レッスン場では隅っこにいた5人

──内山さんはKAGAJO☆4S、ほかの4人はみにちあ☆ベアーズでの活動を経て2014年1月より3B juniorとしての活動をスタートさせました。3B juniorはスターダスト芸能3部からアイドルとしての活動を希望する人たちが集まったんですよね。

一同　はい。

──3B junior始動にあたり、それまで一緒に活動していたメンバーの中には女優などほかの道を選んだ人もいましたよね。皆さんは優先的に歌を歌うアイドルがやりたかったと。

内山　そうです。昔はいろんな活動がある中の1つとして考えてたけど、3Bは「絶対アイドルになりたい」という子たちが集まっているから、パワーが違います。

高井　みんなの本気度合いが同じだから、ライバル心も強い。仲間だけどライバル、って気持ちが強いです。

──メンバー1人ひとりの競争心もあるでしょうし、ロッカジャポニカをはじめ3B内ユニット同士でも競い合いつつ、全員そろってのパフォーマンスでは一丸になると。切磋琢磨しながら成長してるんですね。

内藤　そうですね。

平瀬　ん？ たくまって誰ですか？

内藤　出た（笑）。あとでGoogle先生に聞いてみて。

平瀬　なんとなく聞いたことはあるんだけどねー。せっせたくま。

内山　もう口にガムテープ貼りたいー（笑）。

──なぜこの5人で選抜ユニットを組むことになったんでしょうか。何か共通点があったんですか？

内藤　最初の頃のレッスンで「私が私が」って前に出ていくようなタイプじゃなかったですね、この5人は。

内山　部屋で「好きなところに座って」って言われたら、隅っこに座っちゃうタイプ。

高井　私は身長的な理由で前に行ったりしてたけど（笑）。

──たまたまそういう5人が集まったんですかね。それともスタッフがあえてそういう5人を選んだのか。

内山　あー、どうなんでしょうね。

内藤　レッスンでは立ち位置は特に決まってないので、自然とセンターの前のほうに立つ子もいれば、後ろの端っこに行く子もいて。それで言うと私たちはみんな後ろのほうにいたメンバーかなと思います。そういう5人が集まったグループだというのは、なんとなく個性になっているかもしれないです。

色分けがなくても個性が出せるように

──皆さんは「キングレコード組（仮）」という仮称が付いていた通り、早い段階でメジャーデビューを前提とした活動を行ってきましたよね。

高井　本当は去年（2015年）の夏にデビューするはずだったんですけど、予定が伸びました（笑）。

内山　ハラハラでした。メジャーデビューが決まっていたからって安心していたわけでは全然なくて。「（デビューの話が）なくなることだってあるんだからね」って言われ続けてました。

──そんな5人が「ロッカジャポニカ」という、日本を背負って立つようなグループ名でメジャーデビューすることになりました。この名前は自分たちで個性を考えて付けたわけじゃなく、スタッフの命名ですか？

椎名　はい。でも私たちも意見は出したんですよ、一応。

内藤　宮本さん（プロデュースを手がけるEVIL LINE RECORDS代表・宮本純乃介氏）に「こういうのがいいなと思う名前があったら出して」って言われて。

高井　私は何も思い付かなかったから、浮かんだものを全部書きました。マカロン、アイスキャンディ、ストロベリー、メロン……食べ物の名前は入れたかったんです。食いしん坊だから。

平瀬　私はなんとなくかわいいもの……コロンとかコロコロとか。

椎名　私もそんな感じだった。

内山　そうやって私たちが書いたものを宮本さんに見てもらったんですけど「……これはないな」みたいなリアクションで（笑）。でも私びっくりしたのが、私が出した単語の中に「ワールド」と「ピース」が入ってたんです。でも私が書いたピースは平和のほうのピースで、「ワールドピース」のピースは欠片のほうですけど。

高井　おー！ そうなんだ。

──グループ名ではなく曲のモチーフに採用されていたと。

内山　はい。本当にそうなのかはわかんないですけど。

内藤　みんながどんなの提出したか知ってたから、イベントで名前が発表されたとき、ロッカジャポニカって書かれた紙を見て「まかろんほいっぷとかじゃなくてよかったー」って安心しました（笑）。

平瀬　私はびっくりしました。どういう意味だろう？って。ももクロさんならクローバーとか、単語で意味がわかるものじゃなかったから。

──皆さんもデビュー発表イベント（参照：スタダ3B juniorから「ロッカジャポニカ」メジャーデビュー）のときに初めて、ファンと同じタイミングで名前を知ったんですよね。「JAPONICA（日本固有のもの）をROCKする（揺り動かす、刺激する、感動させる）」という意味が込められているそうですが。

内山　大きな意味が込められているのもうれしいし、あまりアイドルっぽくないカッコよさも気に入っています。ロッカジャポニカって聞いて、私たちが出てくるとは思わないじゃないですか。

平瀬　名前のカッコいい感じと衣装のかわいい感じが違っててびっくりです。

高井　でもいつかカッコいい衣装も着たいよね。顔も白塗りで星のメイクして「ハーッ!!」って。

内山　わっ！ 今の声で心臓ドキンとしたよ（笑）。

──スターダストのほかのグループと違う、ロッカジャポニカならではの個性はなんだと思いますか？

椎名　なんだろう……。

平瀬　私たちは……何なんだろう。あんまり考えたことなかったね。

高井　でも私的には、今までにないアイドルグループになりたい。衣装はみんな真っ白ですけど、色分けがなくても個性が出せるようになりたいです。