SKE48|DA PUMPメンバー直伝ケンロップダンスで攻めの1年へ、3人が考えるエースの条件

須田亜香里、竹内彩姫、鎌田菜月インタビュー

  • バラエティでも大活躍、SKE48の入り口

    須田亜香里

    3期生 / チームE

    生年月日:1991年10月31日

    2019年の1年間で成長したこと
    自分の本音が出せるようになった1年だったと思います。自分が思っていることを相手に伝えるのって難しいんですよ。所詮は他人ですからね。例えば相手のことを気遣っているつもりでも、そのことで相手に嫌われてしまうこともある。だったら本心をストレートにぶつけて嫌われたほうがマシじゃないかと思うようになったんです。コメンテーターとしてお仕事するときも、今は第一声で自分の本音を伝えるようにしています。
  • 野球好きで努力家の6期生最年少

    竹内彩姫

    6期生 / チームKII

    生年月日:1999年11月24日

    2019年の1年間で成長したこと
    私は6期生の中で最年少なので、これまではみんなに甘えるところがあったんです。でも、昨年は仲のいいメンバーがたくさん卒業してしまったので、結果として少し先輩っぽさが出たんじゃないかと思います。最近は同期や先輩に相談するよりも、後輩から相談されることのほうが多いんですよ。「この私が……!?」と自分でもビックリしています。
  • 読書に2次元に将棋!多趣味なおっとりキャラ

    鎌田菜月

    6期生 / チームE

    生年月日:1996年8月29日

    2019年の1年間で成長したこと
    今は全国ツアー中なんですけど、私が真ん中になって円陣を組むことがあるんです。気付いたら自分も先輩になっていることが、なんだか不思議。成長に関しては、自分よりも後輩に対して感じることが多いかな。ライブ中も後輩に助けられることがかなりありますし。後輩に頼ることを覚えたことが、ある意味では私の成長ポイントなのかもしれません。

これがセンターじゃマズいだろ!

──先日、新曲「ソーユートコあるよね?」のMV撮影現場に音楽ナタリーがお邪魔しました。現場では、突然須田さんが涙する場面もありましたが、あの涙の意味はなんだったんですか?

須田亜香里

須田亜香里 あれは……自分のブサイクさにビックリしたんです(笑)。

──これまでも、自虐気味に「私はブス」って言い続けてきたのに(笑)。

須田 それ、スタッフさんにも言われたんですよ。「えっ!? 今さらどうした!?」って(笑)。確かに私は自分のルックスをネタにしてきましたよ。自分でブサイクだと認めてもいます。だけどMV撮影のとき、モニタに映った自分を見て「これがセンターじゃマズいだろ!」と申し訳ない気分になったんです。あれは本当に人間不信になりかけました。

鎌田菜月 人間不信……ですか?

須田 そう。まずセンターともなると、ものすごい数のカメラが私のことを追ってくるんですよ。今までのMV撮影では「今日の私はかわいいな」と思っていても、実際には私の映像が全然使われないことがほとんどだったので、「こんなにたくさんのカメラが私のことを撮っているけど、どうせブスだから本番では使わないんでしょ?」と疑心暗鬼になってしまったんです(笑)。「そもそもスタッフさんも『ブスだからほかの子を映すね』とはっきり言ってくれればいいのに!」と、あの現場にいる全員が信用できなくなってしまい……。

──何もそこまで卑屈にならなくても(笑)。

竹内彩姫 「亜香里さん、そんなことないですよ!」と言いたいけど……私もわかる部分はあるんですよね。というのも、みんなが誕生日を祝ってくれる生誕祭ってあるじゃないですか。あのときって自分が主役になるから、何をやっても100%映してもらえるんです。3列目の端っこにいるときでも、常にカメラに追われている状態。気を抜いたブサイクな表情もガンガン映されていて、あとで観ると自己嫌悪に陥るんです(笑)。

須田 そう! 「私、こんな感じなの?」って唖然とするよね(笑)。

竹内 映像を観ていても、みんなに祝福される喜びよりも惨めな気持ちが上回るというか……その場で1人反省会が始まりますから。

──うーん、なんだかピンと来ないですね。アイドルになる方って、オーディションを受けている時点で「私はかわいい」「私を見て!」と考えているわけじゃないですか。それなのに自分のルックスにコンプレックスを持つというのは矛盾しているような……。

須田 いや、もちろん私だってオーディションを受けた時点では「自分はかわいい」と自信満々でしたよ。

鎌田 だからこそ、ショックなんですよね。「自分が考えていた自分は、もっとかわいかったはずなのに……」って。

竹内彩姫

竹内 「こっちの角度からだと、かわいく見えないんだけどな」とか、自分なりのこだわりもあるから難しいところなんですけど……(唐突に須田のほうを向きながら)でも、大丈夫ですよ! MV撮影日の亜香里さんは間違いなくかわいかったです!

須田 ありがとうございます(笑)。

鎌田 あの日、ほかのメンバーもギョッとしたんですよ。「私、ブサイクだー!」という亜香里さんの声が聞こえてきたんですけど、私たちは「えっ、そうかな?」「普通にかわいいよね?」って逆の意味でザワザワしていて。でもそこで改めて思ったのは、常に自分のベストな状態を出せるようにしないといけないということ。亜香里さんほどの人でもうろたえるくらいだから、気を引き締めないといけないと感じました。

満を持してのセンター

──須田さんが泣いてしまったのは、結局、センターを務めるプレッシャーが強かったからでは?

須田 どうなんだろうな……センターということで特別に追い詰められた感じは自分的にはないんですよ。エゴサーチしても、今のところはそこまで否定的な意見は目に入ってこないですし。私が知らないところで言われているのかもしれないけど、それはそれで「別にいいや」と思いますしね。私の人生では誹謗中傷なんて慣れっこだし、自分さえブレなければ大丈夫だと思うんです。ただし「須田はブスだ」って言われるのと、「SKE48で一番多く映っている奴はブスだ」と言われるのでは意味が全然違ってくる。私個人が悪く言われるのはOKだけど、私のせいでSKE48が悪く言われるのは本当にいたたまれないんですよ。そういう意味でのプレッシャーはありましたし、だからこそMV撮影でも「センターがブスなのはダメだ」と泣いてしまったんです。

──竹内さんや鎌田さんには、須田さんのセンターとしての姿はどのように映っていますか?

竹内 亜香里さんらしいなという印象があります。(松井)珠理奈さんには珠理奈さんのセンター像があって、(古畑)奈和さんには奈和さんのセンター像があるわけですよ。そういう意味でいうと、今は自然体の亜香里さんらしさが出ているのかなと思うんです。そもそも亜香里さんの場合、いきなりセンターに抜擢されたという感じはありませんからね。珠理奈さんが休養している間も事実上のセンターを務めていましたし、私としては「あれ? 今までシングルセンターをやったことなかったっけ?」と意外に感じるくらいです。

鎌田菜月

須田 違和感なかった? うれしいこと言ってくれるねー。

鎌田 私は亜香里さんと同じチームEで活動していて、前のほうにいる亜香里さんの姿が当たり前になっているので、違和感なんてあるわけないです。真ん中に亜香里さんが立っていると収まりがいいなと感じます。厳密に言うと、今、チームE公演のセンターは亜香里さんではないんですよ。でも絶対的なリーダーだし、すごい勢いでテレビに出ていて誰もが知っている存在じゃないですか。そして何よりも努力する姿勢ですよね。どこにいても手を抜かないことをメンバーは知っていますから。だからこそ、センターに立つことに説得力があるんです。ファンの方も納得しているはずですよ。満を持してのセンターだと受け止めているんじゃないかな。

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エースの条件とは


2020年1月14日更新