音楽ナタリー PowerPush - Q'ulle

歌って踊れるワールドワイドなユニットに

洋梨を口に入れてるつもりで発声

──歌いながら踊るっていうのは相当大変だと思うんですけど。

左からまぁむ、ゆずき、まなこ。

ゆずき 思った以上に大変でした。

まなこ 厳しいです。私、踊りながら歌うとき、息をどこで吸っていいのかわからなくて。苦しくて、ちょっと死んじゃうんじゃないかなって思うこともあります。

──リードボーカルとしてのプレッシャーもありますしね。

まなこ そんなにまだ歌もうまくはないので、つまづいちゃったらどうしようって考えちゃうこともあります。

いとくとら 今は少しでもスムーズに歌えるように、レッスン前にみんなで筋トレをするようにして、フィジカルも鍛えてますね。

──まったくやってなかったことをプラスしてやるのって、想像以上に厳しいですよね。

いとくとら Q'ulleになって初めてボイトレにも通ってますし。

ゆずき 発声とかやるんですけど、もうわけわかんないです(笑)。

やっこ 「洋梨を口に入れてるつもりでやって」とか先生に言われて、パニックになります(笑)。

──歌の部分も大変だと思いますけど、ダンスの部分では何かQ'ulleになって変化はありますか?

Q'ulle

まぁむ DANCEROID時代は歌詞を連想させるようなダンスを踊ることが多かったんですけど、今はリズムにあわせた振りになってますね。

──今のライブアイドルの振りに近いものですかね。

ゆずき そうですね。フォーメーションも前より単純になってます。今は歌ってる人が前に出ますし、わかりやすい感じになってると思います。以前は歌唱パートがなかったので、もっと目まぐるしかったと思いますし。

いとくとら なのでライブでは昔やっていた踊りだけの曲も織り交ぜてやっています。

──やっぱりこれまで培ってきた踊りの部分もアピールしたいですよね。

いとくとら ニコニコ動画の「踊ってみた」動画から生まれたユニットなので、これからもダンスは大事にしていきたいです。

歌うことに必死で個性をどう出していくかが課題

──1stシングル「mic check one two」はサウンドプロデューサーにDECO*27さんを迎えた、かなりエッジの効いたロックナンバーになってますね。もっとキラキラ感のある、アイドルっぽい楽曲になるのかなって思ってたんですけど。

やっこ ロック路線になることは最初から決まってたんですよ。私もDECO*27さんの作るロックサウンドは好きだったので、決まったときはうれしかったです。

まぁむ でもロックサウンドの曲にダンスを入れるとどんな感じに見えるのかなっていうのは最初は想像できませんでした。私たち、ロックはあまりやったことのないジャンルだったので。

──歌も難しかったですか?

まなこ 私はロックの歌い方がわからないからどうしようって思ってしまって。ボイトレも始めたばっかりだったし「どうしたらうまく歌えるんだろう」とか「ロックを伝えられるのか」とか悩みましたね。ほかのロックな楽曲を参考にしようにもマネしちゃうのは嫌だったからあまり耳に入れずに、自分なりに解釈して練習しました。

いとくとら 「mic check one two」は文字数が少なくて音を伸ばすことが多い曲で。棒読みみたいになってしまうので、そこが今後の課題ですかね。あとは歌うことに必死すぎて個性をどう出していったらいいか研究中です。

──ではカップリングの「NOT」はどんな印象でしたか?

やっこ

やっこ 「NOT」はDECO*27さん節が全開というか。さわやかなナンバーですね。

いとくとら それに「mic check one two」よりも歌いやすかったです。

──「mic check one two」のサウンドはファーストインパクトが強いですけど、「NOT」はまた違った印象を持ちますね。これがライブでどう表現されるのか生で観てみたくなるというか。

まぁむ 歌ってないところはかなりガッツリ踊ってます。ヘッドバンギングみたいな激しい振りもやってますし。

ワールドワイドに活動したい

──皆さんが切り込んでいくシーンとしては、やっぱりアイドルなんでしょうか?

いとくとら

いとくとら 一応私たちは“歌って踊るガールズロックユニット”っていうキャッチなんですけど、私たちを見てアイドルだって言う人もいると思うんですよ。それはそれでいいかなって思ってて。あまりカテゴリには縛られたくないし、いろんなジャンルのファンの方に知ってもらいたいなと。

──ではいろんなイベントやフェスに出演してみたい?

いとくとら そうですね。特にロックフェスには出てみたいです。今後もロック系の楽曲は続けて出していきたいと思ってますし。

──具体的に目標としているロックアーティストはいますか?

いとくとら 私はL'Arc-en-CielさんやMAN WITH A MISSIONさんが大好きなんですけど、彼らは日本のみならず世界でも通用してるので、そういうふうになりたいなという意味で目標としてます。

──そういったロックアーティストとコラボをしてみたいとは?

いとくとら それはすごいことですね! 夢ですけど、そうなれるようにがんばりたいです。

Q'ulle

──ではQ'ulleとして今後やってみたいことはなんでしょうか?

いとくとら みんなでバラエティ番組に出たいです(笑)。

──テレビ出演ですか?

いとくとら 今までネットの世界で活動してきたから徐々に広いところに出ていきたい気持ちはありますね。でもそんな気持ちはありつつもネットの世界から出てきたことは大事にしたいので、今後もネットでの活動を続けていきたいです。

──Q'ulleとしてもっと作品をネットで公開していきたいと?

いとくとら 「踊ってみた」動画でも作品を公開していきたいですね。やらなきゃいけないことは多くなってきましたけど、私たちは壁が高ければ高いほど、厚ければ厚いほど、もっと熱くなれる女なので。たぶん(笑)。

──大きな会場でライブをしたいというような目標はありますか?

いとくとら ロック路線で行くならやっぱり日本武道館でやってみたい思いはありますね。もちろん、もっと大きな会場や世界にも飛び出していきたいという気持ちもあります。

やっこ DANCEROIDのときは海外にも行くことがあったんですよ。なのでQ'ulleとしてワールドツアーを実施するのは目標にしたいですね。

ゆずき そのためにはいろんな国の言葉で曲を出してみてもいいかもしれないですね。ワールドワイドに活動していきたいです。

1stシングル「mic check one two」 / 2015年1月14日発売 / KADOKAWA メディアファクトリー
豪華盤 [CD+DVD] / 3240円 / QULE-001D
通常盤 [CD] / 1080円 / QULE-001
CD収録曲
  1. mic check one two
  2. NOT
  3. mic check one two(Off Vocal karaoke ver.)
  4. NOT(Off Vocal karaoke ver.)
豪華盤DVD収録内容
  1. mic check one two (PV)
  2. mic check one two (踊ってみた動画)
  3. documentary of Q'ulle
    • 1st Single レコーディングシーン&ダンスレッスンシーン
    • Q'ulleの目標に向かって(結成記者会見後の追撮映像)
    • 1stインストアライブ(ダイバーシティ東京 野外フェスティヴァル会場/2014.11.15)
    • end credit roll
ライブ情報
インストアライブ
2015年1月16日(金)東京都 タワーレコード池袋店 6階イベントスペース START 19:00
2015年1月17日(土)千葉県 タワーレコード千葉店横 特設スペース START 14:00
1stシングル「mic check one two」リリースイベント
2015年1月18日(日)東京都 Shibuya eggman
1部 START 12:30
2部 START 17:30
1st ワンマンライブDVD「mic check one two!」リリースイベント
2015年2月22(日)東京都 GARRET udagawa
1部 START 12:30
2部 START 17:30
2ndシングル「MONSTER」リリースイベント
2015年3月15日(日)東京都 SHIBUYA CYCLONE
1部 START 12:30
2部 START 17:30
HANEDA INTERNATIONAL ANIME MUSIC FESTIVAL
2015年3月29日(日)東京都 羽田空港国際線ターミナル施設内
<出演者>
福山芳樹 / 桃井はるこ / むすめん。 / 高梨康治 / Ceorie / バクステ外神田一丁目 / ピコ / Q'ulle / 佐藤聡美 / LOVERIN TAMBURIN / THE COLTS / ザ・マックショウ / and more

2015年3月18日 2ndシングル「MONSTER」 & 1stライブDVD「Q'ulle 1st ワンマンLIVE "mic check one two!"」発売決定!

Q'ulle(キュール)

Q'ulle

2014年7月に解散したDANCEROIDの元メンバー、いとくとら、まぁむ、まなこ、やっこ、ゆずきの5人からなるガールズユニット。DANCEROID時代はダンスパフォーマンスを中心にライブ活動をしていたが、2014年10月の結成よりボーカルにも挑戦。サウンドプロデュースにDECO*27を迎えて2015年1月にリリースした1stシングル「mic check one two」は、オリコンのデイリーランキングで13位を記録した。