What is Ozzfest?

オジー・オズボーンおよびその妻シャロン・オズボーンがオーガナイズするロックフェスティバル「Ozzfest」。1996年にアメリカで第1回が開催され、オジーのほかSLAYER、DANZIG、BIOHAZARD、SEPULTURA、FEAR FACTORY、NEUROSISなどメタル / ラウドロック / ハードコアなどを代表するアーティストたちが一堂に会した。翌1997年のオジーとBLACK SABBATHによるダブルヘッドライナー開催を経て、1998年にはイギリスにも初進出。アメリカではTOOL、MEGADETH、LIMP BIZKIT、MOTORHEAD、SYSTEM OF A DOWN、MELVINSなど、イギリスではFOO FIGHTERS、PANTERA、THERAPY?、KORN、ENTOMBEDなどバラエティに富んだ面々が出演し大きな反響を呼んだ。

「Ozzfest」はその後も開催規模を拡大していき、ヨーロッパ諸国やイスラエルなどで精力的に実施。出演アーティストもメタル / ラウド系のみならずBAD RELIGIONをはじめとするパンクバンド、THE HELLACOPTERS、THE DATSUNSといったガレージロックバンド、VELVET REVOLVERやMOTLEY CRUEというアメリカを代表する王道ハードロックバンドなどそのジャンルを年々広げている。また日本からもTHE MAD CAPSULE MARKETSが2002年と2005年に「Ozzfest」出演を果たしたほか、昨年「FUJI ROCK FESTIVAL '12」にも出演した台湾のブラックメタルバンドCHTHONICも2007年に初参加。このように「Ozzfest」では国籍や特定のジャンルにとらわれることなく、良質なロックバンドを積極的に起用している。

そんな「Ozzfest」が2013年、ついに日本に初上陸を果たす。初開催されて以来、この日を夢見たロックファンは多いことだろう。そんな日本のロックファン、メタルファンの期待に応えるべく、「Ozzfest Japan 2013」では伝説のバンド・BLACK SABBATHと現編成では初来日となるSLIPKNOTの2組がヘッドライナーを務める。オジーを含む編成でのBLACK SABBATHが日本公演を行うのは今回が初めて。また6月には1978年の「ネヴァー・セイ・ダイ」以来35年ぶりにオジーが歌唱するBLACK SABBATHのオリジナルアルバム「13」のリリースが控えていることもあり、否が応でも盛り上がらざるを得ない。

そして海外からの刺客を迎え撃つ日本勢も豪華なラインナップがズラリと並ぶ。日本の名だたるロックフェスで熱狂の渦を作り上げてきたマキシマム ザ ホルモン、海外での活躍も目覚ましいDIR EN GREY、結成から30年近くにわたり日本のメタルシーンを牽引してきたANTHEMのほか、MAN WITH A MISSION、Fear, and loathing in Las Vegas、coldrainなど活きのいいバンドが勢揃い。彼らが海外の大物バンドを前にどのようなパフォーマンスを繰り広げるのかにも注目だ。

国内外のメタル / ラウドロック / パンク / ハードコアシーンの「今」を体感することができる今回の「Ozzfest Japan 2013」。ぜひ会場に足を運んで、伝説の目撃者になってほしい。