TAKUYA∞の体力に吉井和哉驚愕
RYUICHI 話は変わるけど、TAKUYA∞くんはまだ毎日10km走ってるの?
TAKUYA∞ はい。昨日もRYUICHIさんと食事したあとに走りました。
RYUICHI すごいね! フェスの前も走る?
TAKUYA∞ 前日ですか? 何もなければ走ると思います。
RYUICHI 前に話したとき、フルマラソンをやったあとでもライブできますって言ってたけど、普通は動けないよね。
TAKUYA∞ でも俺、2回ぐらい経験ありますよ。富士登山のあとにライブしたこともありますし。
吉井 本当に?
TAKUYA∞ もう10年ぐらいやってるんで、体もだいぶ慣れました。
RYUICHI UVERworldとして「LUNATIC FEST.」に出ようと思ってくれた、特別な理由とかあるのかな?
TAKUYA∞ いやもう、本当にRYUICHIさんのことが大好きなので、「LUNATIC FEST.」にお誘いいただいたら二つ返事ですよ。僕の場合、周りに相談しなかったですけど、メンバーも絶対に出たいはずですから。実際みんな今から楽しみにしてますもん。
RYUICHI きっとスタッフさんとかみんな苦労されたんだろうね。急にボーカリストがOK出しちゃったから(笑)。
TAKUYA∞ でも、いただいたスケジュールが空いていることだけは確認したと思います。
吉井 そりゃそうだ(笑)。
RYUICHI でも、こういう機会をいつまで作れるかわかりませんし、そういう意味で言うと、もしかしたら今回が最後にもなりうると思うので、まずは自分たちが楽しみ、そして皆さんにも全力で楽しんでほしいなと思います。
吉井 それは本当にその通りですね。
RYUICHI ファンの皆さんってどうなんだろうね。イエモンとかLUNA SEAとか、ほかにもたくさんのバンドが出てくれるけど、UVERworldのファンはどういう反応をするんだろう。
TAKUYA∞ Instagramに僕がRYUICHIさんのライブに行ったってストーリーを上げると、かなりのファンの方が喜んでくれるので、共通のファンもたくさんいらっしゃると思うんですけど、初めて観る方はどう思われるんでしょうね?
RYUICHI LUNA SEAのファンがUVERworldのあのライブの世界観を体験したら、きっと感動すると思うけどね。
TAKUYA∞ ありがとうございます。いつも通りに自分たちのライブができるよう、がんばります。
RYUICHIが吉井和哉に感じたオリジナリティ
RYUICHI 僕は吉井さんの歌を最初に聴いたときに、誰にも似ていないユニークさをすごく感じたんです。例えば僕が大好きなDEAD ENDのMORRIEさんの声は、いつどこから流れてきてもすぐMORRIEさんだとわかりますけど、吉井さんにもそういうオリジナリティを感じて。吉井さん、ボイトレ行ってましたよね。確かMICHIKOさんのところじゃなかったでしたっけ?
吉井 そうです。最初はMICHIKOさんでした。
RYUICHI そうですよね。何度かそこで……。
吉井 そうだ、よくお会いしてましたね。
RYUICHI (TAKUYA∞に向けて)MICHIKOさんというボイストレーニングの先生がいて、Toshlさんとかいろんなボーカリストが通っているの。
吉井 当時、ロック系のボーカルではあの先生しかいなかったかもね。TAKUYA∞はボイトレ、行ってないでしょ?
TAKUYA∞ 最近は行けてないですね。
RYUICHI やっぱり行ったほうがいいですよね。ただ、自分がいいなと思っていることも「それはダメ」とかかなり細かいことを言われたりするんだけど、本番ではダメと言われた発声で歌っちゃったりするんですよ。
吉井 そうなんだよね。そこのズレはなかなかわかんないと思いますよ。基本の発声というものはあるのかもしれないけど、みんな顔の形も違うしね。
RYUICHI 確かに。オペラ歌手じゃないんだから、発声方法を変えようが喉で歌おうが、個性を出せたら結果OKですもんね。あと、僕は吉井さんを最初に見たときにデヴィッド・ボウイみたいな人だなと思ってました。
声帯だけは大事に長く使ってほしい
RYUICHI TAKUYA∞くんは音楽に対してすごく真面目じゃないですか。話していると、歌のことをすごく真面目に考えてるなって感じる。
TAKUYA∞ そうなんですかね。
吉井 いや、真面目だよ。
RYUICHI ライブを観ていると、もうちょっと普段から王様でいいんじゃないって思うし、特に歌に関してはすごく向上心があるよね。
TAKUYA∞ 歌うことが好きなんですよね。歌がもっとうまくなること、自分の喉がどんどん強くなっていくことに対して、いまだにあきらめてないですし。
RYUICHI 自分の場合は「そんなの関係ねえよ」ってちょっと天狗になっていたのか、あっという間に声帯を壊したりしたから。声帯だけは大事に長く使ってほしいなと思う。
吉井 声帯って、すごくちっちゃいんだけどね。
RYUICHI 僕はTAKUYA∞くんの歌を聴いたとき、全然ジャンルは違うんだけど、昔のフォークの人たちの「男ってこういうもんだよ!」みたいな生き様を感じたんだよね。なので、今度の「LUNATIC FEST.」をきっかけに、LUNA SEAのファンにもそのエネルギーを感じてほしくて。
TAKUYA∞ 自分たちがデビュー前から観ていた、今レジェンドと言われるようなアーティストの先輩たちとひとしきりお会いさせてもらって、仲よくしてもらっているんですけど、RYUICHIさんはその中で最後に仲よくなった先輩なんですよね。で、RYUICHIさんが一番トガってた時期の噂ってどんどんひとり歩きして、しまいにとんでもないことになってるじゃないですか。
吉井 それって実話だったりしない?(笑)
TAKUYA∞ ここでは言えないですけど、いくつか実話はありました(笑)。そういう話を聞いていたから、実際かなりトガっている方なんだろうなと思っていたんですけど、初めてお会いしたときは本当に真摯な方だなっていう印象で。博識だし、ワインとか車とか僕のまったく知らない世界のこともたくさん知っていて、音楽の先輩というよりも人生の師としてすごくいい影響を与えてくれる先輩ですね。
RYUICHI TAKUYA∞くんと出会った頃は発声のこととかですごく苦しんでいたので、話していてかなり勇気付けられたし、すごく助かりました。
TAKUYA∞ いえいえ。僕はもう25年もUVERworldをやっているのもあって、最初の頃と比べたら年上の先輩が少しずつ減っていて。振り返ってみると18年ぐらい前、西川(貴教)さんとJさんと3人でお話したことがあって、そのときもこんな感じだったなと、急に思い出しました。
RYUICHI なるほど。
TAKUYA∞ それ以降、フェスに出演しても後輩がどんどん増えていますし、同世代のバンドはどんどん辞めていって。数少ない先輩方とひさしぶりにこういう空気を味わわせてもらってます。




