アマピアノで拓く新境地
──5曲目の「Too Much」はアマピアノの曲調がすごく新鮮でした。なぜこの曲調で曲を作ることに?
HAYATO タイラが代表的だと思うんですが、アマピアノというジャンル自体が最近流行っているじゃないですか。それに伴ってダンスも……アマピアノに合うダンスがどんどん進化、開拓されているんです。僕ら普段、南米とかラテン系のダンスばかり見ているから、TikTokでもアマピアノをダンサブルに踊る人たちの投稿がオススメとして流れてくるんですよ。アマピアノ自体は南アフリカ発祥のジャンルだと思うんですけど、アフロビーツと近い曲も多かったりするので、僕らの楽曲との親和性もあるかなって。あと「Fiesta」はがっつりとトレンド感のある曲ではないと思うので、トレンド感を意識した曲がEPに欲しいなという思いもありました。そんな背景があって「こんなジャンルでやりたいです」とJUNEさんに相談したら、JUNEさんも「やろうよ」って。JUNEさんもけっこうこの曲気に入ってるよね。「めちゃくちゃいい曲」って自分で言ってた。
REI ミュージックビデオも作ってほしいって言ってたもんね。
EIKU 作りたいよなあ。
HAYATO 僕はこの曲も作詞作曲に参加させてもらったんですが、「Too Much」の意味合いとしては「お互い近付きすぎたらToo Muchだよね」みたいな。「この距離感を保っていたいから冷静になろう」という思いを歌ったラブソングとして歌詞を書き進めていきました。だからちょっとセクシーな部分もあったりして。
REI しっとりしてるよね。アマピアノがハウスから派生したジャンルだということもあって、ノリはいいんだけれどめちゃくちゃ縦ノリじゃない感じが僕は好きですね。どこかR&Bのようなニュアンスも感じますし。中毒性がすごくある曲に仕上がっていると思います。
──ボーカルのニュアンスもほかの収録曲とは少し違う感じですよね。
HAYATO 歌、いいですよねえ……。
TETTA この曲に関しては、JUNEさんのディレクションがめちゃくちゃ細かくて!
HAYATO そう。マジで気合い入ってた。
TETTA Aメロだけでもけっこう時間がかかりましたもん。とにかくブレスがヤバいです(笑)。息の量と……あと、ビブラートが超細かいんですよ。僕のビブラートはけっこう波が大きめなんですけど、JUNEさんがこの曲に求めていたのがかなり細かいビブラートで。その要求にうまく応えられるまで、何回もレコーディングしました。とにかく、1つひとつの言葉に対してそういう細かいアプローチをしていったので。結果的に時間はかかっちゃったんですけど、完成形を聴いたとき「本当にやってよかった」と思うくらいクオリティの高いものができたと思います。
HAYATO 後半のフェイク祭りみたいなパートもめっちゃいいよね。
TETTA そう、後半はフェイクをめちゃくちゃカマしてます。EIKUの歌に俺が掛け合いをして、お互いにやりあうみたいな場面もあったり……早くライブで歌いたいよね。
EIKU 歌いたいね。
TETTA 1つの見せ場になると思います。
HAYATO あと、この曲のダンスに関しては、EIKUと2人で振付を作っていて。だから今、そういうダンスばっかり観てるんですよ。
EIKU 海外の方がアマピアノで踊っている動画をたくさん観てステップを勉強してるんですけど、このジャンルで踊ってる人、みんなスキルがエグくて(笑)。
HAYATO マジでそう。「どこの音取ってんの?」みたいな。
EIKU 難しいステップが多いので、本当にうまい人ばかりなんですよ。
HAYATO なかなかグルーヴがつかめないんだよね。でもアマピアノのダンスに関しては本当に、今まさにネクストトレンドだと思っているので。僕らがいち早く取り入れられたらと考えています。
次のステップへとつなげられるツアーに
──そして、続く6曲目の「Burn it out」はめちゃくちゃストレートなロックナンバーです。
REI 僕、この曲好きですね。小細工なしのストレート感が気持ちいいなって。男らしいパンチのある曲で、歌に関しても技術うんぬんでごまかせない、しっかりと熱を込めて歌わないと届かない楽曲なんです。
HAYATO 「Burn it out」に関しては、TETTAと僕が「ロックやりたいね」と話していたことがきっかけでできた曲なんですよ。
TETTA そうそう。
HAYATO 最初のイメージはかなり漠然としていて、「ライブ中、とにかく走ったりしたいよね」みたいな(笑)。ロックナンバーは何曲か持っているけど、「Step Up」のようにタオルを回して盛り上がるものとは違うパターンの曲が欲しいなという思いがありました。だからこの曲は思惑通りライブ後半に披露して、走り回って、大暴れできればなと!
TETTA 俺は客席にダイブしながら歌いたいです。
HAYATO あはははは! ロックだねえ。
REI それはTETTAだけね、やればいいと思うよ?
──“筋肉番長”のTETTAさんが飛んできたらSWAGは大変ですね(笑)。
HAYATO 僕ら以前、ロックバンドの皆さんばかり出演している「マサラーフェス」に参加させてもらったことがあるんですよ。そのときにSWAGはThe BONEZさんのモッシュにしっかり揉まれていたので、経験はあるっちゃある!
TETTA 大丈夫だよ、SWAGなら!
HAYATO モッシュに慣れるSWAGは見てみたいですよね。
──そして、この「Fiesta」を引っさげたツアーが東京国際フォーラム ホールC公演を皮切りにスタートし、来年1月にはワンエンにとって、単独公演としては最大規模の会場となる東京ガーデンシアターでのファイナルが控えています。
HAYATO 去年から今年の初めにかけて47都道府県ツアーで全国を回り、僕たちとしても活動が加速している実感があるので、ここからさらにペースアップしてきたいなと。ツアーの最終地点は僕らにとっては初めての会場である東京ガーデンシアターですが、こうやってステップアップできたのも本当にSWAGの熱量がどんどん高くなっているおかげだと思っています。47都道府県ツアーで改めてみんなとの思いを1つずつつないでいき、僕らはレベルアップできたので……まずはこの「Fiesta」ツアー、期間は長期になるので1公演1公演大事にしつつ、ファイナルで客席いっぱいにSWAGがいる景色を見られたらという気持ちです。
KENSHIN そうだね。
HAYATO あと今回のツアーの内容は「Fiesta」のタイトル通り、明るいお祭りという感じで! ハッピーになれるようなパフォーマンスを重点的にお見せできたらと思います。終わったときに「ワンエンのライブって楽しいよね」と、「また来たいな」と思ってほしくて。だからみんなで盛り上がる、参加型のライブになると思います。さらに次のステップへとしっかりつなげられるツアーにしたいですね! 僕らが目標にしている武道館だったりその先のアリーナが、より明確に見えてくるような時間にしたいです。
TETTA ブチ上げます!
ツアー情報
ONE N' ONLY「ONE N' SWAG 2024 ¿Fiesta?」
- 2024年9月27日(金)東京都 東京国際フォーラム ホールC
OPEN 17:30 / START 18:30 - 2024年9月28日(土)東京都 東京国際フォーラム ホールC
[1部]OPEN 13:30 / START 14:30
[2部]OPEN 18:00 / START 19:00 - 2024年10月14日(月・祝)愛知県 Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
OPEN 17:00 / START 18:00 - 2024年11月15日(金)大阪府 グランキューブ大阪(大阪国際会議場)
OPEN 17:30 / START 18:30 - 2025年1月18日(土)東京都 東京ガーデンシアター
OPEN 16:00 / START 17:00
プロフィール
ONE N' ONLY(ワンエンオンリー)
スターダストプロモーション所属の男性ダンス&ボーカルグループ。メンバーはTETTA、REI、EIKU、HAYATO、KENSHIN、NAOYAの6人。2018年4月に初ライブを行ったのち、10月にはデビュー前にもかかわらず東名阪Zeppツアー「ONE N' ONLY ~EBiSSH×SBC~ Zepp Tour 2018」を開催し、成功を収めた。11月にシングル「I'M SWAG」でCDデビュー。2019年5月に発売した2ndシングル「Dark Knight」ではオリコン週間シングルランキングおよびビルボードのチャート「Billboard JAPAN HOT 100」で首位を獲得した。2020年4月に1stアルバム「ON'O」をリリース。グループのTikTokアカウントは日本のみならず世界各国から反響を集め、フォロワー数は日本人男性音楽アーティストとしては最多の580万人超えを記録。2022年2月には1st EP「YOUNG BLOOD」をリリースし、7月にはブラジル・サンパウロで初の海外公演を成功させた。2023年に結成5周年を迎え、1月より5カ月連続新曲リリース企画を実施。4月には初のラテンアメリカツアーを開催した。5月にアルバム「Departure」をリリースし、47都道府県ツアー「ONE N' SWAG ~Hook Up!!!!!!~」を開催。2024年3月にドラマ「ブラックガールズトーク」のエンディングテーマ「TALKIN'」を、4月に新曲「DOMINO」を配信リリースし、10月にEP「Fiesta」を発表した。
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