ナタリー PowerPush - palet
この6色でメジャーを染め上げる
paletがメジャー2ndシングル「Keep on Lovin' You」をリリースした。
「王道ピュアアイドルの究極形」と呼ばれ着実にライブ動員を増やし続けるpaletは、昨年の11月に「Believe in Yourself !」でメジャーデビューを果たし、2ndシングル「Keep on Lovin' You」でさらなる飛躍を目指す。
新曲リリースにあたってナタリーでは彼女たちの初インタビューを実施。藤本結衣、武田紗季、木元みずきの3人に新曲の聴きどころや結成当初の気持ち、そしてグループの魅力について語ってもらった。
取材・文 / 古川朋久 インタビュー撮影 / 塚原孝顕
トントン拍子っていうんですかね
──昨年11月にメジャーデビューしておよそ半年が経ちましたね。
藤本結衣 本当に早かったです。メジャーデビューしてからすぐに2ndシングルのレコーディングが始まって、衣装合わせもして。休む間もなくすぐに次のことを考えつつリリースイベントもたくさんやって、これは今までとスピード感が違うなと。
──そのスピードについていけましたか?
木元みずき ついていけて……ないですね(笑)。振りを覚えきれてないうちからどんどん新曲をお披露目していっちゃうんですよ。トントン拍子っていうんですかね。あれ? トントン拍子ってなんですか?
藤本 たぶん使い方違うと思うよ(笑)。
武田紗季 あははは(笑)。
──ライブの数も多いですしね。
藤本 いろんなライブに出させていただく機会が増えて、皆さんから期待されているなっていうのは感じます。だから一段とがんばっていかないといけないし、インディーズのとき以上に細かいことにも気を配らないといけないねっていうのはみんなと話しました。
PASSPO☆メンバーになることに固執はしてなかった
──皆さん、もともとPASSPO☆と同じ事務所に所属して個人活動していたんですよね?
藤本 はい。そこからPASSPO☆さんの候補生として集められまして。
──2012年に候補生として活動を開始。みんなでがんばってPASSPO☆のメンバーになろうっていう感じでした?
藤本 もちろんそういう気持ちもあったんですけど、私たちとしてはPASSPO☆さんに入るっていうよりも日々全力でやらなきゃっていう気持ちのほうが強くて、PASSPO☆さんのメンバーになるっていうことに固執していたわけではあまりなかったです。
武田 私もそうですね。日々全力でした。
──候補生として集められたとき、みんな顔見知りだったんですか?
木元 いや、まったく知りませんでした。
藤本 候補生としてレッスンを始めて、そのときに初めて会った感じです。「はじめまして」って挨拶をしてすぐにPASSPO☆さんの振りをみんなで覚えるという。
──そのときのお互いの印象は?
木元 結衣ちゃんは怖かった!
藤本 ちょっと、きもっちゃん!?
木元 結衣ちゃんとエレベーターで一緒になったんですけど、早くエレベーターから出たい、みたいな(笑)。
藤本 えー、そこまで圧かけてた?(笑)
木元 というか、すごい人見知りだったと思うんですよね。人を近付けさせないオーラというか。ずっと携帯いじってましたし(笑)。
藤本 私は逆に木元と仲良くなれるか不安だったんだけど……。
木元 タイプが逆だからね。
藤本 私は人に対してちょっと壁を作りがちなんですけど、木元は「ワーッ!」ってやってきて壁をすぐに壊しちゃう。木元だけじゃなくてみんな年下だし、どうやってこの子たちと関わっていけばいいんだろうっていう不安は当時ありました。
武田 私、結衣ちゃんと仲良かったよね?
木元 過去形(笑)。
藤本 え、今も仲いいよね(笑)。
離れたくなかったんだもん
──PASSPO☆の候補生として活動してきましたが、いざ発表されたら該当者なし。そのときどう思いました?
木元 うーん、悔しい気持ちもあったけど、でもなんか結果が出たことで少しホッとしたよね。
武田 うん。
──自分たちはどうなっちゃうんだろうっていうのは考えなかった?
藤本 別の形で活動していくとか、そのときは本当に何もなくて。確かに不安な気持ちはありましたけど、私たちPASSPO☆さんのことが本当に好きだったから、逆に入ったところで何ができるんだろうっていう不安は常にあったんですよ。むしろ今のPASSPO☆さんのままいてほしいっていう気持ちすらあったかも。
──候補生でありながらも?
藤本 そうですね。もちろん候補生として全力でがんばっていたんですけど、だからといってそのままPASSPO☆さんに入りたいっていう気持ちがあったかと言われると……まあ今だから言えることですけどね。
──皆さん複雑な気持ちを抱えたまま活動してたんですね。
藤本 それが本音です。それで一旦すべてが白紙になって、事務所から秋葉原にあるNOODOL CAFEっていうカップラーメンが食べられるカフェでキャストとして働かないかと言われて。
──カップラーメンができあがるまでお客さんと会話するっていうカフェですね。
藤本 働き始めたときはせっかくアイドルの候補生として活動してたのに、このまま終わっちゃうのかなっていう不安はありました。なので事務所の社長と今後の話をしたんです。そうしたら社長から「グループでやろうか?」っていうお話を改めていただいたので、私たちも「やってみたいです」って答えて、paletが誕生しました。
──そのとき候補生として活動してたメンバーと一緒にアイドルグループをやってみたいと?
藤本 はい。これについては木元がいつも言ってくれるんですけど「このメンバーだったから一緒にやろうって思ったんだよ」って。
木元 本当に一緒にやりたかったんですよね。だって仲良くなっちゃったし(笑)。
藤本 あははは(笑)。
木元 離れたくなかったんだもん。
──一緒に1つのものを作っていけるなと。
木元 はい。みんな輝いてたので。いいチームになるなって思いました。
- ニューシングル「Keep on Lovin' You」 / 2014年4月23日発売 / 日本コロムビア
- Type-A [CD+DVD] / 1600円 / COZA-852~3
- Type-B [CD] / 1200円 / COCA-16841
- Type-C [CD] / 1200円 / COCA-16842
CD収録曲
- Keep on Lovin' You
- You are My Miracle
- Keep on Lovin' You(off vocal ver)
- You are My Miracle(off vocal ver)
Type-A DVD収録内容
- Keep on Lovin' You(MV)ほか
palet(ぱれっと)
プラチナム・パスポートに所属する藤本結衣、君島光輝、平口みゆき、武田紗季、木元みずき、井草里桜菜による6人組のアイドルグループ。2012年にPASSPO☆の新メンバー候補生として活動していた藤本、君島、平口、武田、木元、大塚光に井草を加えた7人によって結成された。王道のアイドルポップスを意識した楽曲で幅広い層から支持を受け“王道ピュアアイドルの究極形”をキャッチコピーにライブ活動を展開する。2013年11月に日本コロムビアから1stシングル「Believe in Yourself !」をリリースしメジャーデビューを果たす。2014年4月に2ndシングル「Keep on Lovin' You」を発表した。