ONE N' ONLYが3月8日にニューシングル「We'll rise again」をリリースした。
表題曲「We'll rise again」は、3月10日に全国公開されるONE N' ONLYの初主演映画「バトルキング!!-We'll rise again-」の主題歌。ヤンキーアクションに歌やラップ、ダンスの要素を盛り込んだ「バトルキング!!」の世界観を彩る力強さと疾走感にあふれた楽曲だ。
シングルリリースを記念して、音楽ナタリーではONE N' ONLYのメンバーにインタビューを実施。「バトルキング!!」の撮影や楽曲「We'll rise again」について、彼らが作品に込めた熱い思いを聞いた。
取材・文 / 三橋あずみ撮影 / 須田卓馬
それぞれの内面の根っこが役に反映されている
──まずは、3月10日に公開される映画「バトルキング!!-We'll rise again-」のお話を。ONE N' ONLYとしての初主演映画ですが、この作品の話をもらったとき、皆さんどう思いましたか?
EIKU うれしかったです。なかなか全員が同じ場所で演技する機会もないですし。映画をきっかけに、僕らのことを知らない人たちにONE N' ONLYを知ってもらえるかもしれないな、ということも思いました。
KENSHIN グループで何か1つの映像作品を作るのは挑戦してみたかったことなので、それが実現したこともうれしかったよね。なんでも共有し合って、素をさらけ出している僕らが一緒に役作りするのも面白かったし。
──撮影はいつ頃やられたんですか?
NAOYA 去年の3月から4月くらいですね。
HAYATO ちょうど1年くらい前だね。
──それぞれが演じた役柄について、簡単に紹介をお願いできますか?
EIKU 僕が演じた高坂源二郎はプライドが高く、自分の意思をしっかりと持っている人間で。仲間思いで、仲間と踊ることが大好きなキャラクターです。
NAOYA 僕が演じた甲斐玄武は、仲間と離れてでも自分の夢を追いかけることを選ぶ、まっすぐな心を持った少年です。思っていることをうまく伝えられない不器用な一面もあって、源二郎とはバチバチな関係なんですけど、言い出せないからこそぶつかってしまうところもあるんだろうなと思いながら演じました。
KENSHIN 僕は鞍馬憲一郎という役を演じました。「バトルキング!!」はケンカのシーンも多い、勢いのある作品なんですけど、僕の演じた鞍馬が一番ケンカっ早いキャラクターなので、この映画の勢いの部分を担っているのかなと。
TETTA 僕が演じた真田晋作は人思いで中立的な立場に立てるんだけど、本当に自分のやりたいことからは目を背けて逃げているんです。本当は歌をやりたいのに、ヤンキーの道に進んでいくっていう。なので、僕はゴリゴリのヤンキーではないんです。鞍馬とのシーンが多かったけど、鞍馬はラップをやっていて、真田は歌が好きという設定ですね。
REI 僕が演じた早乙女以蔵は、6人の中ではけっこう異質で。学歴のあるおしゃべりな音楽オタクなんです。自分のやってきたことを信じて進んできた中で、彼からすると「なんだこいつら?」と思ってしまうような、ストリート出身の源二郎たちと出会う。そういう周囲とのギャップが、面白さにつながっていると思います。
HAYATO 僕は直江愛之助という役を演じました。ダンスをやっていたけど、今はヤンキーとしての生活に明け暮れてしまっているという設定で。あと、愛之助はすごく弟思いな一面があって、自分はヤンキーだけど弟には同じ道を進んでほしくないという思いを抱えているんです。弟の龍之介役は実際の弟であるFUMIYA(BUDDiiS)で、実の弟と兄弟役をやるというのはすごく新鮮でしたね。
EIKU 撮影前に瀧川元気監督と面談をして、今まで自分がどんなふうに生きてきたのか、どんな性格なのかを伝えたうえで役が決まっていったんです。監督に引き出してもらったそれぞれの内面の根っこが役に反映されているから、みんな共通して役と自分が似ている部分があるのかなと思う。なので、役作りはあまり苦ではなかったけど、ヤンキーという、自分が実際に通ってこなかった生き様を見せる難しさは少しありましたね。
なんかニヤニヤしちゃった。青春だなあって
──作品の中のキャラクターとして、メンバーと対話する感覚はいかがでしたか?
KENSHIN 僕はTETTAとのシーンが多かったんですけど、いつものTETTAとは全然違いましたね!作品に入っているときは、完全に真田と鞍馬の関係性だったよね。
TETTA そうだね。KENSHINがいつもより強気でした(笑)。鞍馬は6人の中で一番キレやすい性格で、何でも拳で解決しようとするキャラなので、普段のKENSHINとのギャップがすごくて! KENSHINの演技を見ながら、「KENSHINって怒ったらこうなるのかな……?」とか考えてました。
KENSHIN あはは。
──今までにないようなメンバーの新鮮な姿も見られたんですね。
TETTA EIKUなんか最たるものですよ! 特に源二郎と可乃(櫻愛里紗)のシーン。2人がダンスパートナーになるんですけど、女性と一緒にいるEIKUの雰囲気は普段見れないものだったので、なんかよかったっすね。
HAYATO ふはははは!
TETTA 見てて、なんかニヤニヤしちゃった。青春だなあって。
EIKU 確かに、なかなかないね(笑)。緊張もしましたけど、ダンスシーンのリハーサルとかで打ち解けていたので、演技自体は自然にできたかなと思います。可乃が特別な場所に連れて行ってくれるシーンがあって、そこは我ながらいいシーンだなと思ってます。
──撮影は大島で行われたと伺いましたが、期間中はどのように過ごしていたんですか?
TETTA 泊まっていた部屋がみんな一緒だったんですよ。2段ベッドの、カプセルホテルみたいな作りになっている宿で。部屋に帰るとみんなでお菓子食べながら話したりしていましたね。
HAYATO 面白かったよね、共同生活。あとさ、山にも登ったよね?
EIKU 登った登った。車で連れて行ってもらって。
TETTA マネージャーさんと一緒に展望台に行きました。雨が降ってる中でやまびこして(笑)。
NAOYA 天気がよかったら、めっちゃ眺めのいい場所なんですよ。
EIKU そのときの様子は僕らのTikTokに上がってます。
HAYATO とっくにアップされている動画なんですけど、実は映画の撮影中だったという。ぜひ改めて探してみてほしいです!
──撮影中にハプニングなどは起きませんでしたか?
NAOYA 起きました。僕が5人に直談判するシーンがあるんです。感情を爆発させるのでけっこう勇気が要るし、普段の5人を知っているからこそ気合いが必要なんですけど、僕がガツンと言ったら、EIKUがセリフを噛んで……!
一同 あはははは!
HAYATO しかも、何回もですよ?
NAOYA 甲斐的には、すごく大事なシーンなんですよ。しかもカメラは僕のほうを向いているので、映ってないところでそれをやるの(笑)。
REI あれはちょっといけなかったなあー(笑)。
EIKU その日、噛むループにハマっちゃった日で……。感情の起伏が激しいシーンが多かったんですよ。だから気持ちが安定しなくて、もうダメダメでしたね(笑)。
お兄ちゃんって呼んでほしいんでしょ?
──映画にはBUDDiiSのメンバーや曽野舜太(M!LK)さん、武藤潤(原因は自分にある。)さんといったEBiDANの仲間も出演していますが、彼らとの共演はいかがでしたか?
TETTA 楽屋が面白かったよね! 大きい和室で一緒に過ごしてたんですけど、そこで寝ている人もいれば、お菓子を食べて話している人もいて。みんなでわいわいとした雰囲気だった中、FUMIYAがずっと1人で暴れてて……(笑)。
HAYATO アイツ、うるさいんだよなあ……(苦笑)。
TETTA 俺が「NAOYAにちょかい出してきて」ってFUMIYAに耳元でこっそり伝えて、寝ているNAOYAを起こしたりね(笑)。
NAOYA FUMIYAに「お前、何寝てんだよ」って言われました。
一同 あはははは!
HAYATO 面白かったなあ。
EIKU 僕は撮影の合間に、潤と可乃役の櫻さんとマグロ丼を食べに行きました。
TETTA えっ、それはEIKUさんの奢り……?
EIKU それはもう。
REI 当たり前じゃんー!
EIKU そういうことをあまりしたことがなかったんですけど、そこは先輩として(笑)。
──主演としての振る舞いをしっかりされてますね。
HAYATO さすがですね!
EIKU いやいやいや(笑)。
──先ほども少し話題に上りましたが、HAYATOさんは実弟のFUMIYAさんと共演してみていかがでしたか?
HAYATO なんか、変な感じでしたね(笑)。僕が演じた愛之助は、弟に「お兄ちゃん」と呼んでもらいたい人なんですよ。「お兄ちゃんて呼べ!」というセリフもあって。普段は全っ然呼んでほしくないんですけど……。
NAOYA 嘘つくなよ(笑)。
EIKU 呼んでほしいんでしょ?
TETTA 「にいにって呼んで」って、いつも言ってるじゃん!
HAYATO おい! 言ってないよなあ?(笑)
一同 あはははは!
TETTA ツンデレなんだよなあ、弟には。
HAYATO (笑)。とにかく、変な感じでしたね。FUMIYAはTETTAとEIKUと同じシーンが多かったんですけど、2人に遊んでもらえたみたいで楽しそうでした。
TETTA・EIKU あはははは!
TETTA マジでかわいかったです。
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今日は振付のほうで来てて……