ナタリー PowerPush - palet

この6色でメジャーを染め上げる

自分たちの色に染め上げられるのがpalet

──PASSPO☆の候補生が集まってpaletが誕生したわけですが、結成当初はグループの方向性をどう決めていったんですか?

藤本結衣

藤本 とりあえずやりたいことはやってみようって話し合いまして。自分たちの担当カラーを考えたり、グループ名も私たちで決めたりしました。あとメンバーの井草里桜菜は候補生のときにはいなかったんですけど、私たちが彼女の写真を見て追加メンバーとして入れたいねって。

木元 そうそう。「めっちゃかわいいじゃん! この子いいよ!」って感じで(笑)。

──そういうところから自分たちでやっていたんですね。

藤本 本当に自分たちの色に染め上げていくことができるグループがpaletなんです。衣装も最初は自分たちでデザインしたり作ったりしてました。

武田 メジャーになってからは衣装が用意されるようになったんですけど、それはそれでうれしくて。豪華になりましたし(笑)。

木元 なんかキラキラしたアクセサリーとか付けさせてもらってね。

藤本 いろんなところでメジャーのありがたさを感じてます。

──でも結成当初は苦労もあったんじゃないですか?

藤本 最初の頃はみんな緊張しすぎてしゃべるのも大変でした。なのでMCでは台本を作って覚えていたんですよ。

木元 懐かしい! 結衣ちゃんが作ってたよね。

藤本 そうそう。私が毎回台本を作って、みんなのセリフも考えてね。お披露目のときも本当にしょうもない台本だったんですけど作って。1回練習したんですけど社長から「それ、劇やってるの?」って怒られたんです。

木元 「セリフ読んでたよね」と言われちゃいました。

藤本 キャラを押し出せるような台本を書いたつもりなのに全然ダメで。なので初めの数回で台本はやめました。

──自由なほうが皆さんの味が出ていいんじゃないですかね。

藤本 結果的にはそうでした。縛られないほうが私たちのよさが出るなって気付いて。基本的にMCは私が回して木元が間に入ってくる、みたいな。

武田 私はたまに毒を吐きます(笑)。

藤本 最近毒の使い方が雑になってきてるけどね。とりあえず毒入れとけ、みたいな(笑)。

武田 ふふふふ(笑)。

1回のライブごとに思い出を残していく

──ライブ活動での課題ってどんなところですか?

藤本 最初はもう必死だったので「とりあえず笑顔!」っていうのが課題でした。

木元 そうそう。とりあえず笑う。

藤本 振りを間違えないようにって考えると、緊張しすぎて笑顔がなくなっちゃうんですよ。

武田 セットリストを覚えるのも精一杯だったんです。歌詞を間違えてあたふたしちゃったり。

藤本 みんなアイドル活動が初めての子ばかりでどうしていいのかわかんなかったんです。私は少しダンスの経験がありましたけどアイドルダンスは初めてでしたし。

──みんなの意識が変わったターニングポイントってありました?

藤本 黄色担当の大塚光が卒業することになって、それが決まったときからメンバーの意識が変わりました。今までもライブを大切にはしてきたんですけど、より大事にしようって思うようになって。1回ごとのライブに何かしらの思い出を残していこうって考えながらやらないと、どこにでもいるアイドルグループになってしまうって感じたんです。自分たちらしく、自分たちのイメージを伝えられるようなライブにしなきゃいけないんだなって、そのタイミングで改めてみんなで話し合いました。

木元みずき

木元 私たち、部活動をやってるわけじゃないんだなって。正直、それまでは「みんながいるから楽しい! イエーイ!」みたいな感じだったんですけどね。それも大事だとは思うんですけどやっぱりちゃんと考えていかないとなって。メジャーデビューして、その気持ちはもっと強くなりました。

武田 私ももっと自分の感情を表に出していこうって。笑顔を今まで以上に出せるようになりました。それまでは笑うって苦手だったんですけど自然な笑顔が出せるようになったんです。

木元 それまでは苦笑いか愛想笑いだったもんね(笑)。

順位だけに縛られてしまうのは違う

──昨年11月に「Believe in Yourself !」でメジャーデビューを果たしました。メジャーデビューが発表されたときはどう思いました?

藤本 私たちの結成1周年ライブでメジャーデビューが発表されたんですけど、本当にサプライズだったので信じられない気持ちでいっぱいでした。ひーぽん(大塚)が卒業して3カ月間、あまりライブもせずにフォーメーションや歌割りを修正しながら、6人でがんばっていかないとなって考えていたところだったので、ここからが新たなスタートだなって。

──ちょうど皆さんの意識が高くなったときに発表されたのはいいタイミングだったのかもしれませんね。

藤本 本当にありがたかったです。

──メジャーデビューして変わったことってあります?

武田紗季

武田 スタッフさんの人数も増えましたしPVや衣装もクオリティが上がりました。いいことがいっぱいです(笑)。

──でもプレッシャーも感じますよね?

武田 作品に対するクオリティもそうですけど自分自身のクオリティを上げないといけませんからね。

木元 私もメジャーデビューして変わりました。「芸能人だ!」って感じです!

──全然プレッシャー感じてませんね(笑)。特にメジャーデビュー後は、シングルをリリースするたびに毎回結果を出さないといけないと思うんですが。

藤本 そうですね。前回オリコン週間ランキングでトップ5入りを宣言してたんですけど残念ながら9位という結果になりまして。もちろん9位という順位はすごくありがたかったんですけど、やっぱりほかのアーティストさんとも競っていかなきゃいけないんだなっていうのをメジャーになって今まで以上に感じてます。だからといって順位だけに縛られてしまうのもちょっと違うなって。歌やダンスのクオリティを上げていって、皆さんにいいねって言ってもらえるグループになっていくのが理想ですから。

──ニューシングル「Keep on Lovin' You」でも上位を狙ってますよね。

藤本 今回もトップ5入りを目指してますけど、前向きにがんばっていこうということでファンの方と一緒にいろんな企画をやってます。東京以外の場所でイベントをたくさんやったり、個人のイベントを企画したり。順位も大事ですけど今回はファンの皆さんと一緒にがんばろうっていう感じが強いです。その結果がいい形になればいいなと。

ニューシングル「Keep on Lovin' You」 / 2014年4月23日発売 / 日本コロムビア
Type-A [CD+DVD] / 1600円 / COZA-852~3
Type-B [CD] / 1200円 / COCA-16841
Type-C [CD] / 1200円 / COCA-16842
CD収録曲
  1. Keep on Lovin' You
  2. You are My Miracle
  3. Keep on Lovin' You(off vocal ver)
  4. You are My Miracle(off vocal ver)
Type-A DVD収録内容
  • Keep on Lovin' You(MV)ほか
palet(ぱれっと)

プラチナム・パスポートに所属する藤本結衣、君島光輝、平口みゆき、武田紗季、木元みずき、井草里桜菜による6人組のアイドルグループ。2012年にPASSPO☆の新メンバー候補生として活動していた藤本、君島、平口、武田、木元、大塚光に井草を加えた7人によって結成された。王道のアイドルポップスを意識した楽曲で幅広い層から支持を受け“王道ピュアアイドルの究極形”をキャッチコピーにライブ活動を展開する。2013年11月に日本コロムビアから1stシングル「Believe in Yourself !」をリリースしメジャーデビューを果たす。2014年4月に2ndシングル「Keep on Lovin' You」を発表した。