音楽ナタリー PowerPush - Royz

ここが新たなスタート地点

麗しいルックスと華やかなパフォーマンス、デジタルロックとドラマチックなメロディを中心とした音楽性。2000年代以降のネオヴィジュアル系の流れを正統に受け継ぐバンドとして注目を集めるRoyzが、5月6日にニューシングル「THE BEGINNING」をリリースする。2014年6月にオリジナルメンバーの和稀(G)が脱退し、4人体制となったRoyz。本作「THE BEGINNING」にはタイトル通り、ここから新たなスタートを切るという彼らの意思が強く込められている。

今回ナタリーではメンバー全員にインタビューを実施。バンドの成り立ちを振り返るとともに、「THE BEGINNING」の制作と5月から始まる初の47都道府県ツアーなどについて話を聞いた。

取材・文 / 森朋之 ライブ写真撮影 / Keiko Tanabe

Royz誕生前夜、mixiでメンバー募集

──ニューシングル「THE BEGINNING」の話の前に、Royzの成り立ちについて振り返ってみたいと思います。このメンバーが出会ったのは2008年だとか。

昴(Vo)

(Vo) はい。智也(Dr)と去年脱退したメンバー(和稀)がもともと一緒にバンドをやっていたんですよ。それが解散して、新しいバンドをやるためにメンバーを探したのが最初で。

智也(Dr) メンバーはmixiで探したんですけど、なかなかベーシストが見つからなくて……。何人かに会ったんですけど、「お前、ヴィジュアル系じゃないだろ!」って人もいたし。

──ヴィジュアル系のバンドをやるってことは結成前から決めていたんですか?

智也 はい。前にやってたバンドもヴィジュアル系なんで。で、5人目くらいで公大と出会って。

公大(B) そのときのRoyzはホントにダメなバンドだったんですよ。ライブなんて1本も決まってなかったし、ずっと地下活動ばっかりやってて。

智也 ひたすらスタジオに入って曲を作ってたんですよね。

公大 しかも4曲くらいしか持ち曲がなくて。なのにアー写だけはちゃっかり撮ってるって、もはや意味がわからないじゃないですか。しょうがないから僕がライブのブッキングをしてきたんですけど、その直後に当時のボーカルがいなくなっちゃって。

智也 で、またmixiで探したら……。

 イケメンのボーカルがいたんだよね(笑)。

公大 ははは(笑)。昴には最初、加入を断られたんですけどね。

 ほかのバンドにも誘われてたからね。でも公大が何度も電話してきて「考え直してくれませんかね」って言うんですよ。最初は「しつこいな」って思ったんだけど(笑)、そこまで自分の思いを語ってくれるのはすごく刺激的だなって。あと電話口で「こういう曲をやってるんだけど」ってデモを聴かせてくれたんです。僕はちゃんとバンドをやったことがなかったから、「レコーディングしてデモを作ってるなんて、すごい! このバンドに入ろう!」と思って。

ヴィジュアル系は見た目が重要

──皆さんはバンドを組む前からヴィジュアル系に魅力を感じていたんですか?

 そうですね、でも実はRoyzに入ってからよさを改めて知ったんですよね。僕はもともとJ-POPが好きで、バンド系だとELLEGARDENとかを聴いていたので、ヴィジュアル系にはそこまでどっぷりとはハマってなかったんです。

智也 僕もそうですね。音楽系の専門学校に通ってたとき、ヴィジュアル系をやってる人たちにバンドやろうって誘われたあたりから聴くようになって。

公大 僕は中学生の頃からヴィジュアル系が大好きでした。一番好きなのはPierrotで、その流れからPlastic Tree、Laputa、Psycho le Cemuなどを聴くようになって。今は作曲の勉強のためにいろんなジャンルを聴きますけど、やっぱり好んで聴くのはヴィジュアル系です。

杙凪(G) 僕は案外知らないですね。音楽を好きになったきっかけはX JAPANだったんですけど、ヴィジュアル系というジャンルは「周りに好きなヤツがいる」くらいの印象でした。

杙凪(G)

──では杙凪さんがRoyzに参加したきっかけは?

公大 Royzの初ライブのとき、対バン相手が杙凪だったんです。

 会う前から「若くてイケてるギタリストがいる」って話は聞いていて。楽屋の入り口で目が合ったときのことは今でも覚えてますね。

杙凪 お互い「どうぞどうぞ」ってドアを譲り合ってたね(笑)。当時僕がやってたバンドはすぐ解散したんですけどね。

公大 そのあと杙凪はうちのドラム(智也)とセッションする機会があって、「Royzだったら入ってもいい」って言ってくれて。

 どうして「やってもいい」と思ったの?

杙凪 ボーカルがイケメンやったから。

 ははははは(笑)。

杙凪 「このルックスやったら、ある程度はいける」と思ったんですよ。その読みは正しかったですね。

──ヴィジュアル系はやはり、ボーカルの見た目が重要であると。

杙凪 大事ですよ、ホントに。ボーカルだけじゃなくて、ほかのメンバーもちゃんとお客さんに認識してもらえるのもヴィジュアル系のいいところだと思うんですよね。僕自身、ヴィジュアル系やり始めた頃に「このジャンルだったら、自分も目立てる」と思ってましたから。

──音楽的な方向性は見えていたんですか? 例えばレーベルメイトの己龍は和のテイストを取り入れることで個性につなげているわけですが。

 うーん、何もなかったですね。「聴きやすいヤツ」くらいかな?

公大 うん(笑)。「いい曲やったらOK」「モテそうやったらOK」とか。あとはライブをやっていくうちに「これは使える、これは使えない」って決まっていったところもかなりありますね。

──オーディエンスの反応が基準?

 そうですね。なんだかんだ言っても、自分たちの曲が評価されるのはライブだと思うんですよ。だったら、お客さんが求めるスタイルでやったほうがいいなって。

ニューシングル「THE BEGINNING」 / 2015年5月6日発売 / BP Records
初回限定盤A-Type [CD+DVD] 1944円 / BPRVD-168
初回限定盤B-Type [CD+DVD] 1944円 / BPRVD-169
通常盤C-Type [CD] 1620円 / BPRVD-170
通常盤D-Type [CD] 1620円 / BPRVD-171
初回限定盤A-Type、初回限定盤B-Type CD収録曲
  1. THE BEGINNING
  2. 0
初回限定盤A-Type DVD収録内容
  • 「THE BEGINNING」PV+オフショット
初回限定盤B-Type DVD収録内容
  • 「THE BEGINNING」マルチアングルPV
通常盤C-Type CD収録曲
  1. THE BEGINNING
  2. 0
  3. HEIL
  4. THE BEGINNING(instrumental)
  5. 0(instrumental)
  6. HEIL(instrumental)
通常盤D-Type CD収録曲
  1. THE BEGINNING
  2. 0
  3. umbrella.
  4. THE BEGINNING(instrumental)
  5. 0(instrumental)
  6. umbrella.(instrumental)
Royz(ロイズ)

昴(Vo)、杙凪(G)、公大(B)、智也(Dr)からなるネオヴィジュアル系バンド。2009年9月より活動を開始し、デジタルロックサウンド、切なさや愛を歌った歌詞、昴の透明感あふれる歌声を武器に着実に知名度を上げている。2010年1月にライブ会場限定シングル「星に願いを」を発表し、4月に初の自主企画「季節はずれの打上げ花火~Royzと一緒におバカさん~」を開催した。2011年4月にB.P.RECORDSに所属し、リリースのペースを落とさずにインストアイベント、ワンマンツアーなどで積極的に全国各地を回り続けている。2014年6月の東京・赤坂BLITZ公演をもってオリジナルメンバーの和稀(G)が脱退するも、翌7月からアジア公演を含むツアーを敢行。同年12月から2015年3月にかけて行ったツアー「Royz WINTER ONEMAN TOUR『N.E.S』」のファイナル、東京・Zepp DiverCity TOKYO公演で、5月6日に通算11枚目のシングル「THE BEGINNING」をリリースすることと、初の47都道府県ツアー「Royz 47都道府県 ONEMAN TOUR『The 47th Beginners』」を開催することを発表した。9月には大阪・なんばHatchでバンドの活動開始6周年を記念したワンマンライブ「6HEAVENS」を実施する。