6月24日に神奈川・横浜アリーナでソロコンサート「AYAKA-NATION 2018」を開催する佐々木彩夏(ももいろクローバーZ)が、6月6日にライブBlu-ray / DVD「AYAKA-NATION 2017 in 両国国技館 LIVE Blu-ray & DVD」をリリースした。本作には、昨年8月に東京・両国国技館で2日間にわたって行われた“50's”をコンセプトにした「AYAKA-NATION 2017 in 両国国技館」の模様が収録されている。
音楽ナタリーでは佐々木とDJ KOOによる対談を実施。DJ KOOは「AYAKA-NATION 2017」のアンコールでDJのパフォーマンスを披露したほか、昨年8月発表の佐々木のソロシングル「My Cherry Pie(小粋なチェリーパイ)/ My Hamburger Boy(浮気なハンバーガーボーイ)」収録の「AARIN ULTRA REMIX 2017」を手がけている。対談では2人に「AYAKA-NATION 2017」でのコラボレーションを振り返ってもらったほか、お互いに気になることを質問し合ってもらった。
なお取材当日、同時間帯に高城れに(ももいろクローバーZ)とお笑い芸人・永野がお笑いナタリーのインタビューを受けており、佐々木とDJ KOOを見つけた2人は撮影現場に乱入。特集後半にはその様子を収めた4人の写真と、高城から佐々木に向けたメッセージを掲載する。
取材・文 / 近藤隼人 撮影 / moco.(kilioffice)
もう何しててもかわいい!
──DJ KOOさんは今日全身ピンク色の格好なんですね。
DJ KOO 黒の箱推しTシャツにしようか悩んだんだけど、今日はひさびさにあーりんに会うのでこの格好にしました。
佐々木彩夏 ありがとうございます(笑)。
──お二人の最初の出会いは、フジテレビNEXTの音楽番組「坂崎幸之助のももいろフォーク村NEXT」にDJ KOOさんが飛び入り参加したときですか?
DJ KOO そうだったかな……「フォーク村」ではホントにちょっと会っただけだったよね。
佐々木 突然KOOさんが来て、一緒に写真を撮って、嵐のように過ぎ去っていきました(笑)。
DJ KOO 「黒フェス」(2015年に開催された「松崎しげる デビュー45周年 『黒フェス』しげる祭 ~白黒歌合戦~」)でも会ったよね。でもそれも一瞬で。ちゃんと話したのはけっこう最近だよね。
佐々木 私のシングル(2017年8月発表の「My Cherry Pie[小粋なチェリーパイ]/ My Hamburger Boy[浮気なハンバーガーボーイ]」)で「AARIN ULTRA REMIX 2017」を手がけていただいて(参照:佐々木彩夏(ももいろクローバーZ)「My Cherry Pie(小粋なチェリーパイ)/ My Hamburger Boy(浮気なハンバーガーボーイ)」インタビュー)。そのあとに私たちの「ハピクロ」(TOKYO FM「ももいろクローバーZのSUZUKI ハッピー・クローバー!」)っていうラジオ番組に来てくださって、そこで初めてちゃんとお話しさせていただいたと思います。
──ラジオ番組で共演する前はDJ KOOさんにどんなイメージを持っていました?
佐々木 やっぱりTRFのすごい方というイメージが強かったです。でも、仕事の現場ですれ違ったときに「ももクロちゃーん!」って優しく話しかけてくれていて、最初からすごくフレンドリーな方でした。今ではお話ししていても緊張しないですし、すっかり仲良しです。
──DJ KOOさんは佐々木さんに対してどのようなイメージを?
DJ KOO テレビを通して見ていたときは、ももクロちゃんにもあーりんにも「巨大!」というイメージを持ってました。巨大星雲のようなグループとパーソンで、少し近付きにくいような気持ちもあったんだけど、曲をリミックスしたときにあーりんの歌をいっぱい聴いて。たぶんそのときは本人よりもあーりんの曲を聴いてたくらいで、体の中に自然と彼女の声が入ってきて距離的にすごく近くなった気になりました。実際に会っても思っていた通りのイメージで、もう何しててもかわいい!
佐々木 ありがとうございます(笑)。DJ KOOさんにリミックスしていただいたことはスタッフさんから事後報告で聞いたのですが、「嘘でしょ!」ってびっくりして。できあがった音源を聴いて、「めっちゃ盛り上がるだろうから、絶対にライブでやりたい!」って思いました。まさか私のソロ曲にKOOさんの声が乗るなんて思ってなかったから、すごくうれしかったですね。特に「あーりんは反抗期!」はもともとTRFさんをイメージした曲で、作詞作曲したヒャダインさんもKOOさんを意識してラップのパートを作ったと思うんですよ。なので、リミックスを聴いて「本物だ!」と思いました。
さらに上の圧があったんだ!
──佐々木さんのソロ曲はほかのメンバーのソロ曲に比べ、歌う人のキャラクターが反映された個性の強い曲ばかりですね。
DJ KOO 既存のジャンルを寄せ付けない感じがあります。
佐々木 ノイローゼになっちゃいますよね。あんなのずっと聴いてたら(笑)。
DJ KOO あーりんの曲を家で流してたら家族にも伝染して、みんなで「さーさき!」って歌ってました(笑)。圧とクセが強い曲をつなげて6分くらいに収めるのは大変で。モノノフだけでなく、あーりんの曲を初めて聴く人も引き付けられるようにそのインパクトをさらに強めようと思いっきり合いの手を入れたんですけど、あとで聴いて入れすぎたなと思いました(笑)。
──圧の上にさらに圧を重ねていくような(笑)。
佐々木 ホントに(笑)。「さらに上の圧があったんだ!」って驚きました。私も「圧が強い」とか「主張が激しい」って言われるタイプなんですけど、それを超えてくるKOOさんの勢いがあって(笑)。
DJ KOO モノノフもこれを期待してくれていたような気がしたんです。このリミックスを経て、自分のDJのやり方にも影響がありましたね。どんな曲にも合いの手を入れられるようになって。カラオケを歌っている人を盛り上げたり、子供たちが歌う「森のくまさん」に合いの手を入れたりするテレビの仕事も来たし、「AARIN ULTRA REMIX 2017」の恩恵ですよ。
佐々木 いやいやいや(笑)。
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モノノフはいじり方が上手
- 佐々木彩夏「AYAKA-NATION 2017 in 両国国技館 LIVE Blu-ray & DVD」
- 2018年6月6日発売 / EVIL LINE RECORDS
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[Blu-ray Disc]
7344円 / KIXM-325 -
[DVD2枚組]
6264円 / KIBM-728~9
- 収録内容
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- My Cherry Pie(小粋なチェリーパイ)
- Hard Headed Woman(オリジナル:エルヴィス・プレスリー)
- Jailhouse Rock(オリジナル:エルヴィス・プレスリー)
- ジュリアに傷心(オリジナル:チェッカーズ)
- ファンキー・モンキー・ベイビー(オリジナル:キャロル)
- スリル(オリジナル:布袋寅泰)
- 誘惑(オリジナル:GLAY)
- My Hamburger Boy(浮気なハンバーガーボーイ)
- ハートをRock(オリジナル:松田聖子)
- RASPBERRY DREAM(オリジナル:REBECCA)
- 桃色空
- あなたに逢いたくて~Missing You~(オリジナル:松田聖子)
- ever since(オリジナル:SAYAKA)
- Link Link
- キューティーハニー(オリジナル:前川陽子)
- SUMMER SONG(オリジナル:YUI)
- Laugh away(オリジナル:YUI)
- 今すぐKiss Me(オリジナル:LINDBERG)
- HAPPY Re:BIRTHDAY
<アンコール>
- DJ KOO time!
- あーりんは反抗期! with DJ KOO
- あーりんはあーりん♡
- スイート・エイティーン・ブギ
- だって あーりんなんだもーん☆
- 映像特典
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- Making of AYAKA NATION 2017 “楽しい”を“楽しんで”作る アイドル 佐々木彩夏
イベント情報
- AYAKA-NATION 2018
- 2018年6月24日(日)神奈川県 横浜アリーナ
- 佐々木彩夏(ササキアヤカ)
- 1996年6月11日生まれ、神奈川県出身。2008年にももいろクローバーに加入し、メンバーカラーはピンクを担当している。メンバー最年少で、キャッチフレーズは「ちょっぴりセクシーでおちゃめな、ももクロのアイドル」。2016年9月に自身初のソロコンサート「AYAKA-NATION 2016 in 横浜アリーナ」を神奈川・横浜アリーナで実施した。2017年8月に1stソロシングル「My Cherry Pie(小粋なチェリーパイ) / My Hamburger Boy(浮気なハンバーガーボーイ)」をリリースし、同月に東京・両国国技館で2日間にわたるソロコンサート「AYAKA NATION 2017 in 両国国技館」を開催。2018年6月24日に再び横浜アリーナで「AYAKA-NATION」を行う。
- DJ KOO(ディージェイコー)
- TRFのリーダーでサウンドクリエイター。高校時代にダンスミュージックと出会い、その後新宿のディスコ「カンタベリーハウス」「B&B」でDJを務める。1986年にはDJ HONDAとTHE JG'sを 結成し、数多くのリミックスを手掛けた。その後1993年に小室哲哉のプロデュースするユニット・trfのメンバーとしてシングル「GOING 2 DANCE」および同時発売のアルバム「trf ~THIS IS THE TRUTH~」にてデビュー。1990年代から2000年代にかけて、数々のミリオンヒットを世に送り出した。近年はバラエティ番組などにも活躍の場を広げている。