GRAPEVINE×ACIDMANのライブ現場でも活躍、プロカメラマンが信頼を寄せるポータブルSSD

日本全国にある大小さまざまなライブ会場で、日々あまたのアーティストのライブが行われているが、ステージを支える裏方や機材の存在が欠かせないのはどんな規模であっても共通。ライブナタリーが手がける公演も例外ではなく、11月7日に東京・Spotify O-EASTで開催されたGRAPEVINEとACIDMANのツーマンライブ「ライブナタリー “GRAPEVINE × ACIDMAN”」も多くのスタッフ、機材に支えられ成功裏に終わった。

ライブレポートを掲載する音楽ナタリーにとっては、ステージの写真を撮影するカメラマンも重要な存在。そしてそのカメラマンにとっての必需アイテムが、写真データを安全に保存するポータブルSSDだ。本稿では「ライブナタリー “GRAPEVINE × ACIDMAN”」の制作現場の様子をレポートするとともに、サンディスクの製品「サンディスク エクストリーム プロ ポータブルSSD」をフィーチャー。現場のリアルな声とともに、本製品の特長を紹介する。

取材・文 / 近藤隼人撮影 / 森好弘、ヨシモリユウナ

「ライブナタリー “GRAPEVINE × ACIDMAN”」
現場レポート

平日開催のためライブの開演時刻は19時だが、スタッフが現場入りするのは午前の早い時間。この日を迎えるまでにも主催のライブナタリーを軸に、アーティストの事務所、現場スタッフ、会場との打ち合わせなど多くの工程を経ているが、アーティストと観客が相まみえる本番当日はライブを成功に導くために特に入念な準備が必要だ。照明スタッフは機材の向きや絞りの大きさを調整するシュートと呼ばれる作業、音響スタッフは機材のセッティング、スピーカーチューニングなどを周到に行っていく。そしてGRAPEVINEとACIDMANそれぞれの機材が搬入されたのち、本番を見据えてのリハーサルがスタートした。

自身のギターをチェックするGRAPEVINEの田中和将(Vo, G)。

自身のギターをチェックするGRAPEVINEの田中和将(Vo, G)。

リハーサルを行うGRAPEVINE。

リハーサルを行うGRAPEVINE。

GRAPEVINEは田中和将(Vo, G)の甘美な歌声、西川弘剛(G)と亀井亨(Dr)、サポートメンバー高野勲(Key, G)、金戸覚(B)の堅実な演奏が重なって生み出される芳醇で骨太なサウンドを観客のいないフロアに充満させ、アンサンブルのバランスを綿密にチェック。結成30周年を迎えたバンドの安定感がリハーサルを通して垣間見えた。一方のACIDMANのリハーサルは、大木伸夫(Vo, G)がステージに上がる前にフロアを歩きながら発声の確認をするなど、GRAPEVINEとはまた違う空気感を漂わせる。彼らもまた、25年以上にわたりロックシーンの第一線で活躍し続けているベテランバンド。大木、佐藤雅俊(B)、浦山一悟(Dr)の3人は貫禄ある佇まいで楽器を構えると、本番さながらの激しいサウンドを鳴らして音の感触を確かめた。また照明の細かな調整も行い、ステージに立つプロフェッショナルとしての姿を見せていた。

フロアでストレッチするACIDMANの大木伸夫(Vo, G)。

フロアでストレッチするACIDMANの大木伸夫(Vo, G)。

リハーサルを行うACIDMAN。

リハーサルを行うACIDMAN。

こうしたリハーサルでは照明、音響スタッフが各持ち場につくほか、ライブカメラマンもフロアに入って実際にステージ上を撮影。本番に向けてカメラの設定確認などを行っていく。そして各セクションの最終調整を挟み、いよいよライブは開場時間を迎えた。

ステージに向かってカメラを構えるカメラマン。

ステージに向かってカメラを構えるカメラマン。

フロア後方のPA卓。

フロア後方のPA卓。

Spotify O-EASTは約1300人を収容可能な、渋谷に点在するライブハウスの中でも比較的大きな規模の会場だが、2組による初のツーマンライブを目撃しようと多くの観客で満員に。フロアに期待感が渦巻く中、開演時刻になると先攻のACIDMANがステージに姿を現し、静と動を織り交ぜた楽曲で観客を圧倒する。疾走感満点の「to live」、メロウチューン「spaced out」、“宇宙マニア”である大木の宇宙への探究心が込められた雄大なバラード「ALMA」など、あらゆるジャンルを取り込んだサウンド、スケールの大きな歌詞の楽曲が次々に披露され、瞬く間に会場の空気を支配した。

ACIDMANによるライブの様子。

ACIDMANによるライブの様子。

ACIDMANによるライブの様子。

ACIDMANによるライブの様子。

続いて登場したGRAPEVINEも珠玉のメロディとサウンドを絶え間なく響かせる。田中は曲によって異なる表情を歌声ににじませ、西川はいぶし銀のディストーションサウンドを鳴らしたかと思えば、絶妙な力加減でスライドギターを披露。亀井はその2人の後ろで重厚なビートを刻む。田中のハミングでスタートする「The Long Bright Dark」、ディスコチューン「実はもう熟れ」などが情趣たっぷりに披露され、ライブが進むごとにフロアを包み込むグルーヴが強固なものに。ACIDMANの「ALMA」と1文字違いの「Arma」でライブが締めくくられると、両バンドのファンから盛大な拍手が送られた。

GRAPEVINEによるライブの様子。

GRAPEVINEによるライブの様子。

GRAPEVINEによるライブの様子。

GRAPEVINEによるライブの様子。

お互いのライブ中、ステージ袖で演奏に聴き入っていたGRAPEVINEとACIDMANは、本番が終わると充足感のある表情を浮かべ、会場内で記念撮影。ステージ上の照明やフロアに響くサウンドに集中しながら、その時々の状況に合わせて細かい調整を入れていたスタッフ、ステージ前から会場後方までをせわしなく移動し、バンドと観客が生み出す一期一会の空間を写真に収めていたカメラマンも、ライブが無事終演したことにひと安心の様子。会場をあとにする2組のファンの笑顔が、公演の成功を物語っていた。

プロカメラマンが信頼を寄せる
サンディスクのポータブルSSD

ライブは終幕したものの、終演後も現場スタッフにはさまざまな作業が残っている。カメラマンにとっては撮影した写真をパソコンに取り込んでチェック、セレクトを行い、主催者側にデータを納品するのがお決まりの流れ。その際にマストなアイテムがポータブルSSDだ。ライブ写真のほか、アーティスト写真などの撮影後もすぐにデータを取り込んで保存する必要があり、レコード会社やマネジメントチームとのデータの受け渡し時にもSSDが活躍する。

ライブ後、カメラマンはパソコンにポータブルSSDを接続し、写真データを保存。

ライブ後、カメラマンはパソコンにポータブルSSDを接続し、写真データを保存。

サンディスク エクストリーム プロ ポータブルSSD

サンディスク エクストリーム プロ ポータブルSSD

今回のライブを撮影したカメラマンの1人、ヨシモリユウナ氏は「サンディスク エクストリーム プロ ポータブルSSD」を複数台所有しているという。サンディスクは世界中のプロカメラマンが信頼を寄せるブランドで、ヨシモリ氏は使い始めたきっかけについて「同業者の方に『SSD、どれを使ったらいいと思いますか?』と聞いたら、『サンディスクのがいいよ』と言われて買いました」と明かし、「軽くて持ち運びやすいし、このコンパクトさで1~4TBと大容量なのが衝撃的で。データの読み書きが速いのもいいですね。データの受け渡しがすぐに必要なときは読み書きの速度が重要になってくるので。そして何より製品の品質が一番信頼できます」と愛用の理由を語った。彼女の言葉通り、「サンディスク エクストリーム プロ ポータブルSSD」は最大2000MB/秒で高速な読み出し・書き込みができるのが最大の特長の1つ。パワフルな“ソリッドステートパフォーマンス”でデータの保存や転送にかかる時間を短縮する。さらに暗号化でセキュリティを強化できる点も、カメラマンからの信頼につながっているようだ。

カメラバッグにそのまま収納できるコンパクトさと耐久性を持つ。

カメラバッグにそのまま収納できるコンパクトさと耐久性を持つ。

そのほかにも、保護性能を強化しながらヒートシンクとしても機能する鍛造アルミ筐体であること、最大3mの高さからの落下保護、IP65の防滴・防塵機能を持っていることもこのSSDの特筆すべき点。ヨシモリ氏も「パソコンにつなげてデータを読み書きしていても、熱を持たないところがいいですね。フェスで野外のテントで作業していると、テントの中に雨が入ってくることもあるので(笑)、過酷な環境下でも安心して使えるので助かってます」とサンディスクブランドへの信頼を言葉にした。ミドルレンジモデルの「サンディスク エクストリーム ポータブル SSD」も含め、サンディスクのSSDはカメラマン以外にも映像スタッフなどライブ制作現場全体からの信頼性が高く、小さな筐体で音楽シーンを支え続けている。

プロフィール

GRAPEVINE(グレイプバイン)

田中和将(Vo, G)、西川弘剛(G)、亀井亨(Dr)からなるロックバンド。バンド名はマーヴィン・ゲイの「I Heard It Through the Grapevine」から命名された。1993年に大阪で活動を開始し、1997年にミニアルバム「覚醒」でデビュー。「スロウ」「光について」を含む1999年リリースのアルバム「Lifetime」がオリコン週間アルバムランキングで3位を記録した。2012年にメジャーデビュー15周年を迎え、同年9月に初のベストアルバム「Best of GRAPEVINE 1997-2012」をリリース。2021年5月にセルフプロデュースアルバム「新しい果実」を発表した。2023年9月にニューアルバム「Almost there」をリリースし、10月に全国ツアー「GRAPEVINE TOUR 2023」を開催。現在は高野勲(Key, G)、金戸覚(B)をサポートメンバーに加えた5人編成で活動中。

ACIDMAN(アシッドマン)

大木伸夫(Vo, G)、佐藤雅俊(B)、浦山一悟(Dr)からなる3ピースバンド。2002年にアルバム「創」でメジャーデビュー。現在までにオリジナルアルバムを12枚発表し、東京・日本武道館ライブを6回行なっている。2017年には結成20周年の集大成として故郷・埼玉県のさいたまスーパーアリーナにて初の主催ロックフェス「SAITAMA ROCK FESTIVAL “SAI”」を開催。2022年には25周年イヤーの集大成として「SAITAMA ROCK FESTIVAL “SAI”2022」を行った。なお2010年リリースの楽曲「ALMA」は、2023年8月に国際天文学連合(IAU)主催で開催されるアジア太平洋地域の天文学に関する国際会議「APRIM2023」のテーマソングに採用されている。