「才能×七変化」というコンセプトがメンバーを成長させてくれる

──ツアーファイナルで楽曲の振り幅の大きさを改めて感じて、グループのコンセプトである「才能×七変化」を目の当たりにした感覚がありました。YUTOさんがおっしゃったように曲ごとに違うスイッチを入れているのでしょうか？

HUYA　さっきの黒YUTOの話ともつながりますけど、昨年リリースした「ミッドナイト・プリンセス」と新曲の「G.G」「#Y2K」は正反対と言ってもいいくらいコンセプトが違うんですが、星って夜空が暗ければ暗いほど輝くじゃないですか。それと同じで、セブセンがいろいろな表現をやる中でダークなものを突き詰めていくと、自然と明るい世界でも力を発揮できるようになるというか。結局全部が通じているんだなと実感しています。どちらの方向にも挑戦することで表現者としてレベルアップできる。「才能×七変化」というコンセプトがメンバーを成長させてくれますね。新曲のたびに新しい自分に出会えています。

KENSUKE　このコンセプトでよかったよね。七変化を謳っているからこそ、例えばキラキラアイドルに固執せずいろんな曲にチャレンジできる。これはダンスボーカルグループとして強みなんじゃないかなと思います。

BISKE　いろんな顔を見せるということについて、昔TAICHIくんが配信で話していたことがあったよね。

TAICHI　ああ。曲ごとにその主人公になりきることをめっちゃ意識してますね。切ない歌詞、ハッピーな歌詞、王子様な歌詞、いろんな歌詞とストーリーがある。それぞれを1つの映画だと思って、その主人公として表情や歌い方、踊り方を変えています。

HUYA　セブセンってアクター的な要素もあれば、アーティスト的な要素もアイドル的な要素もある複合エンタテインメントなんです。それができる人たちが集まってるのがこのグループの強みだなと改めて感じました。

FUJU　1曲ごとに役柄が決まっていて、それを演じるのがとても楽しいですね。俳優みたいで。昨年のクリスマスライブでは演技をするコーナーがあったんですよ。

BISKE　ミュージカルSE7ENTH SENSEね。

FUJU　BISKEとHUYAが役を作ってくれたんですけど、演じていてすごく楽しかったです。僕はステージ外だと陰キャとよく言われますが、ステージに出るとパンって弾けて役になり切れる。セブセンはすごく楽しい場所です。

TEN　僕はライブ中、メンバーの雰囲気を感じ取りながらパフォーマンスをしていて。例えばカッコいい系の「G.G」だったらKENSUKEくんやHUYAくんが煽ってる姿を横でしっかり見るし、アイドル要素の強い曲だったらTAICHIくんのことを見たりして、自分もその雰囲気に合わせています。

KENSUKE　今YouTubeで公開されているツアーファイナル映像の音をミックスしていたときに思ったんですけど、TENが歌にアレンジをけっこう入れていて。すごくがんばってくれているんだなと改めて実感しました。

TEN　2024年最後の一大イベントでしたし、ファンの皆さんに成長をちゃんと見せたくてけっこうチャレンジしました。

2025年の活動にめちゃくちゃ自信がある

──ツアーファイナルでは、6月27日にセブセン史上最大キャパとなるCLUB CITTA'でのワンマンライブの開催が発表されました。

KENSUKE　去年の5月に結成1周年記念として開催した初のワンマンのタイトルが「七変化唱 : LiVE」で、結成1年目のテーマでもあった”LIVE”というものを意識しながら、結成からの1年間俺らが生き抜いてこられた証を表現したんですね。その続編となるCLUB CITTA'公演のライブタイトルは「七変化唱 : LiFE」。初ワンマンと比べて倍以上にすごいライブになる予定なので、とにかく楽しみにしていてください。

FUJU　会場が大きくなるといろいろとステージセットを組めるので、ファンのみんなによりワクワク感を味わってもらえると思います。演出の幅も増えますしね。来てくれたみんなにサーカスのような驚きを与えられるライブにしたいなと思っています。

──2025年を通しての目標はありますか？

TAICHI　自分の中では「セブセンを世にバラしにいく」というテーマを掲げています。ライブに来てくれた知り合いから「セブセンはもったいないよ」とよく言われるんですよ。メンバーのキャラも立ってるし、ライブもいいからもっと大きいキャパの会場でライブをやれるはずだって。2025年はこの7人や楽曲のよさ、ライブの楽しさを世にバラしにいきたいです。

HUYA　去年と一昨年は模索しながら地盤を固めていく時期だったと思うんですが、2025年の個人的なテーマは「Do It」ですね。考えるんじゃなくて“やる”。初めて壁掛けの大きいカレンダーを買ってそこに毎日の予定を書いているんですけど、例えば“TikTok配信”とか“掃除する”とか、休むなら“休む”とか些細な予定も書き込んで実行するようにしています。これまで僕はインスピレーションだけで動いていたので、予定を立てて実行するのが苦手で。予定通りに動くことに対してどうしてもモチベーションが上がらない日もあると思いますが、がんばって1年やり続ければめっちゃ成長できるんだろうなと思っています。そして自分がパワーアップできればセブセンもパワーアップできるはず。この試みをやろうと思ったのはBISKEがきっかけでした。BISKEが前に「悩む前に動け」と言っていて、その言葉がめちゃくちゃ刺さりました。あとKENSUKEがよく言っている「Show Must Go On」という言葉も好きで。僕、メンバーのこと先生だと思っているんです。

BISKE　なんかありがとうね。

HUYA　BISKEはすごいよ。いつも刺激をくれます。

KENSUKE　熱量が高いよね。

BISKE　僕は2025年の活動にめちゃくちゃ自信があって。学生時代も含めてこれまでの人生でいろんなことに取り組んできましたが、力を入れてがんばってきたことは全部3年目で一気に結果が出たんです。1年目、2年目は種を蒔いて地盤を固めて、そこで自信を付けて3年目で一気に芽を吹かせてきた。そんな中で何が大変かというと、3年以上続けることなんですよね。SE7ENTH SENSEもこのまま活動の勢いを持続させていけば芽吹くやろうなという自信があります。僕はダンス未経験なので、7人の中でアイドルとして一番未熟な状態で活動を始めたんですが、仲間にも恵まれたし、いろんな経験をさせてもらえた。その中で溜め込んだものを爆発させるのが活動3年目に入る今年5月以降なのかなと思っています。

YUTO　僕の2025年の個人的な目標はスーパーアイドルになることと、わがままになることです。「あのグループのあの子、スーパーアイドルだよね」と思われるようにがんばっていきたいです。アイドルとは何なのか？ パフォーマーとは？ エンタテイナーとは？ということをしっかり突き詰めて一流のアイドルになりたいです。そしてうちのグループは1人っ子が多い中、自分は長男ということもあり、他者に与えていくスタイルでこれまで生きてきて、他人の評価が自分の評価という気持ちが強かったんですけど、臆することなく自分の意見を言ったり、もっとエゴを出していったりしたいと思います。そのうえで愛される人になりたい。グループの目標としては、3年目に入ってメンバーそれぞれがこれまで以上に成長していく時期だと思いますし、全員がエゴを出してきらめけるようなグループになっていきたいですね。

TEN　以前TAICHIくんが僕に「イケメンが努力したら最強だよ」と言ってくれたことがあるんです。なので、今年は身も心も自分を追い込もうと思ってます。去年はフィジカルトレーニングが途切れてしまうことがちょくちょくあったんですけど、今年はお正月からずっと続けていて。去年は自分のことだけで精一杯になってしまってたので、今年はとにかくストイックに自分を追い込んでグループにいい影響を与えるような人になりたいです。

TAICHI　僕は別に「トレーニングしろ」って言ったわけじゃないんですけど（笑）。

KENSUKE　（笑）。でもトレーニングも大事なことだからね。

TEN　さっきKENSUKEくんが言ってくれた歌のアレンジのこともそうですが、ライブに対して成長を感じられているので、高いモチベーションを保ちながらがんばっていきたいです。