Sunrise In My Attache Case|四六時中聴けるアルバム、完成

Kazuyaと和希の共作曲「Sunrise to Sunset」

──表題曲「Sunrise to Sunset」についても聞かせてください。

Kazuya これが一番新しい曲です。まっさらの状態から初めて一緒に作った。

和希(G)

和希 けっこうすぐできたよな。

──お二人での曲作りはどのように?

Kazuya 2人でジャムると言うか……セッションみたいな感じで、スタジオでいろいろ弾いてみて、「それいいな」ってなったらすぐパソコンに入れて。

和希 遊びから入る感じ。

──「こういう曲を作ろう」というイメージはなく?

Kazuya この曲は「サビっぽいフレーズのあとに、サビじゃなくてシンセサビが来るみたいな曲を作ってみたい」という話をしてから制作に取りかかりました。Timefliesの「Once in a While」みたいな。

──この曲はBメロの裏声も印象的です。

Kazuya 僕、ゴスペルとかも好きなので、その要素も入れたいと思っていて。いい感じのメロディも思いついたので、裏声に挑戦してみました。

──ゴスペルを好きになったきっかけは何ですか?

Kazuya 映画の「天使にラブ・ソングを」がめっちゃ好きで。そこからゴスペルの曲と言うか、そういう要素が入ってる……ニック・ジョナスとかサム・スミスとかそういうものを聴くようになって。「Sunrise to Sunset」にはゴスペルの要素が合うかなと思って取り入れてみました。

朝にも夜にも合うアルバムに

──やってみたいことを自由に取り入れてるんですね。「これをやったらSunrise In My Attache Caseっぽくない」みたいな懸念はないですか?

cubs ジャンルのしばりがまずないですから。「俺らメロコアやからこういうのはちょっと」とか「ポップパンクやから」とかない。

Kazuya 「作ってみたらいけるやん」っていうだけですね。基盤があるので、そこにどんな要素を入れても僕らになるんで。そこは気負いせずにやってます。

──基盤となる、大切にしている自分たちらしさとは?

Kazuya 「景色が見えるかどうか」ですね。

──それは「この曲はこういう景色が見えるようにしたいんだ」というイメージを共有するんですか?

cubs(B)

Kazuya しないですね。だから全然違うときもあって。今作の「Holiday」だったら、僕は朝……明るくなったビーチを歩いてるとか、朝のビーチでチルしてるっていうイメージやったけど友達に聞かせたら「夕方やん」って言われて「なるほど、夕方でもいけるんや」って。

cubs 僕も夕方のイメージでしたね。

──では同じ景色が見えることが大事なのではなくて、曲を聴いてそれぞれ何かの景色を思い浮かべられることが大事?

Kazuya そうです。アルバムのマスタリングまで終わったとき、和希の実家のある小豆島に行って、2人でずっとこのアルバムを聴いてたんです。

和希 そしたら全曲、夕方にめちゃくちゃハマって(笑)。

Kazuya 島なんで海岸から、太陽が沈む光景が全部見えるんですよ。めちゃくちゃよかったですね。まさに「Sunrise to Sunset」でした。

──ではアルバムにも「Sunrise to Sunset」というタイトルを付けた理由を教えてください。

Kazuya 四六時中聴けるアルバムになったなと思ったので付けました。それは朝から晩までの1日中という意味と、何年も聴いても飽きないという意味の両方で。

cubs 「四六時中」という意味での「Sunrise to Sunset」という言葉がもともと好きで、自主企画ライブのタイトルとか、自主レーベルの名前に使ってたんです。で、今作は4年前からの曲も入ってて、ある意味でこれまでの集大成という意味で「Sunrise to Sunset」を付けました。

「よすぎる」とバンド内で人気の曲は

──ほかにお気に入りの曲はありますか?

cubs 僕は「Broken Highway」がすごく好きです。映画のめっちゃいいシーンとかで流れたら泣くと思います(笑)。でもアルバムに入るかわからんっていう危機的状況に立たされて……最終的に入ることが決まったので、特に思い入れが強いです。

岡P(Dr)

和希 僕は「Holiday」です。いい曲すぎる。まだサンライズに加入する前に、Kazuyaが車の中で「新曲できたから聴いてやー」ってこの曲を聴かせてくれて、そのときに「いい曲すぎる。この人ヤバいなあ」って思ってた曲なんですよ。だからこの曲を演奏できてうれしいです。

岡P 僕も「Holiday」。僕は3年前にサンライズに加入したんですけど、そのときからあった曲で。「よすぎる曲やから早くライブでやろう」ってずっと言ってたんですけどなかなかやる機会がなかったんです。

cubs まだ数回しかやってないよな。

──今回のツアーでは聴けそうですか?

Kazuya やると思います……やらないとな。

──来年1月には本作を携えたツアーが始まります。どんなツアーになりそうですか?

岡P 行ったことないところが多いので、楽しみですね。僕たちを知ってもらえるツアーになるんじゃないかなと。

cubs サンライズでもっとも長いツアーなのでビビってます(笑)。でもいろんなところに行って忙しいと言うよりは、行く先々で楽しめたらなと。「楽しくやる」という根っこはぶれずに、これからも活動のペースを少しずつ上げていけたらと思っています。

Kazuya はい、ここからガッツリやります!

Sunrise In My Attache Case
Sunrise In My Attache Case
「Sunrise to Sunset」
2017年11月22日発売 / Double Wing Records
Sunrise In My Attache Case「Sunrise to Sunset」

[CD]
2484円 / DWRC-004

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収録曲
  1. Life
  2. Higher
  3. When I Was Young
  4. Loud
  5. I Won't Let It Go
  6. Holiday
  7. The Wall
  8. Sunrise to Sunset
  9. Heart Beat
  10. Broken Highway

ライブ情報

Sunrise to Sunset Tour 2018
  • 2018年1月6日(土)奈良県 奈良NEVER LAND
  • 2018年1月7日(日)兵庫県 MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎
  • 2018年1月12日(金)北海道 DUCE
  • 2018年1月14日(日)岩手県 the five morioka
  • 2018年1月26日(金)福岡県 Queblick
  • 2018年1月27日(土)宮崎県 SR BOX
  • 2018年2月2日(金)愛媛県 Double-u studio
  • 2018年2月3日(土)香川県 DIME
  • 2018年2月9日(金)宮城県 仙台MACANA
  • 2018年2月10日(土)福島県 郡山CLUB #9
  • 2018年2月16日(金)広島県 CAVE-BE
  • 2018年2月18日(日)岡山県 IMAGE
  • 2018年2月23日(金)新潟県 CLUB RIVERST
  • 2018年2月24日(土)石川県 vanvanV4
  • 2018年3月2日(金)京都府 KYOTO MUSE
  • 2018年3月16日(金)愛知県 ell.FITS ALL
  • 2018年3月17日(土)大阪府 心斎橋VARON
  • 2018年3月23日(金)東京都 TSUTAYA O-Crest
Sunrise In My Attache Case(サンライズインマイアタッシュケース)
Sunrise In My Attache Case
2011年に奈良県で結成されたサーフポップバンド。2016年にRed Bull主催のバンドコンテスト「Red Bull Live on the Road 2016」にて、300組の中からグランプリを獲得し、2017年5月に、タワーレコードとRed Bull Studios Tokyoによるレーベル、Double Wing Recordsから、Red BullのテレビCMソング「The Wall」をシングルリリースした。リリース後、anoppe(G)が脱退し、新メンバーとして和希(G)が加入。Kazuya(Vo, G)、和希、cubs(B)、岡P(Dr)の現体制に。11月にフルアルバム「Sunrise to Sunset」を発売し、2018年1月からライブツアー「Sunrise to Sunset Tour 2018」を開催する。