コードを全替えした「Life」

──では今作「Sunrise to Sunset」の曲作りはお二人で？

Kazuya 今作はもとからあった曲を一緒にアレンジするパターンが多かったです。今作は3、4年前にできた曲も入っていて。このアルバム用に曲を作ったと言うよりは、もともとある曲を編集してまとめたという感じです。

──一番古い曲はどれですか？

Kazuya　1曲目の「Life」です。この曲は和希と2人で編曲して、めちゃくちゃ変わりました。

和希　原曲と雰囲気全然違うよな。

Kazuya　メロディだけ残して、あとは全替えしました。

cubs　最初聞いたときビックリしました。

岡P　同じ曲と思われへんかった。

和希　マイナーコードやったのにメジャーコードになってるもんな。

──ええ！ そんなにガラッと変化を？

和希　はい。コード全替えです。

──この曲を作ったときの背景を教えてもらえますか？

Kazuya　「LIFE!」っていう映画（2013年公開のアメリカ映画）を観て、「これに合うサウンドを作りたい」と思って作りました。描かれている風景がすごくキレイだったし、内容も面白くて。「このワクワクする感じをみんなにも味わってもらいたいな」と思って作り始めました。

──今作では曲の雰囲気がガラッと変わったとのことですが、「LIFE!」のイメージは変わらず？

Kazuya　そうですね。「LIFE!」をイメージして作ったことは作ったんですけど、「ちょっと違うな」って話をして……「ほんなら変えようか」って。今の形は映画にめちゃくちゃハマると思います。

──前回のインタビューでも海外ドラマや映画からインスピレーションを得るというお話をしてくださいましたが、皆さん同じ作品を観てるんですか？

cubs　映画とか音楽とかは普段から共有していることが多いですね。

Kazuya　面白い映画を観たら、みんなすぐ教えるんですよ。

cubs　わざわざTSUTAYAで借りてきて、それを貸したり。

岡P　「面白かったわー」とか言いながら観ずに返すことも（笑）。

初の日本語詞

──リード曲「When I Was Young」には初の日本語詞が入っていますね。

Kazuya　僕が前にやってたバンドでは、日本語詞と英語詞どっちも歌ってたんです。「When I Was Young」には「昔の気持ちを取り戻そう」という気持ちを込めた曲なので、当時やってた日本語を入れてみようかなって。

──では日本語詞の曲を作ろうとしたわけでなく？

Kazuya　そうです。最初は全編英語で書いてたんですけど、曲の意味的に日本語詞にしたらいいんじゃないかなと。

──日本語詞が入ってる箇所が、サビじゃなくてAメロというのも新鮮ですよね。

Kazuya　最初、サビを日本語にしてみようと思ったんですけど、メロディに日本語詞がうまくはまらなかったんです。キャッチーじゃなくなってしまって。英語のほうがカッコよく聞こえた。

cubs　最初から「英語詞じゃないとダメ」みたいな考えは全然なかったし、むしろ日本語詞の曲をやりたかったんで、タイミングがきたなって感じでしたね。Kazuyaが前のバンドで歌ってた日本語の曲もめっちゃよかったし。

──ミュージックビデオが公開されていますが、リスナーの反応はどうですか？

Kazuya　思ったより大丈夫って感じですかね（笑）。

岡P　まだライブでやってないので、ライブでの反応が楽しみですね。ちょっと心配ですけど。

和希　どうする？ ざわついたら（笑）。