ナタリー PowerPush - SECRET 7 LINE

もっと自由に!もっと楽しく! バンドの幅を広げた快作「LIVE HARDER」

メロコア系かもしれないけど、2ビートばかりじゃない

──多彩な楽曲をそろえながらも、どの曲もSECRET 7 LINEというバンドの軸、色、個性は濃厚に出ているところが素晴らしいなと。「BREAK OUT」もライブでまた違うノリができそうな、いい曲じゃないですか。

RYO 四つ打ちの曲は今までやってなかったことなので面白かったです。

SHINJI 自分たちでは壊してるつもりだけど、勝手にまとまるんですよ。ほかにもっと“らしくない曲”もあったけど、今はこのアルバムに入れるものじゃないと思って省いた曲もありますからね。まあいい意味で柔軟になれました。例えばKANA-BOON、the telephones、MAN WITH A MISSIONとかはどんなことをやってるのかなって、しっかり聴くようになったし。

RYO(G, Vo)

──曲作りの期間を長く設けていたことも、曲調の幅につながってるんでしょうか?

RYO グッと期間を絞っていたら、こういう作風にはならなかったかもしれない。今回は空いた時間にアイデアが浮かんで、それを形にできましたからね。

──シンガロングできるフレーズやコーラスも盛りだくさんで、パンクの高揚感もきっちり入ってますね。

RYO 僕らはメロコア系のバンドかもしれないけど、2ビートばかりじゃないですからね。イメージ的に10曲中8曲が2ビートという感じではないし、メロコアバンドと括られたときに埋もれない“らしさ”はあると思うんですよ。やっぱり洋楽全般が好きというのもあって、日本のメロコアだけを聴いてやってるバンドとはいい悪いじゃなく曲の作り方が違うのかなと。もともとハードロックを聴いてきたし、それから西海岸メロディックパンク全盛期に触れて今のスタイルになりましたからね。もちろん日本のメロコアバンドも好きだし、Hi-STANDARDも聴いてましたけど。

SHINJI 高揚感は失いたくないんですよね。自分の好きな音楽にはそれがあるし、その高揚感は無意識のうちに出てるんじゃないかな。常に求めてるものですからね。

ヒントはゴレンジャーのエンディングテーマ

──SECRET 7 LINEの場合は2人のソングライター(RYO、SHINJI)がいることもバンドの大きな特徴ですよね。SHINJIさんは普遍的かつメロディ重視の楽曲、RYOさんは今の時代にもアンテナを張った新しいものと、今作はその役割分担が明確になってる気もします。

SHINJI お互いアンテナを張ってる場所が違うのかな? 最近はラウド系の音楽はそんなに聴いてなくて。自分がアンテナを張ってるのは海外で言ったらビルボードとかUKチャートのトップ20に入るような、どメジャーなポップアーティストなんですよね。

──もともとそのへんの音楽が好きなんですか?

SHINJI Backstreet Boysとかメロディがきれいな音楽が好きですね。最近のポップ系アーティストの曲を書いてる人は天才だなと思っていて。英語圏の人だけに向けて作ってるわけじゃないし、わかりやすくて誰の耳にもスッと入ってくるじゃないですか。そこは自分たちも意識しました。聴かせる相手も英語圏の人ではないのに、自分たちは英語でやってますからね。今までも簡単な言葉を選んできたけど、言葉の乗せ方は参考にしてますね。

──今作でもそれを意識して?

SHINJI そうですね。

RYO 僕は最近の海外のバンドも好きやし、自分たちの周りにいる日本のバンドも好きですからね。ポップな音から重たい雰囲気のヘビーな音楽まで好きなんですよ。自分の中で聴く音楽の幅は広がってるし、自分たちの足場はありながらも今の流行も取り入れたいという願望はあるんですよね。

SHINJI(B, Vo)

SHINJI あと曲を作るときに1つ思い出したのは、ふざけることを意識しました。普段リードボーカルをやらないTAKESHIくんをメインにしたり、歌い方自体をふざけてみたり曲の作りをふざけてみたり……それは遊び心というか。

──なぜそうしようと?

SHINJI それもポップ系アーティストからの影響が大きいかもしれない。楽しそうなんですよね、曲を聴いてもPVを観ても(笑)。だから俺らももっと柔軟に楽しみたくなった。周りのバンドでもうまくふざけてる人もいるし、自分たちなりにそれを取り入れたくて。

RYO 「Bu bu bu burn♪」と言ってる「BURN TO THE GROUND」もコード進行はシリアスだけど、歌詞では半分ふざけたキャッチーさを出したくて。そのヒントはゴレンジャーのエンディングテーマなんですよ(笑)。

──ははは(笑)。僕はドリフのほうかと思いました。

TAKESHI 俺もそっちと思った。

RYO まあ、どっちも一緒ですけど(笑)。

──最初聴いたときは笑っちゃいましたが、一度聴いたら忘れない。

SHINJI 今回はそういうフレーズもいっぱい入ってると思います。

ニューアルバム「LIVE HARDER」 / 2014年3月12日発売 / 2310円 / Kick Rock MUSIC / EKRM-1250
「LIVE HARDER」
収録曲
  1. PIECE OF CAKE
  2. UNTIL I DIE
  3. BURN TO THE GROUND
  4. GOOD BYE DEAR DAYS
  5. TONIGHT
  6. BREAK OUT
  7. OUR GENERATION
  8. VACATION
  9. SK8 FOR LIFE
  10. STARTING TODAY
  11. MY SWEET HOME
  12. WE NEVER BE ALONE
  13. DON'T BE AFRAID
  14. BABY<Bonus Track>
SECRET 7 LINE presents
「THICK FESTIVAL 2014」

2014年5月24日(土)~25日(日)
神奈川県 CLUB CITTA'

<出演者(出演日未定)>
SECRET 7 LINE / ANGRY FROG REBIRTH / COUNTRY YARD / FEELFLIP / GIVE LIFE / HEY-SMITH / Jr.MONSTER / NOISEMAKER / Northern19 / RADIOTS / ROACH / SHANK / and more

SECRET 7 LINE(しーくれっとせぶんらいん)

2007年6月に結成されたメロディックパンクバンド。メンバーチェンジを経て現在のRYO(G, Vo)、SHINJI(B, Vo)、TAKESHI(Dr, Vo)という編成になる。2008年10月に1stアルバム「How many lines does she hide?」をリリース。その後約40本の全国ツアーを行い、新宿ACBで行われたツアーファイナルはソールドアウトを記録した。Valencia、Hit The Lights、Four Year Strong、Every Avenueなどの海外アーティストとも精力的に競演。2009年5月にはMxPxの中国ツアー、ジャパンツアーにてサポートアクトを務めた。2010年4月には「PUNKSPRING 2010」に初出演。同年5月には約2万人の集客を誇る中国最大規模のロックフェス「MIDI FESTIVAL」にも参加した。2012年からは自身が企画する屋内フェス「THICK FESTIVAL」をスタート。2014年3月、待望の5thアルバム「LIVE HARDER」をリリースする。