Ringwanderung インタビュー|3回目のKT Zepp Yokohamaワンマンで見せるリンワンの“未来” (2/2)

悔しさを越えた新たな出発と、「最愛」に込めた感謝の涙

──今年9月6日にはKT Zepp Yokohamaでのワンマンライブが控えています。秋にKT Zepp Yokohamaでワンマンを開催するのは、なんと3年連続。リンワンにとって聖地となりつつある印象です。今年の公演に向けた話をする前に過去2回を振り返っていただこうと思いますが、まず2023年開催の「OUT OF THE WORLD」は「リンワン史上最大!」の触れ込みで行われました。

佐藤 当時ワンマンの開催が決まったとき、KT Zepp Yokohamaがどういう会場かよく知らなくて、検索した瞬間に「終わった……」と絶句しました。絶対に埋まらないって。そこから本番まで緊張しっぱなしで、当日の記憶も全然残っていないんです。唯一覚えているのは、終演後になぜか泣いていたことぐらい(笑)。

寺尾 Zeppレベルの会場でライブをした経験がそれまでなくて、ステージの広さに対応するのにも手いっぱい。正直、あの日は「歌を届けよう」という普段の意識が半分もなかったと思います。

辺見 しかもそのときに初めてイヤモニを導入したんです。慣れないうえに、自分たちの耳に合わないから途中で抜け落ちて。そこに気をとられすぎて、パフォーマンスに全然集中できなかったという反省がありました。

辺見花琳

辺見花琳

──うれしさや達成感ではなく、皆さんとしては後悔のほうが先に立ってしまったと。そして翌2024年開催の「NONFICTION」は4人体制最後の公演であると同時に、百音さんを迎えて現体制がスタートしたライブでもありました。これまたさまざまな感情が入り乱れたステージだったのかなと。

佐藤 ライブの開催が決定したときは、百音ちゃんが加入することはまだ決まってなくて。全編4人でパフォーマンスする予定だったから、「5人体制だった去年からパワーダウンしたと思われないようにしなきゃ!」と、前回とはまた違うプレッシャーが襲ってきました。

辺見 だから、アンコールで5人でステージに立てると決まったときはうれしかったね。

佐藤 結果的に「4人のラストを楽しもう」という気持ちに変わって、「最愛」という壮大な曲を最後に歌ったときは……「みんな、ありがとう!」って、感謝の気持ちが爆発しました。

Ringwanderung

Ringwanderung

──あのときの「最愛」は、いつも以上に思いが乗っていましたね。

増田 4人時代は体力的にも精神的にもいろいろと大変な日々で、正直しんどいと思うことのほうが多かったんです。でも、その間もずっとファンの方々が支えてくださって。Zepp Yokohamaのステージでその方たちを前にしたら、「君たちが私たちの『最愛』だよ!」と、気持ちがあふれてしまいました。

辺見 あのときは歌いながら泣きそうになってしまい、「泣いたらダメ! 歌がブレちゃう!」と必死で感情を抑えていました。

寺尾 パフォーマンス中、結成前からの出来事がフラッシュバックしてきて。最後まですごい顔をしていたと思います(笑)

佐藤 しかも、途中でファンの方が泣いているのが見えてしまって、またそれで自分も泣きそうになり「見たらダメ!」って耐えていました。ステージを降りた瞬間、全員半泣き状態で爆走して、着替えに向かっていました(笑)。

寺尾 けど百音ちゃんと裏で会ったとき、「これから新たな1ページが始まるんだ」と思えて。その瞬間、笑顔になっていました。

──苦難と葛藤の道のりを無事に終え、新たな日々が始まる喜びがあった。この5人でアンコールのステージに立った瞬間、どんな気持ちが去来しました?

佐藤 アンコールの1曲目は「ハローハロー」にしようと、全員で決めていて。リンワンとして最初にリリースした曲なので、みんな思い入れがあったんです。何より過去の5人体制のイメージが一番色濃く残っている曲でもあったから、ある種の賭けとして選びました。「この5人で新しく塗り替えてやるぞ!」って。

佐藤倫子

佐藤倫子

──「未来を待って今からだって叫び続けた」という歌詞も相まって、新たな一歩を踏み出すのにふさわしいチョイスだなと思いました。

寺尾 アンコールでは、初めて白い衣装を着たんです。それまで黒や紺の衣装ばかりだったから最初は慣れなかったのですが、新しいリンワンが始まるということがわかりやすく伝わるし、新しいスタートを切るにあたっていい変化だなと思いました。

──百音さんはリンワンのメンバーとして初めてステージに立ったとき、どんな気持ちでした?

篠田 自分の出番までは関係者席で見ていて、普通にファン目線でライブを楽しんじゃっていて(笑)。でも、着替え終わった頃にはとにかく緊張が止まらなくて、そのままの状態でステージに上がっちゃったから、お客さんの顔を見てるようで全然見えてなかったです。頭の中で1人反省会状態でした(笑)。

増田 でも、私たちは「入ってくれてありがとう。これでリンワンの未来は安心だぞ」と思っていたよ。

「リンワンの未来、明るいぞ!」と思ってもらえるライブに

──そして、今年のKT Zepp Yokohamaワンマンのタイトルは「BEYOND」。「超える」「彼方に」という前進を意味する言葉が冠されました。今回はどのような気持ちで臨むのでしょうか?

篠田 この1年間、「リンワンに入ってくれてありがとう」と言っていただける機会が、ありがたいことに多くて。まだ自信がない部分も正直あるけれど、Zepp Yokohamaは私がデビューした場所なのでとても思い入れがあります。それに去年はアンコールの3曲しか歌えなかったので、ファンの方に1年前のことを思い浮かべていただきながら、成長を見せられたらいいなと思っています。

──百音さんなりの、以前の自分を「超える」ですね。

佐藤 おっしゃっていただいた通り、Zepp Yokohamaはリンワンにとっての聖地だと勝手に思っていて……あれ? 泣きそう。聖地であると同時に、鬼門でもあって……(話しながら涙があふれ出す)。1回目は上手にできなかったし、よく覚えてないし、2回目もリンワンとして完全な姿ではなくて。だから3回目は、集大成を見せる気持ちで臨みたいんです。加入1年で集大成を見せなきゃいけない百音ちゃんには申し訳ないけれど……。

一同 アハハハ。

佐藤 私たちは結成から今まで、明確なこの先の目標を口にしたことがないんです。けど口にしないだけで、未来への思いはそれぞれ持っています。Zeppより先の景色を見たい。きっとファンの方もそう思っていると信じています。だからこそ今年のZepp Yokohamaワンマンでは、ファンの方に「リンワンの未来、明るいやん!」と希望を見出してもらえるライブがしたいし、私たちもこのライブで「リンワンの未来が楽しみ!」と思いたいんです!

増田 素晴らしいコメント!(拍手が巻き起こる)

辺見 このワンマンで新曲を披露する予定なのですが、そのどれもが今までのリンワンにないタイプの曲なんです。難しい曲だし、私にとっては挑戦でもあります。「去年よりもっと強くなったでしょ? その先にある新たな道を歩んでいくからね」とパフォーマンスを通して伝えるような、現在と未来の両方を提示できるライブにしたいですね。

寺尾 Zepp Yokohamaのステージに3年連続で立つのはなかなかできないことですし、この環境は当たり前じゃないんだと改めて思っています。百音ちゃんが入ってくれたことでグループが強固になって、「次のステップに進むぞ!」という意識も今まで以上に強くなった……あ、私も泣きそう(笑)。9月6日のライブは特別な場所に立つ特別な瞬間なので、幸せを噛み締めながら、前へと進む私たちを見せられたらいいなと思っています。

寺尾音々

寺尾音々

──今回のワンマンでリンワンの輝かしい未来を見せられると、メンバー全員が信じている。

一同 はい!

──「BEYOND」を冠した理由が、皆さんの言葉から浮かび上がってきます。Ringwanderungというグループ名の通り、迷いながらもしっかりと過去の自分たちを超えていこうとしている。

佐藤 もう……なんでこんなにグループ名をそのまま体現しなきゃいけないんですか! こんな名前にしなければよかったのに!

一同 アハハハ。

──ぐるぐる迷いながらも、“上に進む”までがセットですので(笑)。

増田 そうそう。ちゃんと迷ったり悩んだりしながらも、少しずつ上に進んでいる。それができる5人だって信じているから、大丈夫だよ。

増田陽凪

増田陽凪

いつか嵐さん級の国民的アイドルに

──先ほど、倫子さんが「明確な目標口にしていないけど、それぞれ持っている」とおっしゃっていました。言える範疇で目標を聞いていいですか? 個人的なことでも大丈夫です。

佐藤 すごく突拍子もないことですが……私、嵐さんになりたいんです。私たちはよく個性豊かな5人と言われるのですが、その個性豊かな5人の最上級的存在が嵐さんだと思っていて。いつか嵐さん級の国民的アイドルになることが目標です。「A・RA・SHIl」みたいに誰も口ずさめる曲があるといいなあって。そういう存在になりそうなリンワンの曲は……今だと「燃える火曜日」ぐらい?

──サビの「捨てといて」で大合唱が巻き起こるの、いいですね(笑)。

佐藤 いいかも(笑)。

──嵐のようなグループを目指すとなると、2022年9月に開催したワンマンのタイトル「HURRICANE」の伏線も回収できますね。

佐藤 確かに! しかもライブ当日は大雨だったよね。やっぱうちら、嵐さんになる運命なんだ!

篠田 (笑)。私は今年5月のZepp Shinjuku公演が、初めてフルでステージに立ったワンマンだったんです。これまでは前体制と比較するあまり、自分のことをリンワンの一員と認められなかった部分があって。Zepp Shinjukuワンマン以降、リンワンのメンバーとして物事に向き合えるようになって、その時間が楽しくて幸せなんです。この幸せが続くように、おばあちゃんになるまでリンワンでいるのが私の夢。なので……私も倫ちゃんが目指す嵐の一員になりたいなって。

篠田百音

篠田百音

佐藤 やった、仲間が増えた!

増田 リンワンの名を全世界に轟かせたくて。5人の名前も全国民に知ってもらいたいから……実質、私も嵐さんを目指していきたいと思います(笑)。

寺尾 私は同じ5人組でもSMAPさん派でして(笑)。

佐藤 そっちかー!

寺尾 バラエティ的なこともがんばるぞ! 体を張ることもいとわないぞ!の精神で、SMAPさんを目指していきたいですね。

──皆さん、倫子さんの発言に引きずられているようですが(笑)、最後に花琳さん、お願いします。

辺見 では、まとめさせてもらいます。私も百音ちゃんと一緒で、歳を重ねてもずっとリンワンとして活動していきたいです。となるとグループとしてはもちろん、個人の活動を広げていかなきゃなって。例えばバラエティ番組やモデル、声の仕事や舞台……活動の幅を広げればもっとリンワンが大きくなると思うし、長く活動できると思うんです。なので……嵐さんのように、より多くの人に活躍を届けられるようなアイドルを目指していきます(笑)。

佐藤 こんな流れにしてごめんー!

Ringwanderung

Ringwanderung

公演情報

Ringwanderung ONE MAN LIVE [ BEYOND ]

2025年9月6日(土)神奈川県 KT Zepp Yokohama
OPEN 15:30 / START 16:30

チケットはこちら|イープラス

プロフィール

Ringwanderung(リングワンデルング)

2019年に結成されたアイドルグループ。グループ名のRingwanderungは「登山で濃霧や吹雪のために方向がわからなくなり、同じ所をぐるぐる歩き回ること」を意味するドイツ語で、「登山などでは迷ったら山頂方向へ登るのが安全とされるため、迷いながら上へ進むアイドルグループ」という思いを込めて付けられた。“鍵盤ロック&ポップス”を標榜する楽曲、複雑なメロディラインやハーモニーに対応する歌唱力、演舞的なダンスパフォーマンスで注目度を高めている。2023年9月、2024年9月に神奈川・KT Zepp Yokohamaでワンマンライブを開催。2025年9月6日に3回目のKT Zepp Yokohama公演を行う。メンバーは辺見花琳、増田陽凪、寺尾音々、佐藤倫子、2024年9月に新加入した篠田百音の5人からなる。