Sunrise In My Attache Caseがニューアルバム「Sunrise to Sunset」を完成させた。
今年5月に約4年ぶりの全国流通盤としてシングル「The Wall」をリリースした彼ら。アルバムにはシングル収録曲のほか、4年前からあったという楽曲や、5月に加入した新メンバーの和希(G)との共作曲などさまざまな時期に作られた全10曲が収められている。「四六時中聴けるアルバムになった」と自信をのぞかせるメンバー4人に話を聞いた。
取材・文 / 小林千絵 撮影 / 関竜太
4年ぶりの全国流通のその後
──5月に約4年ぶりの全国流通盤としてシングル「The Wall」をリリースしましたが(参照:Sunrise In My Attache Case「The Wall」インタビュー)、リリース後の反響はいかがでした?
Kazuya(Vo, G) 身内の反応が変わりましたね。親戚から急に連絡が来るようになった。
cubs(B) そうですね。前までは親とか親戚も「まだバンドやってんの?」っていう感じだったんですけど、応援してくれるようになりました。あとは4年前の全国流通盤は正直CDショップであんまり相手にしてもらえなくて、悔しかったんです。けど「The Wall」はいろんなところで大きく展開して応援してもらえて。それは僕の中ですごく大きかったですね。
岡P(Dr) 僕は4年前の作品をリリースしたときはまだサンライズに加入してなかったので、「The Wall」が初めての全国流通盤で。テレビで流してもらうのとかも全部初めてだったので、身内の反応とかよりも何より、自分の意識が一番変わったかなと。それまでは「楽しいからバンドをやってる」っていうそれだけで、人に見られるという前提がなくて。でも、人に見られてるという意識ができたので「カッコよくないとアカン」という発想ができるようになりましたね。純粋に見た目とかプレイとか、すべてにおいてカッコよさを意識するようになりました。
──ファンの方やリスナーの反応はいかがですか?
Kazuya ライブの集客がグッと増えましたね。あとは「こういう音楽が好きな人にも意外と気に入ってもらえるんや」という発見もありました。
──具体的には?
Kazuya 真逆のジャンルと言うか……ハードコアとかラウド系を聴く人とかにも「いい」と言ってもらえることが多くて。
cubs coldrainのイベントのオープニングアクトに出させてもらったんですけど、そのあとの反響はけっこう大きかったです。あと地元ではいろんな店で流してくれるみたいで。カフェとか美容院とかバーとか。リサイクルショップのオーディオコーナーのラジカセとか、地元のカラオケ店のロビーでかけてくれてるという話も聞きました。生活に密着した環境で流してもらえるのはうれしいですね。
新メンバー・和希の加入で楽曲の幅を手に
──「The Wall」リリース後、anoppe(G)さんが脱退し、新メンバーとして和希さんが加入されました。この加入の経緯を教えてもらえますか?
和希(G) 僕が4月まで別のバンドをやっていたんですけど、そのバンドが解散して、ちょうどサンライズからギターが抜けるということだったので入りました。もともとバンド同士で仲がよくて、Kazuyaとは普段から飲みに行く仲だったし、好きな音楽も近くて。
──加入前はSunrise In My Attache Caseに対してどういう印象を持っていましたか?
和希 曲がずば抜けていい。僕がめちゃめちゃ好きな音楽をやってる印象ですね。「もっと知ってもらわんとアカンやろ」ってずっと思ってました。
──バンドとしては和希さんが入ってどういう変化がありましたか?
Kazuya 和希も作曲者なので、曲の幅がめちゃくちゃ広がりましたね。和希はいろんなコードを知っているので「こういうのはどう?」みたいに、たくさんアイデアをくれて。
和希 Kazuyaはメロディ重視なんですけど、僕はオケで変化を付けたいタイプで。それにはコードをたくさん知っておく必要があるんですよね。逆にKazuyaはとにかくメロディのアイデアがたくさんあるのですごいなあって思いますね。
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コードを全替えした「Life」
- Sunrise In My Attache Case
「Sunrise to Sunset」 - 2017年11月22日発売 / Double Wing Records
-
[CD]
2484円 / DWRC-004
- 収録曲
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- Life
- Higher
- When I Was Young
- Loud
- I Won't Let It Go
- Holiday
- The Wall
- Sunrise to Sunset
- Heart Beat
- Broken Highway
ライブ情報
- Sunrise to Sunset Tour 2018
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- 2018年1月6日(土)奈良県 奈良NEVER LAND
- 2018年1月7日(日)兵庫県 MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎
- 2018年1月12日(金)北海道 DUCE
- 2018年1月14日(日)岩手県 the five morioka
- 2018年1月26日(金)福岡県 Queblick
- 2018年1月27日(土)宮崎県 SR BOX
- 2018年2月2日(金)愛媛県 Double-u studio
- 2018年2月3日(土)香川県 DIME
- 2018年2月9日(金)宮城県 仙台MACANA
- 2018年2月10日(土)福島県 郡山CLUB #9
- 2018年2月16日(金)広島県 CAVE-BE
- 2018年2月18日(日)岡山県 IMAGE
- 2018年2月23日(金)新潟県 CLUB RIVERST
- 2018年2月24日(土)石川県 vanvanV4
- 2018年3月2日(金)京都府 KYOTO MUSE
- 2018年3月16日(金)愛知県 ell.FITS ALL
- 2018年3月17日(土)大阪府 心斎橋VARON
- 2018年3月23日(金)東京都 TSUTAYA O-Crest
- Sunrise In My Attache Case(サンライズインマイアタッシュケース)
- 2011年に奈良県で結成されたサーフポップバンド。2016年にRed Bull主催のバンドコンテスト「Red Bull Live on the Road 2016」にて、300組の中からグランプリを獲得し、2017年5月に、タワーレコードとRed Bull Studios Tokyoによるレーベル、Double Wing Recordsから、Red BullのテレビCMソング「The Wall」をシングルリリースした。リリース後、anoppe(G)が脱退し、新メンバーとして和希(G)が加入。Kazuya(Vo, G)、和希、cubs(B)、岡P(Dr)の現体制に。11月にフルアルバム「Sunrise to Sunset」を発売し、2018年1月からライブツアー「Sunrise to Sunset Tour 2018」を開催する。