「だってあーりんなんだもーん☆」から7年
──「キューティーハニー」のカバーでは、これでもかというくらい「あーりん」というフレーズが出てきます。
この曲は前山田さんワールド全開でアレンジしていただきました。「キューティーハニー」は憧れの存在だし、ライブでも歌いたくて去年カバーしたんですけど、それがこうやってシングルに入ることになってうれしいです。
──シングルにはこのほか、DJ KOOさんリミックスの「AARIN ULTRA REMIX 2017」が収録されます。DJ KOOさんとはどんなつながりがあるんですか?
DJ KOOさんから昔、けん玉をもらったことがあります(笑)。あと「ももいろフォーク村」(フジテレビNEXTの音楽番組「坂崎幸之助のももいろフォーク村NEXT」)に飛び入りゲストで来てくれたことがあって、そのときは勢いよく出てきたと思ったらあっという間に帰っていっちゃって。なんでもアリの面白いおじさんっていう印象です(笑)。
──リミックスにはDJ KOOさんのハイテンションな掛け声も入ってますね。
そう、これはアガりますね。「あーりん!」って叫んでくれてるし(笑)。小さい頃からテレビで観ていたような人がまさか自分のソロ曲をリミックスしてくれるなんて、という気持ちです。
──このリミックスはこれまでの佐々木さんのソロ曲が凝縮された内容になっています。
「だってあーりんなんだもーん☆」は初めて歌ったのが14歳のときなのでもう7年近く前になるんですよね。そんな曲もDJ KOOさんのリミックスでまた潤ったと言うか、新しくバージョンアップされているので、曲も喜んでいると思います。
──年齢に合わせて歌う楽曲のテーマが変化することはももクロで経験していると思いますが、20歳を超えて歌う「だってあーりんなんだもーん☆」について何か思うことはありますか?
まさか20歳を過ぎてもこんな感じの曲を歌うとは思っていなかったので、感慨深いものがありますね。「♪成長期よ 14歳」っていうところはグサッときます(笑)。今までは「14歳」の部分を年齢にあわせて変えてたんですけど、「14歳」を「20歳」に変えてもそのフレーズがハマらないし、そもそも可愛くないっていう。だから去年のソロコンでは思い切って歌詞を「14歳」に戻したんですよね。
両国国技館を夢のようでギリギリ現実の空間に
──このシングルは両国国技館でのソロコンサート「AYAKA NATION 2017 in 両国国技館」にどう紐付いているんでしょうか?
次のソロコンはシングルと同じように50'sのロックンロールをテーマにしたくて。女の子のあーりんも男の子のあーりんも観られるし、昔のアメリカをイメージした衣装とか、オールディーズのカバーも楽しめるライブにしようと思っています。
──カバーも楽しみです。選曲はどうやって?
ママに昔のアルバムとかヒットソング集を借りて決めました。私自体がその世代じゃないので(笑)。
──そうですよね(笑)。佐々木さん世代からすると「グリース」などに出てくる楽曲ってどういう印象ですか?
おしゃれで楽しい曲が多いイメージ。雰囲気はノリノリなのに歌詞をちゃんと読んだら実は失恋ソングっていうのもありましたね。しかもフラれたことを歌にしていても、中身はポジティブで。失恋してもすごく引きずっているというよりは「フラれちまったぜ!」みたいな曲が多いなって。聴いていて楽しいです。
──佐々木さんなりに解釈した50'sをライブに取り入れるとなったら、ももクロとも違った楽しい雰囲気になりそうですね。
お客さんにはプロムパーティに行くような気分で参加していただきたいですね。当日は高校卒業前の「もう楽しさしかない!」みたいな感じの空間を味わってほしくて。私の目指しているライブの世界観は、嫌なこととか全部忘れちゃうような、夢のようでギリギリ現実みたいな空間なんです。今年はタイムスリップしたかのような雰囲気を出しつつ、真っピンクなあーりん全開のライブにします!
2017年10月6日更新