも巻き込んでみんなで1つになれるようなライブをできたらいいなと思っていますね。そして、メジャーデビューというのを1つの目標にしてがんばりたい。全力を尽くすだけですね。
TOMOYA グループとしてはまだまだ発展途上で粗削りなところもあるんですけど、「鹿児島にこんなにハイクオリティのパフォーマンスをするグループがいるんだ」と思ってもらえるように、自分たちのクオリティをしっかりと上げていきたいです。初心を忘れず、がんばっていきたいと思います。