ナタリー PowerPush - POP DISASTER

maximum10移籍第1弾の勝負作 3rdアルバム「POP DISASTER」

海外レコーディングで得たこと

──レコーディングはアメリカのボルチモアで行ったそうですが、どうでした?

POP DISASTER「I'm gonna say goodbye」ビデオクリップより

Takayuki 曲は日本でがっちり固めて、そのデモをブライアンに送ってたんですよ。で、いざボルチモアに行ったら、最初の4~5日でアレンジを見ようと言われて。みんなで演奏しながら、ここのドラムのフィルはシンプルにしよう、ここの構成はサビの前だからドラマチックにしようとか言われて。そういうプロデュースは初めてだったので良かったですね。

──確かに、1曲1曲の物語性は飛躍的に高まっていると思います。

Takayuki ブライアンの言葉はスパイス的な感じで効いてるんじゃないですかね。あと、ウチのドラムは手数が多くて、僕はそれがPOP DISASTERの特徴というか武器だと思っていたんですけど、もっとシンプルで効果的なものを入れろ、みたいなことを言われてました。

Maiko そうですね。ドラムを最初に録るんですけど、全曲練り直さなきゃいけないから、練習ばかりしていたら、お前はもう少し休め!と言われて。どうすればいいねんって(笑)。まあ、ここ!という部分を際立たせるために、いらないところを省けという意味だと思うので、それは勉強になりました。ドラム録りは4日で終わったので、残りの40日は暇でしたけど(笑)。

Takayuki あと、僕らはさんざん言われたけど、ブライアンは「Junkoのベースは最高だ!」って、めっちゃほめてたんですよ。

Junko 1回弾いて、2回目を録りたいと言うと、これでいいと言われて。お前は細かいことを気にしすぎだって(笑)。

Takayuki 日本人と考え方が違うなあと思ったのは、結構大雑把というか、そんな小さいところは誰も聴いてないからって言われたり。そのくせ、音に関してはすごくシビアで、俺らが日本でやっていた感じでOKだと思っていても、もう1回とか言われましたからね。

Ebi ひとつのフレーズを録るのにアンプを4台、ギターを10本ぐらい準備したり。1つひとつのフレーズごとにアンプやギターを変えて、一番いい音を探すまで録らないんですよ。それが大変でした。

Takayuki 歌詞の問題もありましたね。日本語を英語にして持っていったんですけど、ブライアンから「今回のアルバムはどこの国の人が聴いても、ちゃんと共感してもらえるものを作りたい」と言われて。発音もそうやけど、歌詞の歌い回しも結構変えられました。だから今回は訳詞だけじゃなく、英語の歌詞も読んでほしいですね。韻を踏んでいたり、向こうの歌詞の付け方になっているんで。僕はYouTube見ながら、英語の発音をずっと勉強してました。

次のアルバムのことは全く考えられないぐらい出し切った

──しかし、今作はこれまでになくポピュラリティが増した、いいアルバムだと思います。

POP DISASTER「I'm gonna say goodbye」ビデオクリップより

Maiko ふふふ、うれしいですねえ。

Takayuki めっちゃ手応えはありますね。出し切りました。次のアルバムのことは全く考えられないです! それぐらい詰め込んだというか、やりたいことを全部やれました。ダンスロックみたいな曲もあるし、スタンダードなポップス調のハンドクラップが入ってる「Trusty Chords」も新しいと思います。

Maiko 技術的にもいろいろ挑戦できたもんね?

Takayuki そうそう。作品を重ねてきたから、プレイ的にもいろんなことをやりたいと思ってて。このアルバムはうまいことまとまったんじゃないかな。20数曲作ったけど、どれをアルバム収録曲に選んでくれてもいいぐらいの曲ばかりができた。

Hossy 期限がない状態で曲を作っていたので、長かったけど楽しかったですね。

Ebi このアルバムは不思議な感じで、客観的に聴けないというか。今までは車で自分たちのCDを流したりしてたけど、今回はビビッてる(笑)。

──それはなぜですか?

Takayuki 海外でレコーディングさせてもらったり、海外でPVを撮らせてもらったりしたけど、それで売れるかどうかはわからないじゃないですか。だからEbiは怖いんじゃないかなって(笑)。でも、今回はホントに音もすごくいいと思うし、マスタリングもテッド・ジェンセンというすごい人にやってもらって、完パケの音も変わりましたからね。全部が聴きどころだと思います。

Maiko ポップパンクを聴く人だけじゃなく、J-POPを聴いてる人にも聴いてほしいですね。

Ebi 自分たちでも本当にカッコいいアルバムができたと思ってます!

「I'm gonna say goodbye」ビデオクリップ

「Static」ビデオクリップ

3rdアルバム「POP DISASTER」 / 2011年12月7日発売 / 2690円(税込) / maximum10 / MXMM-10020 / Amazon.co.jpへ

CD収録曲
  1. I'm Gonna Say Goodbye
  2. Static
  3. Borrowed Time
  4. Signs Of Growing Up
  5. Ordinary Day
  6. Remind Me To Breathe
  7. Waiting
  8. Goonies'R'Good Enough(original by Cyndi Lauper)
  9. Move On
  10. Start Again
  11. Trusty Chords
  12. Over And Over Again
  13. Disconnect
  14. Make It Last
  15. Break My Fall
  16. Found The Cure

ベストアルバム「Make a Promise / Take Action」 / 2011年12月7日発売 / 2690円(税込) / maximum10 / MXMM-10022 / Amazon.co.jpへ

ディスク1 収録曲
  1. Mystery
  2. Are We Growing Up?
  3. Waiting
  4. In The Distance
  5. Bring Me Down
  6. You're Not Alone
  7. My Mistake
  8. The Sign
  9. It's Not As Your Hope
  10. Forget Your Problem
  11. I Promise
  12. Ordinary Day(StarboardTECH Remix) -Bonus Track-
ディスク2 収録曲
  1. Start Again
  2. So Many Ways
  3. Cut To The Chase
  4. Disconnect
  5. No Regret
  6. Contradiction
  7. R.O.D
  8. Magic
  9. Break The Silence
  10. Around The World
  11. Hesitate
  12. In This Situation
  13. Broken By Myself -Bonus Track-
  14. Ordinary Day(StarboardTECH Remix) -Bonus Track-
POP DISASTER(ぽっぷでぃざすたー)

Takayuki(Vo)、Ebi(G)、Maiko(Dr)、Hossy(G)、Junko(B)による5人組バンド。ポップパンクをルーツとし、パワフルでライブ映えする楽曲を多く持つ。2003年結成。同時に精力的なライブ活動を開始し、2005年4月には1stミニアルバム「ALL BEGINNINGS」をCAFFEINE BOMB RECORDSよりリリース。これまでに2枚のフルアルバムと3枚のミニアルバムを発表している。2011年、maximum10にレーベルを移籍し、約2年ぶり3枚目のフルアルバム「POP DISASTER」をリリースした。