途中からファンになった人も原点を振り返ってくれる

DJ KOO　10年近く前の中学生だった頃の曲を今歌うのは、どういう気持ちなの？

佐々木　ちょっと恥ずかしい気持ちもありますね。東京ドーム公演ではメドレーで昔の曲も歌ったんですけど、過去を見られている感じがして。「あのときの歌声って全部世に出てたんだ」と改めて思っちゃうんです（笑）。発表したときは中学生で、自分の歌声が世に出ているって認識が薄かったんですよね。部活みたいな気持ちで活動していたので。今でも当時の映像を観ると恥ずかしいです。TRFさんは今年で何周年になるんでしたっけ？

DJ KOO　25周年。

佐々木　すごーい！

DJ KOO　僕たちは20年目ぐらいのときに、「survival dAnce ～no no cry more～」や「EZ DO DANCE」は今まで散々ライブでやってるし、観てるほうも毎回同じ曲じゃ飽きちゃうんじゃないかって話を何度もした。

佐々木　それはどうやって乗り越えてきたんですか？

DJ KOO　自分たちが勝手に飽きられていると考えているだけで、お客さんはライブでいつもこの曲を待っていてくれているんだと感じるようになって。ももクロちゃんもそうだと思うけど、曲が1人歩きしていくんだよね。

佐々木　確かにそうですね。私たちのことを詳しく知らなくても、曲のことはなんとなく知っていてくれている方もいて。

DJ KOO　そうやって1人歩きしている曲の力に背中を押されているところもあるし、何よりずっと曲を聴き続けてくれている人がいることがありがたいです。「ハピクロ」でのももクロの曲のランキングでは、「あの空へ向かって」が1位だったよね。

佐々木　はい。「あの空へ向かって」は結成当初に作られた曲なんです。

DJ KOO　それが1位になったことにグッと来ちゃって。

佐々木　ライブではあまり歌わないレア曲になっちゃってるんですけど、当時はまだファンじゃなかった方も好きでいてくださるのはうれしいですね。昔からのファンも最近ファンになった方も大事にしてくれていて。

DJ KOO　いいことですよね。途中からファンになった人も原点を振り返ってくれるのは素晴らしいことだと思います。

期待通りでありつつも、期待を裏切りたい

──今後、またお二人でコラボする機会があったらどんなことをしてみたいですか？

佐々木　クラブに連れて行ってほしいです！ まだ行ったことなくて。どこに行ったらいいかもわからないし、クラブに対するざっくりとしたイメージだけが膨らんでいて。

DJ KOO　そしたら、クラブで僕がDJやっているときに飛び入り参加してもらおう！ これは面白いよ。今、クラブシーンにもすごいパワーがあるんで。

佐々木　ぜひお願いします！（笑） 大人を味わいたいです。

──6月24日には神奈川・横浜アリーナで今年の「AYAKA-NATION」が開催されます。佐々木さんから意気込みを聞かせてください。

佐々木　今回は今までとはまた違った「サマーバケーション」というテーマでライブをやらせていただきます。過去2回で私のソロコンサートに対するイメージが固まってきたと思うので、それをもっともっと明確にしていきたいですし、みんなの想像を超えたものを見せたいです。期待通りでありつつも、期待を裏切るようなライブができたらいいなと思います。

──DJ KOOさんとしては今後、佐々木さんにどのように成長していってほしいですか？

DJ KOO　あーりんが挑戦することには僕もファンの方も絶対に付いていくので、そのパワーを背負って好きなことをやってほしいと思います。誰かをオマージュしても全部あーりん色に染まるし、型にとらわれずにいろんなことにチャレンジしてほしいです。すでに型にとらわれていないと思うけど（笑）、いろんな面を見せてほしいですね。あと、今日ひさびさに会ったら超きれいになってて。

佐々木　いやいやいや！ うれしいー！

DJ KOO　女性っぽい、大人な曲を歌っているあーりんも見てみたいですね。

佐々木　ソロ曲もどんどん増やして、いろんなジャンルの曲を歌っていけたらいいなと思います。