音楽ナタリー Power Push - ソナーポケット
今、あえて“会いたい”を歌う
「誰だと思ってんだお前、川合さんだぞ」
──「ONE-SIDED LOVE」は、お笑いコンビ・トレンディエンジェルの斎藤司さんと、人気モデルの田中里奈さんが出演されているミュージックビデオも大きな話題を呼んでいますね。
ko-dai 斎藤さんと向き合って歌うシーンがあったんだけど、もういろんな動きをしてくるから笑いをこらえるのが大変で。
eyeron 動きのパターンを俺らより持ってるからね。
matty カメラに抜かれてないところで俺らにウインクしてきたりとか(笑)。
ko-dai なんかよくわかんないけど、観てると徐々に面白くなってくるMVだと思う。楽曲はスルメじゃないけど、MVは間違いなくスルメ。絶対「もう1回観てみようかな」って思うはず。
──斎藤さんはカツラを装着されているんですよね。
ko-dai そうです。MVでは最初から最後までハゲてません。ずっと特注のカツラをかぶってるんで。
eyeron 今回のMVはそこにすげえ予算をかけたっていう(笑)。最後までずっとカッコいい仕上がりだもんね、内容的には。でもなんか笑えてくるっていう。
──そもそもなんで斎藤さんにオファーしたんですか?
ko-dai 僕は去年くらいからずっと「ありがとうひ(頭皮)」とか「誰だと思ってんだお前、川合(ko-daiの本名)さんだぞ」っていう斎藤さんのギャグをライブでやってたんですよ。でもね、当時はまったく受けなくって(笑)。みんなポカーン、みたいな。
matty とあるイベントでそのギャグやったら、ko-daiの持ちネタだと思われてたしね。
ko-dai そうそう。司会の人に、「まー、ko-daiさんは面白いギャグをお持ちで」とか真顔で言われたり(笑)。
eyeron ファンも基本的にはそういう認識だったしね。
──その後、トレンディエンジェルが去年の「M-1グランプリ」で優勝したことで状況が変わったわけですね。
ko-dai そうなんですよ。やっと時代が追い付いた。で、さらに斎藤さんが僕らの「月火水木金土日。~君に贈る歌~」を使った「月火水木金土ペッ!」っていうギャグをネットにアップしてたりもしたので、これはもうMVに出演してもらうしかないなと。
──なるほど。で、田中さんはその一連の流れに巻き込まれた感じで。
ko-dai あははは(笑)。そうっすね。まあでも、若い世代に影響力を持っている田中里奈さんに出てもらうこともソナーポケットとしては大事な要素で。
eyeron ラブソングだから女性が出てきたほうが説得力もあると思うしね。このMVはマジで必見だと思いますよ。
あまりにも出来がよかったからCDにも入れました
──では、シングルのカップリング曲についても一言ずついただけますか?
ko-dai はい。まず「HAPPY TODAY!」(初回限定盤、通常盤A、Bに収録)は、さわやかでハッピーな1曲になってます。新学期や新生活を楽しい気持ちで過ごしてほしいなっていう思いを込めてカップリングに入れましたね。
eyeron この曲はとにかくわかりやすさが大事だなと思ったので、歌詞もストレートに書いたんですよ。
ko-dai うん。僕が情景を書いて、eyeronはそうじゃないところを書くっていう、ボーカルが2人いるグループならではの書き分けを意識しながらね。
matty メンバー内ではシングルのタイトル曲にしてもいいんじゃないかっていう思いがあったくらいの推し曲でもあるので、ぜひ聴いてください!
──で、もう1曲。通常盤Cに収録されているのが、「Promise ~365日のラブレター。~(EDMメドレー)」です。これはソナポケのデビュー曲「Promise」と、ブレイクのきっかけとなった「ラブレター。~いつだって逢いたくて~」「365日のラブストーリー。」の3曲をEDMアレンジでミックスしたものですね。
matty もともとはライブでやるために作ったものだったんですけど、あまりにも出来がよかったからCDにも入れちゃおうと。ライブでもすごく盛り上がりますね。
ko-dai 最初はどういう受け止め方をされるかがわからなかったんだけど、盛り上がってくれてよかったですね。
eyeron この3曲はファンにとっても思い入れがあるだろうし、俺らにとっても大事な曲なので、EDMにしちゃっていいのかなって気持ちはあったりもして。でも結果として評判もいいので、やってよかったですけどね。
matty それもデビューから7年経った今だからできたことなのかもしれないですね。
──これ、歌も録り直してるんですよね?
ko-dai はい。原曲とはBPMが違うから録り直さないといけなくて。レコーディングするのはひさびさの曲たちなんで、けっこう面白かったですね。
eyeron BPMが速いし、ノリもまったく違うから、新しい曲を歌ってる感じもあって。原曲をレコーディングしてから時間が経ってるので、今の俺らの歌い方と当時の歌い方を聴き比べてみるのも面白いんじゃないかなって思いますね。
- ニューシングル「ONE-SIDED LOVE」/ 2016年5月18日発売 / 徳間ジャパンコミュニケーションズ
- 初回限定盤 [CD+DVD] / 1400円 / TKCA-74360
- 通常盤A ~虹色デイズ盤~ [CD] / 1300円 / TKCA-74364
- 通常盤B [CD] / 1080円 / TKCA-74365
- 通常盤C [CD] / 1080円 / TKCA-74366
初回限定盤CD収録曲
- ONE-SIDED LOVE
- HAPPY TODAY!
- ONE-SIDED LOVE(instrumental)
- HAPPY TODAY!(instrumental)
初回限定盤DVD収録内容
- ONE-SIDED LOVE(MV メイキング&オフショット)
通常盤A ~虹色デイズ盤~ CD収録曲
- ONE-SIDED LOVE
- HAPPY TODAY!
- ONE-SIDED LOVE ~アニメCVドラマヴァージョン~
- ONE-SIDED LOVE(instrumental)
- HAPPY TODAY!(instrumental)
通常盤B CD収録曲
- ONE-SIDED LOVE
- HAPPY TODAY!
- ONE-SIDED LOVE(instrumental)
- HAPPY TODAY!(instrumental)
通常盤C CD収録曲
- ONE-SIDED LOVE
- Promise ~365日のラブレター。~(EDMメドレー)
- ONE-SIDED LOVE(instrumental)
- Promise ~365日のラブレター。~(EDMメドレー)(instrumental)
ソナーポケット
ko-dai(Vo)、eyeron(Vo)、matty(DJ)からなる名古屋出身の3人組ユニット。2008年9月にシングル「Promise」でメジャーデビューし、2010年9月発売のシングル「ネバギバ!」から徳間ジャパンコミュニケーションズへ移籍した。その後「ラブレター。~いつだって逢いたくて~」「365日のラブストーリー。」「月火水木金土日。~君に贈る歌~」などヒット曲を連発。2012年8月には初の東京・日本武道館ワンマンライブを行い、同公演のチケットはわずか3分間でソールドアウトとなった。その後もライブの規模を拡大し、2014年末には埼玉・さいたまスーパーアリーナでの単独公演、2015年には全国41会場48公演、総動員数約9万人というホールツアーを敢行。2016年にはテレビアニメ「虹色デイズ」の第1期で「ベストフレンド」、第2期で「ONE-SIDED LOVE」と2期連続でオープニングテーマを担当した。